萎縮性胃炎でピロリ菌を除去。検査~除菌までの流れと治療費(概算)は?

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60代の夫が萎縮性胃炎を診断されピロリ菌の除去をおこないました。

そこでピロリ菌の検査~除菌までの流れとそれにかかった治療費(概算)についてご紹介します。

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1.ピロリ菌とは

ピロリ菌とは

胃の粘膜に生息している細菌のことで1982年にオーストラリアの医師によってピロリ菌が胃の中に生息していることが発表され、その後さまざまな研究がなされ、ピロリ菌が胃炎や胃潰瘍など胃の病気にかかわっていることが明らかにされました。

2.萎縮性胃炎でピロリ菌を除去

夫は、人間ドックを受けた際に医師より「萎縮性胃炎の症状がみられます。ピロリ菌の可能性があるのでかかりつけの病院で診てもらったほうがいいですよ」との助言をもらいました。

以前より「胃もたれがする」「胸やけがする」と言っては市販の胃薬を飲んでいましたが、いっこうに改善されずにいたのです。

ちなみに、萎縮性胃炎とは、胃の粘膜に炎症が生じ粘膜が薄くなることで、ピロリ菌が原因で萎縮性胃炎の場合は、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がん、悪性リンパ腫などの病気を起こす可能性が高いといわれています。

萎縮性胃炎とは、胃の粘膜に長期間にわたって炎症が生じることで、粘膜が壊されたり修復したりすることが繰り返され、しだいに胃の粘膜が薄くなった状態のことをいいます。ヘリコバクター・ピロリ菌によって起こった萎縮性胃炎では、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がん、胃MALTリンパ腫(悪性リンパ腫の一種)、胃過形成性ポリープ(胃の炎症でできる胃ポリープの一種)などの病気を起こす可能性が高くなるとされています。

萎縮性胃炎の症状は、特徴的な症状はないけれど胃の痛みや胸やけを自覚する人もいるようです。

原因は、乳幼児期の衛生環境が関係していると考えられ、下水道設備が十分でなかった世代に感染者が多いといわれています。

3.ピロリ菌を除去するまでの流れと検査結果

かかりつけ医に人間ドックの結果を報告したところ早速ピロリ菌の除菌検査をすることになりました。

まず、医師よりピロリ菌に感染するとどのような病気になるかの説明がありました。

胃カメラでピロリ菌の感染を調べ疑いがあれば、胃粘膜を採取と便の検査をおこないます。

ピロリ菌に感染しているとの診断が下ると除菌薬を内服し3か月後に便による判定をします。

【ピロリ菌除去の時間系列】

①胃カメラ(ピロリ菌感染の有無を調べる)

②検便(ピロリ菌感染の有無を調べる)

③ピロリ菌検査報告

④除菌の薬を服用

⑤検便(除菌効果の有無を調べるため)

⑥除菌の結果報告

胃カメラの検査から除菌の結果がでるまで約4か月余りの時間が必要でした。

①胃カメラ(ピロリ菌感染の有無を調べる

胃カメラの検査の後医師より写真を見せてもらいました。

こちらが胃カメラの写真です。

ピロリ菌感染にみられる胃の粘膜が薄くなっています。

こちらもピロリ菌感染によくある白っぽい粘液を発見。

医師から「ピロリ菌に感染している所見がありました。その際胃の粘膜を採取したので検査に出します。また便の検査で陽性がでるかどうか検査してみましょう」とのことでした。

②検便(ピロリ菌感染の有無を調べる)

胃カメラではピロリ菌に感染しているようだとの診断でしたが、便を採取して生化学の検査で本当に感染しているのかを調べます。

後日、便を採取して病院へ提出。

③ピロリ菌検査報告

提出した便の検査結果、測定値が(+)でピロリ菌に感染していることがわかりました。

残念ながらピロリ菌の存在が判明!

