1.結婚した娘に余計な口出しをしないワケ
長女の結婚が決まった時、嬉しかったことと同時に私は「さぁ!これからが私の出番だわ!
がんばらなくっちゃ!」と気合が入っていました。
結婚式の準備から新居で必要なものまで、あれこれとアドバイスをしたつもりでいましたが
ある時「○○は、夫と決めるからいいわ!」と私の助言をバッサリと
切られてしまったのです。
その時思い出したのが、私が結婚して新婚生活が始まった頃のこと。
私は、ひとりっ子で育ち実家暮らしで、家事のいっさいを母に
任せていました。
そんな私のことを母は心配して毎日電話をかけてきました。
「朝食は何を作ったの?掃除はしてる?夕食は何を作る予定なの?」と。
最初は面倒くさくっても答えていましたが、次第にうっとうしくなって
「私なりにやっているから心配しないで!電話もかけてこないで」と
母の心配をバッサリ切ってしまったのです。
つまり、私は娘に対して実家の母と同じことをしてアレコレと口出ししていることに
気が付かなかった。
これではいけない。私だって母の口出しに閉口したではないか。
娘は良き伴侶とこれから新しい生活を築いていくんだ。転んだり、傷ついたり
悩みながら共に人生を歩むのに母親の口出し無用!であることを
この時学んだのです。
2.娘にアドバイスを求められ時だけにする
口出しはしないと決めたけれど、娘からのアドバスを求められ時だけ
答えるようにしました。
特に娘に子どもが生まれるてからは、先輩ママとしてアドバイスを求められるように
なりました。
アドバイスといっても、私が娘を子育てしていたのは30年も昔のこと。
今の時代の子育てとは違って当たり前です。
なので、「お母さんの時は、○○していたよ。それでも不安があるなら保健所なりに
電話して聞いた方がいいんじゃない」とアドバイスしました。
子育てだけじゃなく、結婚すればお相手のご親戚とのお付き合いが始まります。
新しい人間関係には不安がつきもの。
「実家へは手土産は何を持って行ったらいいの?」「どの程度お手伝いしたらいいの」と
わからないことばかりの娘。
そこは、「何が好きなのか夫に聞いてみなさい」「エプロンは持参すること。
そして何かお手伝いできることありますか?と聞くこと」と私の経験を話ました。
ただ、娘が私のアドバイスどおりにしたかは聞かないのでわかりません。
アドバスをしたらそれで終了で、その後のことはいっさい聞かないことも
娘との良好な関係を気づくためには必要だと思っています。
3.娘夫婦が親の望んだ通りにしなくても気にしない
親って勝手に子どもに期待することってありませんか?
結婚しても、こうしてくれるんじゃないだろうか?って期待してしまうんですよね。
例えば、お盆や年末年始に顔をだしてくれるよね。
孫のイベントには招待してくれるよね。
孫の顔を見せたいからと招待してくれるよね。
一緒に旅行に行こうと声をかけてくれるよね。
言い出したらキリがないほど、期待してしまうものです。
私ものど元まで出かかっても言わないことにしています。
娘が独立した家庭を持った以上、親が期待したことをしてくれなくても
気にしないことが精神衛生上いいということも親子関係を良好に保つ
秘訣なのです。
4.口出ししなくても親子の絆はそのまま続く
私たち母親は、陣痛で苦しみながらわが子を産みこの手に抱き全身全霊で育ててきました。
口出ししないからといって、親子の関係が疎遠になるなんてことはもちろんありません。
むしろ口出しをしないことで、親子間に程よい距離感が生まれかえって
良好な関係を作れるのです。
私たち親が死ぬまで親子関係が続きます。
子どもが結婚してもよりよい親子関係を続けるためには口出しをしない
静かに見守ることがいちばんなのです。