1.足の悪い母と日帰りバスツーに参加することに
80代の両親が上京することになって、滞在中は、スカイツリーと浅草に
行きたいという。
80代は、しゃんしゃん歩いて「どこでも行けるよ!」ととっても元気なお年寄りと
持病があったり、足腰に病気をもっている人様々です。
私の父は、持病があっても、足腰に問題はなく、自由に歩き回れる人です。
しかし、母は7年前に右膝に人口の骨を入れてから、ゆっくりなら歩けるけれど
階段を登るのには、非常に時間がかかるんです。
母が1番苦痛なことは「膝を曲げることができない」ことなんです。
膝に負担のかからないように、1日の旅を楽しんでもらうには
どうしたらいいのか?
私がやってみたことをご紹介しますね。
①事前に確認すること
親がどこに行きたいのか?
行きたい場所のバスツアーがあるのか?
希望のコースは、歩くのに時間がかかるか?
コースが決まったら、次のことを確認してみます。
②バスの座席は、後ろの方か?前の方か?
できれば、バスの座席は、前の方がいいでしょう。
すでに、申し込み順で前の席が埋まってしまっていても
当日キャンセルがでるかもしれません。
当日、受付をする時に「前の席にキャンセルがでたら、お願いします」と
言ってみましょう。
なぜ前の席がいいのか?
トイレタイムの時間内に用を足せるかどうか?が問題だからです。
お年寄りは、おしっこが近かったり、便意があっても出し切るまでに時間が
かかったりします。
集合時間に間に合わなかったら、ツアー客やバス会社に迷惑をかけてしまうので
1番のりでトイレに入れるようにします。
③歩く距離
コースの工程をもとに、ネットの地図で距離を確認しておきます。
コース名が「○○ハイキング」とか「○○山へ登山」でもない限り
長い距離を歩くことはないでしょう。
④トイレの場所
見学場所には、トイレの設備があるのがほとんどです。
事前に調べたら次の見学場所にトイレがないことがわかっていると
「次の見学場所は、トイレがないから、トイレがあるうちに用を足しておこう」と
前もって、準備ができます。
⑤昼食はイスかお座敷か?
お座敷で膝をまげるようなら、お店で座椅子があるか?椅子席は用意できるか?を
聞いておく。
私たちのランチは、お座敷でした。
事前にガイドさんに「母が足が悪いので、お世話になることがあるかもしれません」と
伝えておいたことで、お座敷でも座れる小さな椅子をお店の人にお願いしてくれました。
⑥エレベーターやエスカレーターの確認
足の悪い母には、階段はムリなのでエレベータやエスカレータでないと
目的のところまで行かれません。
なので、移動するときは率先して、エレベーターやエスカレータの場所を確認して
両親を誘導しました。
⑦ガイドさんに「母は足が悪いのでお世話をかけるかもしれません」と言っておく。
ガイドさんに「母が足が悪いので・・・・」と言っておくことで
ランチの時に椅子を用意してくれたり、トイレのことを気にかけてくれたりと
とっても気遣ってくださいました。
本当にありがたかったです。
2.高齢の親と日帰りバスツアーは、ゆったり気分で。
足腰が丈夫なお年寄りなら、見学時間をめいいっぱい使って
あちこち見て元を取ることができるでしょう。
しかし、私の母のように足が悪い人は、同じツアー客と一緒にあれもこれもはムリなんです。
でも、せっかくのツアーだから楽しんでもらいたい。
私たちが利用したバスツアーの主な見学場所は、スカイツリーと浅草雷門。
スカイツリーの天望デッキフロア(350m)は、当日おしくらまんじゅう状態の激混みでした。
母が「人にぶつかって転ぶのが怖いわ」と不安がっていたので
天望回廊(450m)は、またの機会にすることにしました。
コースの中でコレだけは外せない場所を見学できたら
ラッキーぐらいのゆったりと構えているぐらいがいいと思いますね。
3.まとめ
日帰りバスツアーは、バスに揺られながら、車窓の景色をながめられる。
とっても楽しい旅行ですよね。
たった1日で終わってしまう旅行だけれど
無事に帰宅できてこそ、楽しい思い出になると思うんです。
足が不自由だからといってあきらめるんじゃなくて、ちょっとした配慮をするだけで
楽しんでもらえるのではないでしょうか?
年をとって体が不自由になると、ツアーの工程について行けるのかとっても不安なんです。
そこは子どもの腕の見せどころ!(笑) 親孝行させてもらいましょう!
きっと喜んでもらえるはずです。
帰宅後母は「スカイツリーに行けるなって思っていなかったから、いい記念になるわ。
浅草も若い時から一度でいいからどんなところか見たかったの。願いが叶ったわ」と
とても喜んでくれましたよ。
今は、トイレ付きバスツアーもあるようです。
女性やお年寄りには嬉しいさビースですよね。次回は、是非利用してみたいです。