この先、医師の指示により除菌をするために薬を服用することになりました。

④除菌の薬を服用

ピロリ菌に感染していることがわかりましたので、次に除菌をおこないます。

胃カメラは人によっては苦痛をともなう検査ですが、ピロリ菌の除菌は薬を服用するだけなので

ストレスなく日常生活をおくれます。

服用方法は、除菌する薬を1日朝と夕の2回を7日間服用し、3か月後に除菌されたかどうか検査をします。

ピロリ菌除菌の薬名は「ボノサップパック400」

朝と夕セットになっていて、橙色側が朝で、紺色側が夕と色分けされています。

朝は橙色、夕は紺色と頭に入れておく間違えないでしょう。

ピロリ菌の薬を服用するときの注意

1.絶対に飲み忘れないこと

ピロリ菌の薬を飲み忘れると除菌の成功率が下がり、下手すると除菌できないこともあるので

飲み忘れのないようにといわれました。

薬のパッケージにも日付を入れるところがあるので、薬をもらったら7日分全部に日付を記入すること、食卓テーブルにの見えるところに置いておくなど飲み忘れない工夫をするとよいでしょう。

2.普段の食生活と違うイベント時期をずらすこと

私がピロリ菌除菌の薬を服用について当時の医師から普段と違う食生活、例えば年末年始やお盆など脂っこい食事をいつもより摂取する時期は避けたほうがよいとのことでした。これは私の場合なので医師に相談してみてください。

ピロリ菌の除菌薬を7日間飲みきったら、その後は普通の生活をして3か月たったら受診します。

⑤検便(除菌の効果の有無)

3か月後、検便の容器をもらい自宅で便を採取して提出します。

⑥除菌の結果報告

便の検査結果は、ピロリ菌検査報告書よると測定値は(-)で除菌は成功しました。

除菌が成功したのでまずはホッとしました。

一次除菌で成功する割合は90%といわれていて、二次除菌にすすむ場合は薬をかえて服用するそうです。

4.ピロリ菌除去にかかった治療費(概算)

夫は勤め先の健康保険組合の組合員なので窓口での医療費は3割負担なので、以下の費用は窓口で支払った額になります。

1.胃カメラ検査及び胃粘膜採取と検査代・・・5,600円

【医療費明細】

【請求書兼領収書】

2.ピロリ菌除菌の有無の検査代・・・1,400円

【医療費明細】

【請求書兼領収書】

3.ピロリ菌除菌の薬代・・・1,500円(概算)

薬代は持病でもらう薬代と一緒だったため正確な金額はわかりませんでした。すみません(泣)

だいたいの金額は1,500円程度といわれていますので1,500円とさせていただきました。

4.ピロリ菌の除菌にかかった治療費(概算)は8,500円!

1.ピロリ菌の除菌にかかった治療費

胃カメラ検査及び胃粘膜採取と検査代・・・5,600円

ピロリ菌除菌の有無の検査代・・・・・・・1,400円

ピロリ菌除菌の薬代・・・・・・・・・・・1,500円

合計・・・・・・・・・・・・・・・・・・8,500円(概算)

ピロリ菌除菌にかかった治療費は8,500円(概算)でした!

検便に使った容器代など細かい費用は入れていないので、それを入れるとだいたい10,000円前後で

ピロリ菌の検査ができると思います。

5.ピロリ菌の除菌ができても終わりではない。

ピロリ菌の除菌が成功したからといって、今後100%胃の病気にならないといえないのが現実です。

除菌成功後にも胃癌が発見されることがあるので、除菌に成功した後も定期的な胃癌のスクリーニング検査は必要となります。

日本消化器病学会より引用

かかりつけ医からは「ピロリ菌の除菌は成功しましたが、1年に1回は内視鏡でチェックしたほうがよいでしょう」との助言をいただきました。

毎年、胃カメラ検査をするのは気が重いけれど、検査を受けることで健康を維持するため、家族のしあわせのためにもつながってきますから自戒を込めて必ず受けるようにします!

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