目次
1.年金請求書は提出する前にチェックしてもらおう!
夫は62歳から「特別支給の老齢厚生年金」の支給が開始され、「年金請求書」が
送付されてきました。これからご紹介する「年金請求書」についての内容は
以下の3つのことを前提として話をすすめていきます。
1.「特別支給の老齢厚生年金」の「年金請求書」の提出であること。
2.夫と私の2人世帯で、夫は60歳の定年以降も働き続けていること。
3.妻である私は専業主婦で無収入であること。
特別支給の老齢厚生年がもらえる年齢になると日本年金機構から「年金請求書」が
送られてきたら、指示の通りに記入して、必要書類を添付すれば提出することは
できます。
ただ、役所に提出する書類に書きなれていないと、書き間違いや記入漏れがないか?
添付書類に不備がないか不安になるもの。
まして「年金請求書」は老後の生活の基盤となる大事なお金をもらう大切な請求書。
もし、不備があって書類のやり取りするのは時間のムダになってしまいます。
そこで、おススメしたいのが「年金請求書」の提出前に専門家にチェックして
もらうことです。専門家がいるところとして、年金事務所、国家資格である
社会保険労務士がいる街角の年金相談センターがあります。
その他に自治体や銀行などで開催している「年金相談会」で「年金請求書」の
チェックだけでもしてくれるかどうか問い合わせてみるとよいでしょう。
「年金請求書」を提出前にチェックしてもらうメリットとして4つがあげられます。
1.添付書類を用意するだけで提出できる安心感。
2.年金でわからないことを深く質問できる。
3.専門家からアドバイスをもらえる。
4.「年金請求書」を提出するときに短時間ですむ。
今回、以前にチェックしてもらった横浜中年金事務所に「年金請求書」を
提出しに行ったところ相談履歴が残っていたので30分ほどで終わりました。
また、わざわざ時間を使って出向いているのですから、この際年金でわから
ないことを直接アドバイスしてもらえるチャンスでもあるので
ぜひチェックしてもらいましょう。
近くの年金事務所、街角の年金相談センターの場所がわからない場合は
以下の所在一覧から調べます。
1.年金事務所の所在一覧
http://www.nenkin.go.jp/section/soudan/
自分が住んでいる所がどの管轄になるのかわからない時は
「管轄区域でさがす」の一覧から調べられます。
http://www.nenkin.go.jp/section/soudan/index.html
2.「街角の年金相談センター」
全国釈迦保険労務士会連合会「街角の年金相談センター一覧」
https://www.shakaihokenroumushi.jp/consult/tabid/218/Default.aspx
「街角の年金相談センター」は、社会保険のプロ集団である
「全国社会保険労務士会連合会」が日本年金機構から委託を受け
運営しているところです。比較的アクセスしやすい場所にあるので、
会社帰りなどに立ち寄りやすいのがメリット。
基本の開所時間は、平日 午前8時30分~午後5時15分
場所によっては、「月曜日(祝日の場合は翌営業日)は午後7時まで
営業時間を延長したり、第2土曜日(午前9時30分~午後4時)も
営業しています。
※「予約」は、ねんきんダイヤル(0570-05-1165)にて受け付けています。
年金事務所、街角の年金相談センターともに、事前に電話予約を
しておくと待ち時間なく相談できます。
【電話での年金相談窓口】
http://www.nenkin.go.jp/section/tel/index.html
2.年金事務所でチェックしてもらった結果は?
「年金請求書」の記入が終わったあと、実際に年金事務所へ不備がないか
チェックをしてもらいに行ってきました。
記入例を元に書いて持参しましたが、必要のないところに記入していたことが判明!
チェックが入りました。
「年金請求書」で指摘を受けた項目は2か所です。
№3の「振替加算に関する成型維持の申し立て」と
№4の「公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」
この項目は、すでに年金を受給している人が記入するところで、
初めて年金を請求する人は必要ないとのことでした。
完璧に記入したつもりでも意外とわかっていなかったというのが感想です。
もしこれが郵便で提出していたら面倒なことになっていたかもしれませんから
チェックしてもらってよかったです。
「年金請求書」記入例
http://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/todoke/rourei/2018030501.html
3.提出前に年金請求書はコピーして保管しておく
提出前にチェックしてもらった「年金請求書」を持ち帰ったら、コピーを
とっておきます。コピーをしないまま提出してしまったら、のちに何か
トラブルがあった時に「年金請求書」のどこに何を記入したか思い出すことが
できないまま不利な立場にならないとも限りません。
日本年金機構を信用していないわけではないけれど、これまでに数々の
不祥事が発覚しています。万が一、トラブルにあった時コピーが手元に
あれば何らかの証拠として役に立ち、ひいては自分の身を守ることに
なるかもしれませんからコピーをとって大切に保管しておきます。
4.年金担当者に聞いた!年金請求書の提出方法は郵送と直接提出どちらがいい?
