目次
1.60代高齢者夫婦が車の買い替えで求める3つの性能
我が家は現在7人乗りのステーションワゴンタイプの車を所有していますが、今後車の買い替えには体力の衰えと車の利用の仕方が違ってくるとの視線で検討しています。
我が家の車を利用する未来予想図です。
1.買い物や病院などの日常生活での利用(日中)
2.都内環状7号、環状8号(駒沢通り)の道路を利用
3.高速はほとんど使わない
家族が4人だった時は、長期休暇には高速を使って遠乗りをしたり、キャンプへ行った入りと7人乗りのステーションワゴンが大活躍しました。
しかし、二人の娘が独立し夫婦2人になった今、車での行動範囲が狭くなってきたこと、日中の道路状況は法定速度内での走行多く、渋滞道路では走りの良さよりも車線変更、衝突が気になってきています。
走りの良さを購入基準でしたがこれからの買い替えでは次の3点を重視しています。
1.「サポカーS」対応の車種
2.視界と操作性
3.小回りが利くコンパクトカー
なお、この記事ではコンパクトカー(小型乗用車)につてのみの記載です。
2.「サポカーS」対応の車種
近年高齢者の交通事故が多発していることが問題となっています。
1.筋力の低下によるペダルの誤操作
アクセルを踏み続けられない、ブレーキを踏み込めない、五十肩でハンドルが増せない
2.動体視力の低下
動体視力は70代以上になると低下する
3.視野角が狭くなる
視野角は、一般成人で約200度と言われますが、高齢者では約160度まで狭くなり、特に視野角の中でも見えていても意識が行き届かない「周辺視野」を脳が認識しづらくなると言われています。
官民あげてその対策に乗り出し、各メーカーでは、サポートシステムを搭載した車を発売していているのが「サポカーS」です。
「サポカー」には「サポカー」ともう一つが「セーフティ・サポートカーS」の略で「サポカーS」があります。
「サポカー」には衝突被害軽減ブレーキを装備し、「サポカーS」では「ペダル踏み間違い」+「急発進抑制装置」などワンランクアップしたサポートが搭載された、特に高齢運転者に推奨する自動車です。
「衝突被害軽減ブレーキ」+「ペダル踏み間違い」+「急発進抑制装置」など = サポカーS
※国土交通省より引用
「サポカー」にするか「サポカーS」のワンランクアップを選択するかはまだ未定ですが「サポカー」とはどういうものかを知識として持っておくと車種を決めるときのひとつの手段となります。
なお、「サポカーS」にはさらに3つのタイプがあります。
3.視界と操作性
サポートシステムに加えて重視したいのが、フロントの視界の広さとハンドリングなどの操作性です。
フロントガラスが広ければ、並走している車の状態や横断歩道での歩行者を見つけやすく、視界の広がりでリラックスして走行できます。
また、走行中にナビゲーションやエアコンなどの「操作ユニット」が組み込まれている位置が目線を大きくずらさなくてすむ配置になっているのか。
高齢者の誤操作が多いアクセルの踏み間違え。アクセルとブレーキのポジションが人間工学的に考えられた設計になっているのか。
このようなことをチェックすることで、購入後満足のいくカーライフがおくれるのではと思っています。
ただ、サポートカーを選んでも運転するのは私たち人間がすること。サポートシステムを過信せず運転しやすい車を見極めることがもっとも大切でしょう。
4.小回りがきくコンパクトカー
夫婦2人が所有する自家用車としてはやはりコンパクトカーが選択肢にあがってきます。
1.コンパクトカーとは
コンパクトカーとは一般的に以下の仕様と言われています。
■小型乗用車(5ナンバー)
■全長4.7m以下
■全高2.0m以下
■総排気量600cc以上、2000cc以下
イメージとしては
普通自動車(3ナンバー)< コンパクトカー(5ナンバー) >軽自動車
2.コンパクトカーのメリット
1.車両価格が安い
2.税金が安い
3.燃費がよい
4.操作しやすい
3.コンパクトカーのデメリット
1.車内の空間が狭い
2.長距離や山道を走るにはパワーが足りない
我が家では夫婦2人しか乗車しませんから車内の空間はそれほど気になりません。また長距離や山道を走ることも今後ないでしょう。
コンパクトカーは我が家にとって最も適した車となります。
4.課題は燃費とメーカーの動向
燃費を重視すると「ハイブリットカー」が人気です。
ハイブリットカーとは、2つの動力源を備えている車のことで、一般的には走行速度が低速の時は電気のモーターを使い、燃費のよい速度になったらガソリンに切り替える仕組みになっている車をさしガソリン車よりも燃費が良いといわれています。
ハイブリットカーは燃費だけでなく、CO2の排出を抑えるため環境に良いこと、購入時に減税、新車登録時・車検時に支払う自動車重量税の免税が受けられるエコカー減税の対象になります。
そして、もうひとつ注目したいのが、すでにヨーロッパやアメリカで行われている「CAFE規制」(企業平均燃費)です。
「CAFE規制」は、ざっくりいうとメーカーへのペナルティをかけるようなもので「燃費の悪い車ににはお金を払ってもらいます」というもの。
ペナルティを受けたくないメーカーは、燃費の悪い車種は廃止にするかモデルチェンジしてくるでしょう。
そうなればメーカーは、走りを優先してきたモデルからCO2排出量の少ない車作りへとシフトしていくかもしれません。
私たちユーザーにとって車種の選択肢や車両本体価格に影響が出ないとは言えませんから、メーカーの動向にも注視しすることも必要になってくると思われます。
5.まとめ
私たち夫婦が車の買い替えを検討し始めたて驚いたのが、ほとんどの車種にサポートシステムが搭載されていたことでした。ディーラーによるとここ5年ほどで劇的に変わってきたとのこと。
また、世界が持続可能な社会への実現として脱炭素社会をめざしている中、排気ガスの規制も厳しくなってきています。
日本も世界の情勢をにらみながら「CAFE規制」をメーカーに強いることになるでしょう。
車の進化と取り巻く環境に置いて行かれないように、後悔しないためにも早めの行動がカギになってくると思います。