1.ゆとりある老後の生活費は、平均34.5万円
老後の生活費は、どれくらい、かかるんだろうと不安になりますよね。
「年金だけで生活できるんだろうか?」「我が家の今の生活レベルを維持したいけど・・・」
一方で、「今まで働き続けてきて、やっとリタイヤするんだから
世界一周クルーズに乗りたい!」とか
「退職金で別荘を建てて、夏は避暑に孫たちと過ごしたい」
これがゆとりある生活でしょ。と思っていませんか?
「ゆとりある老後生活費は平均35.4万円」となっています。
そのゆとりのある生活とは
1番多いのが旅行やレジャー、2番目が趣味や教養、次が日常生活費の充実です。
これって、現役でバリバリ働いている時なら
特別ゆとりとか言わなくても、できることですよね。
それが、年金生活に入ると、ゆとりになってしまうんです。
老後の最低日常生活費は、平均で22.0万円。
20万円~25万円が32.3%と最も多く、次が25万~30万円で15.8%
会社員時代では、普通にできた趣味や旅行ができないということです。
2.生活費はギリギリ、でも暮らしの中にゆとりをもつ
データでは、ゆとりある生活をするには、35万円必要。
でも、日常の生活費は22万円。
その差は、13万円。
「そんなぁ!老後は趣味や旅行もできないなんて!何のために生きているの?」って
なるかもしれませんね。
今は、世界一周や別荘などはごく一部の富裕層の話で
老後の生活を年金だけでは、食べていくだけで精一杯でしょう。
私も、老後は海外や国内旅行に、年に数回は行きたいし
月に1度はホテルで食事をしたいなんて思っていました。
でも、老後の年金と貯蓄額を考えれば、それは叶わぬ夢なのです。
だからといって、嘆き、悲しんでいても何も解決しない。
生活費にゆとりがなくても、暮らしのなかにゆとりを取り入れるという考え方はどうだろう。
5月に入って、天気の良い日には夫と散歩をしています。
近くを流れる川には、亀が泳いでいたり、広い運動公園まで足をのばしてみたり。
時には、夫はカメラで風景や花の写真を撮ってみたり
無趣味の私たち夫婦でも、暮らしのなかに楽しみはないか
今、模索中です。
日々の暮らしの中にほんの小さな楽しみさえあれば、それはゆとりある暮らしを送れる。
生活費はギリギリでも、暮らしにゆとりがあれば、生きていけるかもしれない。
私は、そう考えています。
3.ゆとりある生活のために、まだまだ働く?
老後の生活費が、ぜんぜん足りなければ、働かなければなりません。
以前、医療保険の相談にのってもらったファイナンシャルプランナーさんが
「今は、70歳ぐらいまで働く時代だから」とおっしゃっていました。
その時私は「えぇ!!どんだけ働かなくちゃならないの!←もちろん夫が」と
ぎょっとしました。
↓約3年前のデータではあるけれど、高齢者で働いている人は595万人、割合は9.5%。
65歳以上の雇用者は増加
全産業の雇用者数の推移をみると
平成25(2013)年時点で60~64歳の雇用者は459万人
65歳以上の雇用者は375万人となっており、65歳以上の雇用者は増加している
65歳以上の375万人もの人が雇用されています。
昔なら65歳以上でも働いているのは、会社の役員か社長というイメージだったけれど
今は、65歳でも、現役並にバリバリ働ける人が多いこと。
また、年金の不足分を補うために働いている人もいるでしょう。
これから、ますます増えてくるんじゃないでしょうか?
スーパーのレジや駐車場の誘導員、マンションの管理人には
高齢者と見られる人がイキイキと働いてらっしゃいます。
毎日でなくても、週に2~3日とかの働きで得たお金で、ゆとりのために
使っているのでしょうか。
定年になった!今日から自由な時間を満喫するぞ!と言ってったって
せいぜい1ヶ月もつかどうか。
健康であれば、無理せず体にあった働き方で
老後の暮らしにゆとりをもたらすお金を稼ぐ。
それが普通の老後のあり方になってくるのかもしれません。