1滴の尿でがんのリスクを判定する「N-NOSE(エヌ-ノーズ)」に期待が高まる!

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1.1滴の尿でがんのリスクを検査する方法とは?

たった1滴の尿でがんのリスクを検査する方法が今実用化に向けてすすんでいます。

株式会社HIROTSUバイオサイエンス社が提供している「N-NOSE(エヌ-ノーズ)」は、線虫という小さい生物が持つ「がん患者の尿にあつまり、健康な人の尿から逃げる」性質を生かし、1滴の尿からがんの一次スクリーニング検査を可能にしました。

かねてから、がん患者には特有の匂いがあるという研究がなされていて、線虫には匂いの識別能力が高いことから臨床研究を重ね最近では高精度に見分けることができるようになったということです。

2.線虫検査「N-NOSE(エヌ-ノーズ)」が注目される6つのメリット

「N-NOSE(エヌ-ノーズ)」の検査が注目されるには理由があります。

がんの検査は費用と時間がかかるうえに、時に痛みがともなうことからハードルが高く検診率が上がらない悩みをかかえています。

がんの一次スクリーニング検査「N-NOSE(エヌ-ノーズ)」には6つのメリットがあります。

1.1滴の尿を採取するだけOK。

2.線虫ががんを見分けられる割合が86.8%と高精度であること。

3.1度の検査が9,800円(税抜/参考価格)と安いこと。

4.ステージ0またはステージ1の早期がんにも線虫が反応すること。

5.体への負担がないので検査するハードルが低いこと。

6.1度に15種類のがんの検査ができること。

【15種類のがん】

胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮がん、膵臓がん、肝臓がん、前立腺がん、食道がん、卵巣がん、胆管がん、胆のうがん、膀胱がん、腎臓がん、口腔・咽頭がん、など。

胃がんのスクリーニング検査は、最初に一次検査にバリウム検査がおこなわれ、異常が見つかったら二次検査として胃カメラへとすすむのが一般的です。バリウム検査では、少量でも放射線の被ばくがあることや、さらに二次スクリーニングの精密検査が必要な場合は胃カメラの検査へと2つの検査を受けるという二度手間と経済的、身体的苦痛がともないます。

がんの種類の中で膵臓がんは、発見が遅れ診断した時にはステージⅣまで進行していて手のほどこうしようがなかったとよく耳にしますよね。

膵臓がんは、がんと診断・治療することが難しいとされています。

診断がついた段階で手術できる患者さんはわずかに約20%に過ぎません。また切除できても術後の再発率が高く、術後の5年生存率は20-40%と不良です。

日本肝胆膵外科学会より引用

 

また、国立がん研究センターのデータによると2017年にがんで死亡した人の中で膵臓がんは男性で5位、女性は3位となっています。

がんの死亡数が多いにも関わらず膵臓がんは、厚生労働省の「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針(平成28年一部改正)」の中に(がん検診の検診項目に胃がん、子宮がん、肺がん、乳がん、大腸がんなど)含まれていません。

胃がん検診を受けようと思っていますが、バリウムと胃カメラ、どちらの方がよいですか? | 日本消化器内視鏡学会
 胃がん検診については、以前はバリウム検査(胃透視検査)がまず行われ、異常があった場合に二次検査(精密検査)として胃カメラ(内視鏡検査)が行われていました。  胃透視検査は、飲んだバリウムを胃の中に薄く広げて、胃の形や表

がんは早期発見、早期治療によって延命につながることがわかっていても、検査方法がまだ十分に確立されていない種類が多いといわれています。この「N-NOSE(エヌ-ノーズ)」が早期発見のあしがかりとなり多くの人が救われることを期待したいです。

3.「N-NOSE(エヌ-ノーズ)」の検査はいつから?どこで検査を受けられるの?

「N-NOSE(エヌ-ノーズ)」の検査は2020年1月中旬以降の開始を予定し、N-NOSE検査を契約している医療機関や健診センターで受けることができるようになるそうなのでチェックしてみるとよいでしょう。

http://エヌノーズ.com/

4.まとめ

夫の父である舅は膵臓がんで4年前に亡くなりました。

たまたま受けた検査で膵臓にがんがあることがわかり、すぐに精密検査したところステージⅣでした。医師からは手術をしても5年以上の生存率は10%といわれましたが、本人と家族は手術を希望しがんを取り除いてもらいました。しかし、家族の願いもむなしく術後5年、最後は力尽きて天に召されてしまったのです。

「もっと早くに検査をしていれば」と家族の後悔の気持ちは今だに持ち続けています。

自分を含め大切な人をがんから救うのはまずは早期発見から。

もし「N-NOSE(エヌ-ノーズ)」が広く普及し、健康診断やがん検診の検査項目に組み込まれたら、私たちの寿命が延びるだけではなく、ひいては医療費の削減にもつながるのではないでしょうか。

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