50代からでも遅くはない!自分のためにある「定年前に始める生前整理」古堅純子著

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1.「定年前に始める生前整理」古堅純子著

著者である古堅純子氏は、家事代行サービスで20年間働く間に2000軒以上のお宅でサービスをおこなうことで整理収納の技術を習得。今は企業や個人宅でコンサルティングをしているいわば整理収納のエキスパートです。

訪問した数多くの家の中で、片付いていいるお宅とそうでないお宅との比較から生まれた古堅純子氏独自のメソッドを余すことなく網羅。著書の一部をご紹介します。

2.長年ためこんできたきたものを整理し快適な人生を送る前向きな作業

「生前整理」という言葉は最近聞かれるようになってきたけれど、「老前整理」「終活」とはどう違うのか?

古堅純子氏は本書では「終活」とは一線を画しています。

「生前整理」とは長年ためこんできたものを整理してすっきり快適な第二の人生を送るためのスペースを作る前向きな作業です。

人生長く生きてくると冠婚葬祭でもらった引き出物、その時は使うと思って買ったけど値札が付いたままの衣類など今使いわないモノで家の中は占領されていきます。

これまでためこんできたいらないモノを片付けて、残りの人生を快適に生きることができると古堅純子氏の実績に裏付けられた例をもとに紹介しています。

また、片付けたいけれどやまやまだけど今忙しいから、いつか使うかもしれないからとりあえずとっておこう。片付けをいつしようがしまいが誰にも文句を言われないから重い腰をあげられない。

そんな人へ古堅純子氏はこんな強烈なことばを発しています。

片付かない家に住んでいる人は、やりたくないことを後回しにして、物事をうやむやにします。要するに目の前の問題も、モノと同じように放置するのです。

老後は年金生活での家計のやりくりはどうする?親の介護を誰がするの?病気での診断結果を受け入れられるか?など大げさに言えば多くの決断が待っています。

体力があって、判断能力がある今こそが片付けの決断ができる時で「いつかやろう」は永遠に来ないと思っていいでしょう。

3.片付ける方法は4つのステップで

人生100年時代が到来するともいわれる今「使わないモノをさっさと片付けて快適な生活と質を向上させましょう!」とはよく聞くフレーズです。でもそれじゃどうすればいいの?どこから手を付けていいのかわからない!といった人も多いはず。

著書では、片付けの基本は全部だして分けること。そして分ける方法として4つのステップと使いやすい配置をわかりやすく絵で紹介していますので今すぐにでも取り掛かれるかも!と決断のハードルを下げてくれています。

私の経験では、今日はキッチン、明日はリビングのテレビ周りとスケジュールをたてて少しづつ時間と心に余裕がある時がおススメです。

4.ここが難しい!「生前整理」した後にいかにモノを増やさないか

家の中の片付けは1日では終わりません。数日いや1か月かかるかもしれません。やれやれやっと片付いた!これで片付けから解放されたと思ったら間違いなんですよね。

実は片付けた後のリバウンドを避けることが最も難しいかもしれません。

私もかなりのモノを処分して片付けをしてきましたが、意識してモノを減らしていいかないととアッという間に家の中がものが増えていきます。

では、綺麗に片付いた家を維持するにはどうしたらいいのでしょう?

家がすっきり片付いているお宅の家主の特徴はナンバー2のモノを絶対買わないことです。

靴を1足買ったら、今まで履いていた靴1足を処分する。

買う前にこれ1つ買ったら1つ捨てられるか?手に取る前に考えることが大切で減らせないなら買わないこと古堅純子氏は言い切っています。

街は魅力てな商品であふれかえっていているし、楽天市場の「お買い物マラソン」やAmazonの「サイバーマンデー」などセールが始まるとなぜだかワクワクして買いたくなってしまうものです。

片付いた家を維持したいけれど、ほしいモノは買いたい!どこで折り合いをつけるか?私はいつも心の中で戦っているように思います。

ある意味、片付けは自分と向き合うことなのかもしれません。

5.頭を悩ませる親の家の片付けはどうやるの?

友人たちからよく聞くのが「親の家の片付けは親が生きているうちにやっておいたほうがいいよ!処分するのに時間はかかるし、業者にお願いするとお金もかかるよ」と。

そうはいっても親が生きているのにどうやって片付けたらいいの?と悩みますよね。

私たちの親世代は「もったいない」が口ぐせで、使わないとわかっていても取っておくのでモノであふれかえっています。

私も実家の片付けで母とはさんざん喧嘩をしました!

親子だからつい「早く片付けてよ!いつ片付けるの?」と上から目線の強制するような言葉を投げかけてしまうんです。

古堅純子氏はこうすすめています。

親本人の意思を尊重して、一緒に片付けることです。

自分のモノを片付けている最中に「あぁこれこれ!懐かしい!」と思い出にひたって片付けが進まないことってありませんか?

同じく親にも思い出のモノがあり、それを手にすると思い出話に花が咲き始めるんですよ。

たとえ耳にタコができるほど聞いた話でも、初めて聞いたかのようにうなずき、最後までじっと耳を傾けるとこう言い出します「そうね。もういらないかも。」「これだけはあなたに託したいわ」と。

モノへの思いを聞いてくれたことで満足するのでしょう。

著書では親を片付けへ導くOK・NGワードを紹介。

NGワード「片付けなさいよ」→上から目線、強制的な印象をもつ。

OKワード「片付けてみない?」→優しく誘導、一緒に片付けよう、寄り添う姿勢がみられる。

もっと早くにNGワード、OKワード知っていたら母とのムダな喧嘩は避けられたかもしれません。

6.まとめ

以前の私は子どもには「早く部屋を片付けなさい!」と言っておきながら、いざ家の片付けようとしても片付ける方法がわからなかったり、いつか時間のある時にとなかなか決断できないでいました。

私の場合は、たまたま引っ越しが背中を押してくれましたが、それがなかったらいまだに汚部屋で暮らしていたかもしれません。

「定年前に始める生前整理」は、なぜ定年前に「生前整理」が必要なのか?片付ける方法や健康寿命にまで基本的なノウハウがギュッと詰まった構成になっています。

家の片付けに手を付けていない、片付けるきっかけがほしい人におススメです。

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