1.左右盲とは?
左右盲とは?
右と左の区別がとっさにわからない、またはそのような人の、自称。
色盲などといった既存の言葉から造られたただの俗語であり、このような病名や学術用語が実際にあるわけではない。
つまり、左右盲は病気ではないということらしい。
57歳にもなって、初めて自分が左右盲ではないか?となぜ疑ったのか?
子どもたちがまだ一緒に住んでいた頃は、朝晩の駅までの送り迎え、ショッピングなど
毎日のように車の運転をしていました。
当時住んでいたマンションの駐車場はスペースが広かったので、車の出し入れが
スムーズにできたのです。
しかし、今回引っ越してきたマンションの駐車場は、駐車スペースが狭く
その上駐車場の前は比較的交通用の多い道路と面しています。
駐車するのにハンドル操作が面倒くさそうと思っていたのと
子どもたちも独立し、買い物も自転車で行ける距離にあるので車の運転を
見合わせていたのです。
でも、そろそろ車の運転をしないと勘が鈍ると思って、駐車の練習を
することにしました。
わが家の車のスペースは両側の車に挟まれているので、バックで入れるときに
ぶつけないよう注意が必要なんです。
そこで、夫にみてもらいながらハンドルを持っていると
夫から「もっとハンドルを右にきって!右だよ!左にきっているよ。
右ってわかるよね?左と右わからないの?」と大声でまくし立てられ私はパニックに。
さらに夫は「頭大丈夫!右と左の違いわかんないの?」と。
私はブチ切れてそこからは夫婦ゲンカが勃発!ですよ。
2.昔からとっさに左右がわからないことがあった。
駐車の練習どころではなくなり、自宅にもどってから私はネットで調べてみたんです。
「右と左がわからない」と検索したところ
左右盲という病気ではないけれど
とっさに右と左がわからない人がいる
ということを知りました。
振り返ってみると、とっさに左右がわからなくて困ったことが何度もありました。
中学2年の体育祭の練習の時、「右向け!右」と先生に号令をかけられても私だけ
左を向いて笑われた。
自動車教習所の路上練習では、右折、左折がわからなくなったら困るので
右手にシールを貼ってのりきった。
視力検査では、検査表のCの左右がわからず、人差し指で「こっちです」と指示を
していました。
以前に働いていた職場で「右の○○を△△して!」とか「左の××取って」をとっさに
言われて混乱して、大事な書類を間違えて渡して迷惑をかけたこともありました。
自分が頭が悪いことはわかっているけれど、とっさに左右を言われると
パニックになってしまうんだ。ということをなんとなく自覚してから
ひと呼吸置いて、右と左を頭の中で確認してから行動するようにしていました。
危ないのが車の運転です。
なんとか自動車免許を取得しましたが、今でも初めての道を走る時は何度も地図で
道順を頭の中でシュミレーションしてからハンドル握るようにしています。
3.左右だけじゃない。エレベータとエスカレータ、矢印の方向も混乱
左右だけじゃなく、エレベーターと言ってエスカレータに乗ってみたり。
エレベーターの開く「◀▶」のボタンと閉まる「▶◀」のボタンが、とっさにどちらを
押したらいいかわからなかったりと、普段の生活でもとっさに判断できないことが
あるんです。
エレベータのボタンを間違えてしまって、乗ってきた人をドアに挟んでしまったことが
何度もあったので、なるべくボタンの前に立たないようにし、もし前に立っても
ひと呼吸置いてからボタンを押すように心がけています。
3.他人に迷惑をかけないように暮らしていく。
私は、頭が悪いから右も左もわからない人間なんだと片付けていました。
でも、私のようにとっさに右と左がわからない人がいることを知って
気持ちがラクになったことは確かです。
とっさに判断することが苦手なだけなんだ、ということがわかった以上
今後は「落ち着いて。落ち着いて。深呼吸するんだ。冷静に!」と
自分にい言い聞かせることができます。
左右盲であっても、他人に迷惑をかけないで暮らしていくには
自分自身の弱点を知って、対処することで解決できるのではないかと思っています。