花嫁のメイクをどのようにする?
美容室と打ち合わせをするっていうならわかるけど
花嫁の父親がメイクをするって一体どういうこと?
普通は、考えられないよ!主役が花嫁なのに、父親がメイクしてなんになるの?
勘違いしてるんじゃないの?って言われてしまいそうですよね。
どうして花嫁の父親がメイクをすることになったのか?
ワケは2つあります。
1.1つ目は、顔のアザを隠すため
夫の顔には、アザがあります。
60歳の男の人の顔に、アザやシミやしわがあるのは当たり前かもしれません。
でも、夫の顔のアザは、初対面の人でもすぐにわかるほどで
目の下にぶす色に存在しているんです。
結婚式も迫ったある日
長女から「挙式・披露宴の様子は、ビデオカメラじゃなくて、プロのカメラマンに
写真を撮ってもらうように頼んだから」と連絡がありました。
私は「あぁそう!プロのカメラマンならキレイに撮ってくれるね。出来上がりが楽しみだわ」
長女は「なんかカメラ3台を首から下げて、いつでもスタンバイOK状態で撮るらしいよ。
それもでっかいレンズで」
私は「ふ~~ん。花嫁の母としてしっかりメイクしなくちゃ」なんて言っていたんです。
カメラのレンズがで大きい?
それって、顔のシミやシワまではっきり写ってしまうんじゃないの!
私なら、ファンデーションを厚塗りすればなんとか隠せるけれど
夫の顔のアザもくっきり写るかも。
当日は、親族や出席者を合わせると100人近くの人の前に、顔をさらすことになる。
長女の大切な結婚式。せめて夫の顔のアザだけでも隠してあげたい。
夫は、日頃から写真を撮るのは好きだけれど
撮られることをすご~~くイヤがっていました。
「こんなイケメンでもない顔、写真の残したくないんだ!」
心の中では、アザがコンプレックスになっていんでしょう。
そうは言っても、花嫁の父が「俺は写真を撮られるのがイヤなんだ!」なんて
子どもみたいなことは言ってられません。
私の使っているファンデーションの色は、夫の色黒の肌にはちょっと合わないしなぁ。
そこで、私はすぐに結婚式の会場にある美容室に電話。
「花嫁の父のメイクってしてもらえるのでしょうか?」
美容室「新郎様も薄くメイクしますので、ご親族であれば承りますよ」と。
夫に話したら「俺がメイクするの?そうだな。娘の結婚式だから、ちゃんとしないとな」と
しぶしぶ納得してくれました。
2.2つ目は結婚写真は思い出として残るから
結婚式の主役は、花嫁です。
あちこちから、カメラのフラッシュを浴びた花嫁は幸せそうですよね。
でも、カメラのフラッシュを浴びるのは、花嫁だけじゃないんです。
花嫁の父だって準主役みたいなものなんです。
◆挙式会場へ花嫁である長女と腕を組んで入場
◆披露宴の終わり頃、新郎新婦から両親へ花束贈呈
◆親族の集合写真
最低限、この3つは、後々まで残る大事なシーンです。
そして、出来上がった写真の中にいる夫は
花嫁の父として自信に満ちた笑顔で写っていました。
結婚写真って特別じゃないでしょうか?
子どもが成長すると「お父さんとお母さんの結婚式の写真見てみたい!」って
言われませんか?
30年以上も前の私たちの結婚写真を見た娘たちも
「わぁ!!おじいちゃんとおばあちゃん、すご~~く若いね!」
今は80代のしわくちゃのおじいちゃん、おばあちゃんでも
当時は、花嫁の父と母として写っているのですから当たり前です。
月日がたっても思い出として残る写真。
それが結婚写真だと思うんです。
3.まとめ
夫の顔にメイクをしてくれたのは
「ホテル椿山荘東京」の資生堂ビューティーサルーンでした。
夫の肌になじむ色のファンデーションを選んでいただいたので
メイクをしているなんて、ぜんぜんわからなかったです。
もうすぐ60歳になるオッサンだって、コンプレックスのアザを消しただけで
背筋が伸び、父親として堂々とした姿を見せてくれたこと。
私は嬉しくて「あぁ。ちゃんとメイクしてもらってホントよかった」と心底思いました。