年金請求書と添付書類が整ったあとは提出することになりますが
郵送と窓口に持参するのとどちらにしたらいいのか?年金事務所の
担当者に聞いてみました。
「年金請求書」の提出方法は2つ。
1.郵送でもOKな場合
記入済みの年金請求書を専門家がチェックしたのであれば
あとは必要書類(戸籍謄本、住民票等)を添付して郵送してもOKだそうです。
2.窓口に持参したほうがよい場合
記入済みの年金請求書はあるけど専門家のチェックがまだなら
窓口に持参したほうがよいそうです。
チェックなしで提出したあと、不備があった場合郵送でのやり取りに
手間と時間がかかること、年金をもらうのが遅れる可能性があるからです。
※ただし、年金の支給開始が遅れても、さかのぼって支給はされます。
もちろん、チェック済みであっても、窓口に持参してもOK。
5.65歳以降の「年金請求書」には注意が必要!
窓口で「年金請求書」が無事に受理されたら
「年金請求書(国民年金・厚生年金保険老齢給付)の受付控」をもらいます。
これには受理印が押されていて日本年金機構が「年金請求書」を受け付けた証拠
になりますので大切に保管しておきます。
最後に、年金事務所の担当者から
「まだ先のことですがと前置きをして、65歳以降にふたたび送付される
「年金請求書」の気をつける点」について教えてもらいました。
こちらが65歳になったら送られてくる「年金請求書」の見本です。
すでに「年金請求書」を提出しているので、65歳時に送られてくる「年金請求書」は
とても簡単な書式になっていていますが、いちばん下にある「繰り下げ希望蘭」に
注意が必要だということです。
65歳からは、基礎年金と厚生年金の両方をもらえますが、年金の繰り下げ支給を
えらぶことができます。
基礎年金だけ、厚生年金だけ、基礎年金と厚生年金の両方の選び方は3つ。
なお、繰り下げ支給を選ばない時はそのまま返送します。
1.繰り下げを希望しない場合
必要事項を記入したら、「繰り下げ希望蘭」は未記入のまま返送します。
2.「老齢基礎年金」のみ繰り下げ希望
老齢基礎年金だけ繰り下げを希望する場合は、〇で囲みます。
3.「老齢厚生年金」のみ繰り下げ希望
こちらも老齢厚生年金のみ繰り下げ希望の場合は〇で囲みます。
4.「老齢基礎年金」と「「老齢厚生年金」の両方を繰り下げを希望する場合は「年金請求書」を提出しない!
老齢基礎年金と老齢厚生年金の両方を繰り下げを希望する場合は
この「年金請求書」そのものを返送しない!ここが重要だそうです。
私なら、両方に〇で囲んで提出してしまいそう!
もし間違って、両方を〇で囲んで提出した場合は、再度申請するよう
この「請求書」が送られてくるとのこと。
また、繰り下げ希望しないのに間違って〇で囲んだ場合は
「支給額変更通知書」が届きしだい年金事務所へ取り消しの
手続きをするようにとのことでした。
この「支給額変更通知書」は、年金額が決定、変更されたときに
年金の額を知らせてくれる通知書です。
「特別支給の老齢厚生」をもらっている人が65歳以降になると
「老齢基礎年金」がもらえるようになるため、年金額は変わるので
送られてくるとのこと。
個人的には、「老齢基礎年金と老齢厚生年金の両方の繰り下げ希望」
という欄を作ってくれたら迷わないと思うんだけれどなぁ・・・。
6.まとめ
今回夫の「年金請求書」は無事に受理されたのであとは年金の入金を待つばかり。
年金が支払われるには、「年金証書・年金決定通知書」が手元に届いてから
おおむね50日はかかるとのことでした。
こうして、年金の請求をやってみて本当に時間と手間がかかるものだと実感しました。
社会保険庁時代は、上から目線で非難されたことがありましたが
今の年金事務所の職員は、とても丁寧にわかりやすく説明をしてくれ
こちら側が、リラックスして相談できるよう雰囲気を作りに努力されて
いるようにみえました。
今日ご紹介した「年金請求書」の提出は、自分で記入して提出することで
無料で済ませられます。ただ、仕事が忙しい、親の介護で外出ができない場合は、
社会保険労務士にお願いすることもできますがそのほとんどが有料となります。
2年後には私自身の特別支給の老齢厚生年金の「年金請求書」が送付されてくる
予定です。今回、夫の請求を経験したので少しは学習できていたらいいのですが・・・。