1.「高年齢雇用継続基本給付金」ってナニ?
「高年齢雇用継続基本給付金」
めちゃくちゃ長い名前!なんのこっちゃ?って思いますよね。
これって、カンタンにいうと
「60歳の定年の後、働いても給料下がるよね。生活タイヘンでしょ。
働き続けるんだったら、年金が出る65歳まで、国から援助してあげるよ。」
ってこと。
「な~んだ。国はお金がナイナイって言ってるけど、助けてくれるのね♪」
うれしすぎます!ありがとうハローワーク! ありがとう厚生労働省!
が、給料が下がった分、すべてもらえるわけじゃないんですよ!
やっぱりそうか。
2.えぇ!これっぽち?って言ってはいけません!
それじゃ、どれくらいもらえるの?いちばん気になるのが
もらえる金額ですよ。
そこは、国がやることですからね。
もらうには条件があります。
- 60歳以降も雇用保険に入って働き続けていること
- 60歳の時より賃金が75%未満に低下していること
もらえる期間
- 60歳から65歳までの5年間
例として
60歳の時に30万円もらっていたけれど
その後、20万円、18万円に減った場合の表です。
事例1 | 事例2 | |
60歳の賃金 | 300,000 | 300,000 |
60歳以降の賃金 | 200,000 | 180,000 |
下落率(%) | 66.67 | 60.00 |
支給額 | 16,340 | 27,000 |
えぇ!少ないよね?
そうなんですよ。そんなにもらえません。夫の1ヶ月分のこづかいの額じゃないですか。
だからと言って、もらわなきゃ損ですよ。
使わないで5年間貯めたら、驚くほどのお金になるんです。
事例1の場合
16,340×12(月)×5(年)= 980,400円
事例2の場合
27,000×12(月)×5(年)=1,620,000円
これほどの金額になるんだから、
「高年齢雇用継続基本給付金」の名前を知っておいて損はないでしょ。
月々もらえる額が少なくても、5年間貯めれば老後の生活費に役立つと思いませんか?
もしかしたら、妻が知らないことをいいことに、夫が黙ってこづかいにしてしまう恐れあり!!
妻は注意が必要です!!(笑)
ただ、残念なことに、全員がもらえるわけじゃないんですよ。
支給されないのは
- 75%以上ならもらえない。
- 支給額が1,848円以下だった
事例1 | 事例4 | |
60歳の賃金 | 300,000 | 300,000 |
60歳以降の賃金 | 260,000 | 8,000 |
下落率(%) | 86.67 | 2.67 |
支給額 | 75%以上 | 1,848円以下 |
事例1の場合
75%以上なら支給されません。
何を基準に75%という数字を叩き出したのかは知りませんが
減ってるんなら、くれたっていいでしょ?って思いませんか?
事例2の場合
支給額が1,848円以下なので支給されません。
なんでぇ?1,848円以下の金額だって
庶民にとっては大事なお金です。
1,848円以下でもいいんです。
500円でもお願いします。ください!
もらえる人、もらえない人、ってなんで差をつけるんでしょうかね。
いくら国の税金を投入!していても
ちょっと、納得いかないですよ。
現役時代、汗水たらして働いた給料から
雇用保険料を払い続けていた。
老後の生活費の足しにしようと努力している国民に
もう少し、優しくしてもらいたい。
どれくらいもらえるのか、早く知りたいですよね。
↓で確認できますよ。
※高年齢雇用継続基本給付金早見表(平成25年度版)⇒こちら
3.手続きはどうするの?
基本的には、会社がハローワークに手続きをしてくれます。
ただ、「高年齢雇用継続基本給付金」を、知らない会社もあるかもしれません。
そのときは、会社の給与担当者か総務に聞いたほうがいいでしょう。
もし、会社が手続きしてくれなければ
個人でハローワークに手続きしなければダメなんですよ。
ホント面倒くさい!ですよ。
でも、少額の給付金であっても、もらえる資格があるのなら、ガンバッテ手続きしましょう。
初回の申請は、4ヶ月以内なので、ボヤボヤしてたらアッという間に期限切れ!になるので
注意してくださいね。
4.年金額が支給停止になる場合もあるんです
厚生年金保険の被保険者の方で
特別支給の老齢厚生年金などの65歳になるまでの
老齢年金を受けている方が
雇用保険の高年齢雇用継続給付
(高年齢雇用継続基本給付金・高年齢再就職給付金)を
受けられるときは在職による年金の支給停止に加えて
年金の一部が支給停止されます。
支給停止される年金額は、最高で賃金(標準報酬月額)の6%に当たる額です。 日本年金機構より引用
すご~く難しいですよね。
おおざっぱにいうと
年金 + 高年齢雇用継続基本給付金 = 年金の額が減る
年金がもらえなくなる場合が、あるってことです。
60歳を過ぎて年金をもらっても、生活できないから働いてるんです。
その給料が、75%未満になったから、高年齢雇用継続基本給付金をくれるんでしょ。
なのに、なんで年金額が減るんですかね?
ちょっと、これってどうなのよ?って思うのは私だけでしょうか?
「自分は年金額が減るのか?わかんない」
という場合は、年金事務所に問い合わせてみましょう。
または、会社が、定年退職者対象の説明会みたいなのをすると思うんですよ。
その時に、担当者に聞いてみてくださいね。
まとめ
- 「高年齢雇用継続基本給付金」という、国からの給付金があること。
- 申請をしなければ、もらえないこと。
- 年金が減らされることもあること。
以上3点のことを記事にしてみました。
夫の定年が近くなってきて、国からもらえるお金につて調べていたら
「高年齢雇用継続基本給付金」というものが
あることを知って記事にしてみました。
税金だって!年金だって!雇用保険料だって!いっぱい払ったんだから
もう少しくれてもいいんじゃないの!!
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