目次
1.これだけは知っておきたい特別支給の老齢厚生年金
日本年金機構から「年金請求書」(みどり色のA4判)封書が届いているけれど記入が難しいから、繰下げ受給したいからといった理由で放置していませんか?
私も年金請求書の書類を手にしたものの、しばらく放置していました。
しかし、このままにしておくと年金がもらえないことになるので注意が必要です。
特別支給の老齢厚生年金については以下の2点は覚えておいた方がいいでしょう。
1.年金の時効は5年
やむを得ない事情をのぞいて、年金請求書を提出しないままでいると5年でもらえなくなってしまいます。
年金を受ける権利(基本権)は、権利が発生してから5年を経過したときは、時効によって消滅します(国民年金法第102条第1項・厚生年金保険法第92条第1項)。日本年金機構から引用
以前、年金事務所を訪ねた時に担当者から「5年経過して遺族年金をもらえなかった女性がいました」と聞きました。年を重ねると5年なんてあっという間、早めの続きが安心につながります。
2.繰下げ受給は対象外
最近よく耳にする年金の繰下げ受給ですが「特別支給の老齢厚生年金」は繰下げ受給の対象になっていません。
特別支給の老齢厚生年金については、繰り下げ支給制度は適用されません。引用:年金機構
年金の申請を遅らせたからといって、年金の受給額が増えることはないので注意しましょう。
1.老齢年金請求書とフリーダイヤル
年金請求書を手っ取り早く書く方法は1つです。
その前に、年金請求書の中身と専用フリーダイヤルについてみてみましょう。
1.年金請求書の中身
まずは、年金請求書の中身です。
こちらは「年金請求手続きのご案内」です。お役所言葉や専門用語が並びわかりずらいうえに、字が小さくて老眼では読みにくいのです。
次に、年金請求書のページです。
日本年金機構は、請求者が記入しやすいようページ設計をしていますがこの手の書類に慣れていない人にとってはわかりずらいと思います。
年金請求書は、請求者全員が漏れなく記入してもらえるよう項目が網羅されています。
しかし、人によっては記入するべき箇所と、しなくてもよい箇所があり、自分が記入すべき箇所がひと目見てもわかりません。
2.老齢年金請求者専用フリーダイヤルとは
日本年金機構では、年金請求者向けに専用のフリーダイヤルを用意しています。
これを使うメリットは、記入漏れを心配することなく短時間で書き終え提出できることです。
同封の「老齢年金請求者専用フリーダイヤル」は、年金請求書手続きについて教えてくれる専用の電話で通話料が無料です。ちなみに通話料のかかる「ねんきんダイヤル」(有料)とは違うので注意しましょう。
私が実際に利用した感想として「老齢年金請求者専用フリーダイヤル」(通話無料)の担当者は、例えるなら「一を聞いて十を知る(教えてくれる)」くらい詳しく丁寧な対応をしてくれます。
年金の相談窓口の「ねんきんダイヤル」(有料)は、担当者の力量にばらつきを感じることがありますが「老齢年金請求者専用フリーダイヤル」はその点安心してよいでしょう。
3.電話で教えてもらうことと避けたいこと
1.電話で教えてもらうこと
まずは電話をする前に、まず年金請求書と鉛筆と付せんを用意し「老齢年金請求者専用フリーダイヤル」に電話します。
次に「年金請求書が届いているが、記入箇所と添付書類について教えてください」と担当者に伝えると、本人確認を経て記入すべき箇所をピンポイントで教えてくれます。
記入箇所をチェックし付せんを貼っていきます。また用意する添付書類についても教えてくれるのでメモしておきます。
気になるのが年金がいつ口座へ入金されるのか?です。年金は偶数月に2か月分をまとめて入金されますが、初回は奇数月になる場合もあるので聞いておくとよいでしょう。
あと、年金事務所ごとに管轄区域が定められていますから、提出先年金事務所を教えてもらうとスムーズに郵送できます。
2.電話で教えてもらう時に避けたいこと
