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1.85歳の父は「栄養失調」だった!
4月に帰省した時、父から「この間の血液検査で医者から栄養失調と言われたよ」と
衝撃的なことを聞かされました。
母の手作りのごはんを毎日3食たべているのに「栄養失調」になっているなんて!
私は両親に対して驚きを隠せませんでした。
栄養失調と聞くと、ガリガリに痩せている人を思い浮かべませんか?
父は、毎朝体重を測ってグラフ化しています。
定年後30年以上標準体重を保っているというのに栄養失調だなんて
信じられませんでした。
この時ふと思い出したのが
新開昇二著
「50歳を過ぎたら粗食はやめなさい!」~低栄養が老化を早める~
という本です。
著者は、医師であり東京都健康長寿医療センター研究所で健康長寿の研究を
されている方です。
⇒老後は栄養失調になるかも?「50歳を過ぎたら粗食はやめなさい!」を読んで
この本を読んでいた私は、お肉や乳製品を食べるよう伝えたました。
しかし母は「年を取ったらあっさりした食事がいいのよ。
お肉も乳製品もあまり好きじゃない」と。
どうしたらお肉や乳製品を食べてくれるのか?答えをだせないまま帰宅しました。
2.低栄養かどうかは、アルブミン値が4.0g/dLを下回っていないかを知ること
お医者さんに栄養失調と言われた父。
そして、その食事を作っている母だって同じ栄養失調になっている可能性がある。
私は、両親に栄養を取ってもらうにはどうしたらいいのか考えあぐねていました。
そんな時、5月24日放送NHK総合
「ガッテン!」「筋肉!血管!免疫!あの栄養素で体ごと強くなるSP」を観ました。
低栄養になると、心筋梗塞や肺炎になったり、介護が必要になったり
死亡するリスクが高まることが様々な研究で分かってきています。
番組では「低栄養」を防ぐには「タンパク質」卵や大豆、魚、肉などを積極的に
摂ることが大切で、特に、肉は体内のたんぱく質を効率的に増やすのに優れているとのこと。
わかりやすい図解での説明や専門家の話で、低栄養であることのリスクなど
改めて栄養の大切さを再確認することができました。
では、自分が「低栄養」かどうか?を知るにはどうしたらいいのでしょうか?
番組では
血液検査でアルブミン値が4.0g/dLを下回ると様々な病や症状が
現れる危険性が高まることが分かっています
とのこと。
なので、自分のアルブミン値がいくつなのか?を知ることが
もっとも大切なのです。
私は、先月かかりつけの医師から「しばらく血液検査をしていないので
今日は血液を採取しましょう」と血液検査を受けることにしました。
次回の受診時に血液検査の結果を見て大きなショックを受けました。
なんと!私のアルブミン値が4.4/dLだったのです。
私の血液検査報告書では、アルブミン値の基準値は、3.8~5.3なので
4.4/dLは、基準値の範囲内です。
しかし、4.0g/dLにより近い数値なので安心してはいられません。
両親の低栄養を心配していた私は、自分もその予備軍であることがわかったのです。
3.10食品群チェックシートで低栄養を防ごう!
低栄養とわかっても、タンパク質である卵や大豆、魚、肉をどうやって
食べたらいいのでしょうか?
毎日食べられればいいけれど、魚や肉のレパートリーなんてそんなにありません。
それに、私は昨日食べた食材なんて覚えていないのでタチが悪い(笑)
そんな私のために?番組では、低栄養を防ぐために「10食品群チェックシート」の
利用をすすめています。
チェックシートにその日に食べたものに○を付けるだけのカンタンな作業を
一日の終わりにすればいいのです。
その日食べたものを量にかかわらず丸を付けていくことで
自然とたんぱく質の摂取量が増えていくというものです。
主食・主菜・副菜を意識しながら食べると、自然とこの10食品が
多く取れるようになってきます。
一日で丸が7つ以上つけられるような食生活がすすめられています。
毎日10食品群を全部摂るのは、とってもハードルが高いですよね。
でも、1日で○が7つぐらいなら、頑張ってやってみようと
やる気スイッチが入ると思いませんか。
そして、1週間をトータルで考えて、どの食品群が足りないのかをチェックする。
足りなかった食品群を次週は積極的に摂るというサイクルを続けることが大切なのです。
チェック表なら食べた食品群が見える化できるので
取りやすい食品と、そうでない食品がわかりやすいというメリットがあります。
例えば
「2日続けて芋と海藻を食べていないから、今日はわかめの味噌汁とポテトサラダにしよう」
「牛乳を摂っていないから、夕飯はクリームシチューに使用」とメニューも決めやすいのです。
10食品群チェックシートは、番組のホームページからダウンロードできます。
NHK総合「ガッテン!筋肉!血管!免疫!あの栄養素で体ごと強くなるSP」
4.健康で長生きしたいなら、アルブミン値を調べて食生活を改善しよう
自分が栄養失調なのかは、血液検査でしかわかりません。
健康診断の時やかかりつけ医に相談して、ぜひ血液検査することをおススメします。
例え、アルブミン値がが低くても、10食品群チェックシートを使って食生活を改善すれば
50代ならまだまだ晩回の余地は十分あります。
血液検査の結果をチェックする時、どうしてもコレステロール値や血糖値の数値に注目しがちです。
これからは、アルブミン値が4.0g/dLを下回っていないかも
必ずチェックするようにしましょう。
アルブミン値を知ることで、長い老後を健康に過ごしたいものです。