1.骨粗鬆症とは
骨粗鬆症(コツソショウショウ)という言葉はよく耳にしますが、実際どのような病気なのでしょう。
骨粗鬆症とは、骨の密度がスカスカになって病的に骨がもろくなってくる病気のことをいい、男性より女性なる割合が高く、特に閉経後の女性が多いことが特徴です。
私は、骨折したのをきっかけに整形外科の先生にすすめられ骨密度の検査を受けたところ思っていたよりも骨密度が低いことがわかりびっくり!
まずは、食生活の改善からとカルシムを積極的にとり入れたメニューを始めました。
しかし自己流では不安があり、まずは骨粗鬆症について基本的な知識も必要との思いから購入したのが太田弘明監修「骨粗鬆症を自力で防ぐ本」でした。
この本を監修された太田弘明先生は、前骨粗鬆症学会の理事長をされた骨粗鬆症の専門医ですが、専門用語はなく(かみ砕いた説明)、一般人が骨粗鬆症という病気を未然に防ぐ方法を、わかりやすい説明文、写真がふんだんに使い、文字も大きく読みやすい構成になっています。
主な内容は
1.運動で骨を強くする
2.食事で骨を強くする
3.骨粗鬆症で知っておきたい基礎知識
以上3部構成になっています。
ごく初歩的な内容ですが、私のように骨粗鬆症についての知識が欲しい人におすすめです。
簡単に内容ご紹介します。
2.運動で骨を強くする
骨密度をアップさせるには、骨への刺激が重要とされ「かかとの骨を刺激」するのが効果的といわています。本書では骨にもっと効果的に刺激を与える「かかと落とし」を紹介。
かかとを上げて下ろすを繰り返す方法の1回のスピード、1日に何回必要なのかを具体的に数字が書いてあるので実践しやすくなっています。
また、骨だけではなく筋力アップするためのスクワットやストレッチの方法など盛りだくさん。
本では伝わりにくい運動をよりわかりやすくするために「運動で骨をつよくする」が最も多くのページを使っています。
3.食事で骨を強くする
「骨を丈夫にするにはカルシウム」というのは誰でも知っていること。でもカルシウムを含む食材だけを食べても、すべてのカルシウムを体内に取り込めるわけではありません。
カルシウムを効率よく体内に吸収させるにはビタミンD、ビタミンK、タンパク質、マグネシウム、亜鉛、カロテノイドといった栄養素が必要になってきます。
ビタミンD、ビタミンKなどの栄養素を含む身近な食材も写真で紹介。どれもスーパーで売られている食材なので購入しやすいものばかり。
さらに、骨を強くするレシピも掲載していて、牛乳、チーズ、スキムミルクを使ったものや作り置きメニュー、缶詰め、ビタミンD、ビタミンK、タンパク質、マグネシウム、亜鉛のレシピも。
これらのレシピの中で毎日の食事作りに1品加えてみることで、丈夫な骨づくりの一歩が踏み出せるのではと思います。
4.骨粗鬆症で知っておきたい基礎知識
骨粗鬆症予防のためになぜ食事に気をつけ、運動を続けなければならないのでしょうか?
骨は日々新陳代謝を繰り返し、約5年で全身の骨が入れ替わります。ただ、骨の新陳代謝が低下すると、新しい骨が作られなくなり、骨密度の低下から骨粗鬆症へ。
本書では骨粗鬆症予防のために、骨密度が下がる原因、生活習慣、治療法など基本的な知識が書かれていますから、食事や運動を続ける意味を理解できると思います。
5.まとめ
私は、骨折をきっかけに骨粗鬆症について真剣に考えるようになりました。
それまでは「牛乳やヨーグルトを食べてカルシウムを摂っているし、日中散歩もして太陽にあたっているから大丈夫」と骨に対して過信していたのです。
骨粗鬆症は自覚症状がなく、早期発見は人間ドックや私のように骨折などのきっかけがないと知ることができません。
女性の場合、閉経を迎えたら骨密度の検査を受けることをおすすめします。
自分の骨密度を知ることで、今のままでいいのか?それとも生活習慣を見直した方がよいのか?早いうちに対策を立てられますし、骨密度が低下する前に骨の新陳代謝をアップすることもできるでしょう。
将来医師から「もっと早くに骨密度を測って対策をしてれば骨折しなくてすんだのに」と言われ後悔しないために、そしてすこやかな老後を暮らしていくために骨粗鬆症の基本的な知識を持つことが大切だと思います。