電話で聞く場合、避けたいのが担当者に聞きながらダラダラと記入をすすめていくことです。
その間、電話回線を占領することになり、あなたの後ろで回線が空くのを待っている人に迷惑をかけてしいます。
記入箇所がわかったら一旦電話を切って、再度わからないところがでてきたら電話するようにしましょう。
3.年金請求書の郵送方法
1.用意するもの
年金請求書の記入と添付書類が揃ったらあとは郵送するだけです。
年金請求書を郵送する時の用意するものは3つ。
特に添付書類に不備がないかをチェックし送付します。
2.特定記録郵便を利用する
年金請求書には重要な個人情報が記載されているので、私は、万が一に備えて特定記録郵便を利用しました。
特定記録郵便は、郵便物を差し出した記録を残すためのシステムでインターネット上で配達を追跡でき、料金が160円と安いのでおススメです。
基本料金 + 特定記録(160円)=利用料金
特定記録郵便を利用する時のデメリットは
郵便局側から「特定記録郵便の控え」をもらえますから、年金事務所から「年金請求書の受付け控え」が届くまで大切に保管しておきます。
4.年金が振り込まれるまで
年金請求書を送付してから年金が口座へ入金されるまでは以下の流れです。
1.年金請求書の受付け控えが届く
↓
2.年金証書・年金決定通知書が届く
↓
3.口座へ年金が入金される
この間にかかる期間は約2か月ほどです。
1.年金請求書の受付控えが送付される
年金請求書を送付してから約1週間程度で「年金請求書の受付控え」が自宅に届きます。
この「年金請求書の受付控え」に以下の記載があります。
本日、年金請求書を受付いたしました。
日本年金機構では、年金請求書の審査結果については、受付日から1ヶ月程度で「年金証書・年金決定通知書」等により、お知らせるよう努めております。
これは、年金請求書を受け付けたことと、これから審査をし結果は1ヶ月程度で「年金証書・年金決定通知書」等でお知らせしますといった内容です。
私はこの通知を受け取ってから「年金証書・年金決定通知書」が届くまでの間「ちゃんと受理されるだろうか、不備があったらどうしよう」とドキドキの日々を過ごしました。
2.年金証書が送付される
年金請求書に不備がなければ、1ヶ月ほどで「年金証書・年金決定通知書」が自宅に届きます。
「年金証書・年金決定通知書」が届くということは年金請求書が受理され、年金が入金されることが確かになった証(あかし)です。
待ちに待った「年金証書・年金決定通知書」を見て不備なく受理されたことにホットしました。
「年金証書」には、本人の年金の種類、基礎年金番号が記載されており重要書類となりますから大切に保管しておきます。
年金証書は、年金を受けている方の身分証明書とも言えるものです。
年金を受けている方がいろいろな届け出をするときにも必要となります。引用:年金機構
3.年金が口座に入金される
初回の年金入金は「年金証書」が届いてから約1ヶ月ほどです。
年金は、通常2か月分をまとめて偶数月に入金されますが、初回のみ奇数月になる場合があります。
初めてお受 取りになるときや、さかのぼって過去の受取りが発生 した場合などは、奇数月にお受取りになることがあります。 引用:年金機構
年金の入金日は15日です。入金されているか確認します。
4.まとめ
年金請求書を手っ取り早く書く方法についてご紹介してきました。
私のように公的書類に書きなれていない、年金そのものがよくわからない人にとっての年金請求書はハードルが高く放置しやすのではないでしょうか。
若い時は、理解も早く小さい文字を読んだり書いたりすることが苦にならなかったのに、年を重ねると根気が続かず時間がかかったりするものです。
特別支給の老齢厚生年金は、生年月日で決められた人だけがもらえる年金です。そのメリットを逃さず請求しましょう。
私は、すでに2か月ごとに年金が口座へ振り込まれています。その額は少ないけれど、若い人たちの保険料と税金で賄われていることに感謝しながら大切使っていきたいと思っています。