目次
1.あおぞら銀行がシニアの「へそくり」について調査
株式会社あおぞら銀行では、55~75歳の男女約2,000名を対象に
「シニアのリアル調査」を2014年から毎年実施した結果を公表しています。
あおぞら銀行「シニアのリアル調査」2016
【調査目的】
シニアの方々の暮らしぶりなど
【調査対象者】
全国55~74歳の男女 合計2,074人
【調査内容】
インターネット調査2016年6月10日(金)~20166月13日(月)実施
【金融資産背景】
当調査対象者の平均金融資産
50代後半1,548万円、60代2,028万円 70台前半2,098万円
一般(二人以上の世帯)の平均金融資産
50代1,325万円、60代1,664万円 70歳以上1,618万円
(出典:2015年金融広報中央委員会「家計の金融動向に関する世論調査」調べ
1.女性の「へそくり」率は男性よりも高い
「へそくり」があるか?の調査では
男性が39.6%
女性が46.7%
女性の方が「へそくり」率が高いですね。
2.「へそくり」の理想額は男女平均327万円!
理想の「「へそくり」」額の平均は男女で327万円でした。
理想の「へそくり」額が327万円は多いと思いますか?それとも少ないと思いますか?
理想なので、いくら多くてもいいけれど(笑)
がんばれば手が届きそうな額が327万なのでしょうか。
では、理想の「へそくり」額の男女の違いはいくらでしょうか?
男性は232万円、女性は416万円
あくまでも理想の額ではあるけれど、女性は男性よりも約2倍近く多いですね。
女性が欲深いのかというと、そうではありません!!
何か不測の事態が起こった時のために、すぐに用立てられるようにと堅実な考え方が
表れているんじゃないでしょうか。
自分へのご褒美もあるけれど、家族のためにという強い思いの表れなのです。
3.現実の「へそくり」額は?女性は132万円!男性の2倍!
男女の平均は100万円
男女の平均が100万円というとのは、キリのいい額ですよね。
「へそくり」を始める時に「まずは、100万円めざしてがんばろう」と一つの目標額に
する人が多いからかもしれませんね。
月額17,000円貯めると、5年で100万円は貯まるので、ハードルが高くない人もいるでしょう。
現実の「「へそくり」」額の男女の違いは?
男性67万円
女性132万円
女性は男性の2倍になっています。
日々の生活費の節約の成果だったり、臨時収入があっても使わないでコツコツ貯めることは
女性に向いているのかもしれませんね。
大根1本特売のお店をハシゴしながら節約に努めた成果を
自分へのご褒美として「へそくり」という名の貯金しているのは私だけじゃないでしょう。
4.男女別の「へそくり」額の理想と現実はどうなっているの?
「へそくり」額の理想と現実の額の分布で
理想の額は男女とも100万円~500万円がボリュームゾーンですが
実態では、男性が10万円~50万円がボリュームゾーンに対して
女性は100万円から500万円がボリュームゾーンになっています。
5.地域別の「へそくり」額の理想と現実のちがいは?
地域別の「へそくり」の額は関東よりも関西の方が多く
理想と現実の「へそくり」の額がかけ離れていますね。
地域によって、「へそくり」に対する意識の違いでしょうか。
2.「へそくり」は何のためにするのでしょうか?
人はなぜ「へそくり」を作るのでしょうか?
自由になるお金がほしい。いざという時のための予備費として持っていた。
「へそくり」として、内緒に貯めておかないと家族が使ってしまうから。
など、その家庭事情や考えなどそれぞれでしょう。
女性の場合はどうでしょう。
友人たちとの観劇や旅行へ行くのに夫に留守を頼んで気兼ねなく出かけるには
やはり「へそくり」があると心強いのかもしれません。
また、自分の両親に何か親孝行に旅行に連れて行ったり、おいしいものを食べに
連れていくこともあるでしょう。
巣立った子どもが久しぶりに帰省した時に、食事をごちそうしたり
おこずかいを持たせたりしたいでしょう。
お金に困っていることがわかったら、少しでも助けたいのが親心。
夫の理解が得られない場合、母親は「へそくり」から用立てたいと思いますよね。
こうしてみると、女性は、自分の楽しみに使うだけじゃなく
両親や子どもそして孫に対して深い愛情のもと助けになりたい気持ちが強いのです。
このデータから、女性たちが堅実にコツコツとお金を貯めている姿がみえてきました。
「へそくり」のイメージは、お金を隠しているといったマイナスのイメージがあって
うしろめたさみたいな気持ちがありますよね。
でも、主婦は毎日家族のために節約して頑張っているのだから
少しでも浮いたお金は「へそくり」という名のご褒美としてドンドン貯めて
いいのではないでしょうか。
「へそくり」が貯まることで「また明日から節約をがんばろう」と
思えるのですから。