佐藤治彦著「普通の人が老後まで安心して暮らすためのお金の話」

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1.「年収300万~700万円普通の人が老後まで安心して暮らすためのお金の話」

1.この本を選んだ理由

老後の生活にはお金がなければ暮らしていけません。私たち夫婦は、マイホームをあきらめて

老後も賃貸で暮らしていくことになります。

 

退職金と預貯金だけで老後を生きていけるのか?不安で眠れないことだってあります。

目の前の老後の生活を安心して暮らすなにかヒントがあるのか?

興味があって手に取ってみました。

 

2.お金のことを家族と話すこと

お金のことを家族で話したことはありますか?

我が家は、長女が中学生か高校に入学した時に「大学までは学校にかかるお金は出して

あげるから。その先社会人になったら、自分の働いたお金は自分の将来のために

貯金すること」を話しました。

 

長女も二女も理解を示してくれたこと、ありがたいことに二人ともの会社員として就職し

貯蓄に励んでくれました。

 

また、夫婦として、次女の教育費が終わった50代に入ってから老後にについて具体的に

話をするようになりましたね。

 

しかし、夫婦でお金のことを話すのはまだ良しとしても、使い方については、思ったより壁が

厚かった。

 

なかなか意見が一致しない。使い方の難しさを体験しました。

特に退職金の使い方は、いまだに結論がでていません。

 

お金を貯めるよりも実は大切なことは、お金の事を家族と話すこと

手元にあるお金は、若い頃から積み重ねてものの結果である。

重要なことは、家族全員(主に夫婦)での価値観の共有です。

妻ばかりが節約してお金を貯めることに一生懸命でも、夫の協力がなければ不満がたまって

頭から煙上げて爆発することだってありますよ。

 

「なんで自分ばっかり我慢しなくちゃいけなの?」ってね。

私たち夫婦の場合は、もっと早くから使い道について、体の芯まで落とし込んで納得いくまで

話し合いが必要だったのかもしれません。

 

3.対処力はどれほどあるか?

著者が言う対処力とは

お金の力だけではなく、いろんな事態に柔軟に対処できる力=「対処力」が重要だと思います。

今までの生活のスタイルや好みを柔軟に変えていける力のことです

お金だけじゃなく、いろんなことに柔軟に対処すること。

50代に入ると、親の病気から介護そして葬式、子どもの自立、夫の定年、年金生活と

目まぐるしくいろいろなことが押し寄せてきます。

 

どんな事態になっても対処できる力をつけておくことも必要なのかもしれません。

 

4.お金は通帳に入れるもの。できるだけ牢獄に入れないほうがいい。

「できるだけ牢獄に入れないほうがいい」とは?

将来入ってくるお金を自由に使えないお金にしてしまうということです。

住宅ローンや生命保険の契約などで、何十年後までの支払いを決めてしまう。

固定資産よりも流動資産をもっと重視するということです。

流動資産こそが対処力のある老後を支えるのです。

私たち夫婦は、マイホームの取得をあきらめたので住宅ローンはありません。

 

ただ、最近、契約していた医療保険が満期を迎えました。

そこで、医療保険とがん保険の両方を契約するか。

それとも、医療保険は健康保険の高額療養制度を利用して、不足分をガン保険で

まかなうか。

 

どちらにせよ、60歳からの契約となると月額の保険料はそれなりの額になるので

保険会社の資料を取り寄せて、話し合っているところだったんです。

 

医療保険であっても、例えば毎月2万円の保険料を払うと10年で240万円。

著者の言うように、240万円も牢獄にいれるかどうか考えてみる必要がありそうです。

 

5.知識が生活をささえてくれる

日本の国はなんにもしてくれない。税金やら社会保険が高くてホント住みづらいわ!

貧乏人をいじめてるんじゃないの!なんて

不平や不満ばかり言っていた私。

 

当時の私は、ちょっとの知識もないことを棚に上げて、国のせいにしていました。

しかし、老後のことを真面目に考え始めてからは、いかに自分に知識がなかったことを

反省しましたね。

 

著書では、厚生年金、国民年金、健康保険制度、医療保険、雇用保険など知っておきたい

ポイントやおトクな情報もあり、とっても勉強になりました。

 

6.人生をとことん楽しむ。

最後に著者は、まず最初にやってもらいたいこととして

人生をとことん楽しむ。節約とガマンで人生を塗りつぶさない。

自分が”本当に”ほしいものをつきつめることです。

そして、自分が本当に欲しいものだけを必要なだけ買う。

安いからといって買わない。

私は、人生の終わりには「あぁ。いい人生だった。みんなありがとう」といって

旅立ちたいと思っています。

 

私にとってのこれからのいい人生って何なんだろう?と思い返してみると

日帰りバス旅行、夫と二人で楽しむ休日のランチ、友人たちとのおしゃべりは

私の心に潤いを与えてくれている。

 

節約も大事だけれど、心が満たされた人生を送った先に

いい人生だったと思えるんじゃないかとおもっています。

 

7.まとめ

著書の第五章では、住宅問題についてふれています。

 

人生最大の買い物であるマイホームについて

買ったほうがいいのかどうなのか?

不動産バブルは起きるのか?

中古マンションはどうか?

長く続いているマイホーム購入論争について著者の考えが述べられていいます。

 

興味がありましたら一読を。