目次
1.老後もさけて通れない冠婚葬祭の費用
私たちは老後のことを考える時、年金がいくらもらえるかしら?貯蓄はいくらあったら大丈夫?
介護費用はいくらかかる?とお金の計算をすると思います。
その時に抜け落ちてしまいがちなのが「冠婚葬祭の費用」なんです。
この「冠婚葬祭の費用」が意外にも大きな出費であることを実感したのが
長女の結婚、出産に続く子どものイベントにかかるお金です。
子どもの結婚が決まると結婚祝い、結婚式に出席する親族の接待など
まとまったお金が出ていきます。
さらに結婚を機に、お相手のご両親とのお付き合いが始まり
孫が生まれると出産祝いに初節句のお祝いと
もうお金に羽が生えてるんじゃないかと思うくらい。
冠婚葬祭はわが子だけじゃなく、親、兄弟、親せきにも及ぶので
あわせると大きな金額になってきます。
それじゃこの冠婚葬祭の費用の総額がいったいどれくらいの金額になるのか?
想像するだけでも恐ろしいですよね。
地域の風習や家庭の考え方によって金額はさまざまですが
不安に思う前に、ざっくりでもいいから冠婚葬祭にかかる費用を見える化
しておくと老後の生活設計に役立ちます。
2.見える化でわかる老後の冠婚葬祭費用の額
冠婚葬祭にかかる費用として、我が家はこれくらいは必要かなとざっくりと表にまとめてみました。
冠婚葬祭 | 対象 | 項目 | 金額 |
お祝い | 子ども | 結婚祝い | 1,000,000 |
出産祝い | 100,000 | ||
お宮参り | 10,000 | ||
初節句 | 300,000 | ||
新築祝い | 100,000 | ||
七五三 | 10,000 | ||
入園祝い | 10,000 | ||
小学校入学祝い | 10,000 | ||
中学入学祝い | 10,000 | ||
高校入学祝い | 10,000 | ||
大学入学祝い | 10,000 | ||
成人 | 10,000 | ||
就職 | 10,000 | ||
結婚祝い | 100,000 | ||
甥・姪 | 結婚祝い | 50,000 | |
出産祝い | 30,000 | ||
新築祝い | 10,000 | ||
葬儀 | 両親 | 香典 | 100,000 |
法事 | 30,000 | ||
兄弟 | 香典 | 30,000 | |
法事 | 10,000 | ||
叔父・叔母 | 香典 | 30,000 | |
法事 | 10,000 | ||
合計 | 1,990,000 |
我が家の冠婚葬祭費用の総額200万円ちかくの出費になりました。
甥や姪の結婚祝いは5万円。出産祝いは3万円。叔父や叔母の香典は3万円。
法事は1万円。この金額は、兄弟そろって同額にしようと話し合って
決めたものです。
この200万円に入っていないイベントがあります。
それは、二女の結婚や出産にかかるお祝い。
私の両親の葬儀に出席するための旅費や宿泊代も入っていませんし
二女にも長女と同じ額の出費を考えておかなければなりません。
こうしてみると、我が家の場合200万円でも足りない!ことが
わかりました。
冠婚葬祭にかかる費用を表にして見える化することで、今の貯蓄から出せるのか?
足りない場合はどうするのか?夫婦で話し合うきっかけにもなります。
3.なぜ老後に冠婚葬祭費用の出費が増えるのか?
冠婚葬祭の費用は年金生活に入ってから増えるのでしょうか。
それは、子どもの晩婚化と親世代の長寿です。
私たち50代が結婚した当時は、親はまだ現役でバリバリ仕事をしていましたが
晩婚化の今、結婚式に出席する親御さんはすでに定年を過ぎているのでは
ないでしょうか。
我が家の親戚にも独身の甥や姪がいるので結婚・出産にかかる費用はこれからです。
長女が出産した時お祝いに病院へ行くと、そこには60代と思われる
ご両親が孫の出産を喜ぶ姿を目にしました。
むしろ出産した人のご両親は私たちよりも年配の人が多かったようでした。
子どもが晩婚であればそれに続くイベントも私たちの老後にあるという
ことなんです。
私の両親はすでに80代で元気に暮らしていますが、亡くなってからかかる
費用はこれからです。
3.冠婚葬祭にかかる費用は予備費として今から貯蓄
甥や姪の結婚・出産、叔父や叔母が亡くなったなどの知らせは
急なことがほとんど。その時の備えとして今からコツコツ予備費として
少しづつ貯蓄しておくことが大切でしょう。
年金生活から貯蓄なんてムリ!足りないくらいなのに!ってそうですよね。
少ない年金の中から3,000円、5,000円位を積み立てるのはどうでしょう。
3,000円なら1年で36,000円。5,000円なら1年で60,000円。
レストランでのランチ1回分を減らしてみる。この際500円玉貯金をしてみるなど
少額でも塵も積もれば山となるので冠婚葬祭費用の足しにはなります。
一方で、削れる項目を検討することもできます。
子どもの結婚祝い、出産祝いは親として奮発したいところ。
でも、子どもが2人、3人いて同じ額を包むとかなりの出費になります。
ここは、「年金生活だからお祝いに包むお金は○○円にしたから」と
正直に伝えることも大事だと思います。
4.ご祝儀文化が縮小しても身内にはお金を包む
最近では昔からみると「ご祝儀文化」が縮小しているといわれています。
例えば、結婚しても結婚式を挙げない人も多くかったり、葬儀は家族葬で
あったり。だからといってお金を包まないでよいか?というとそうは
なりませんよね。
可愛い甥や姪の結婚はお祝いしてあげたいし、親・兄弟の葬儀には
何をおいても駆けその死を悼むのは当然のことです。
老後も避けてはとおれない冠婚葬祭費用。
イザという時に困らないためにもぜひ見える化してみてはいかがでしょうか。