目次
1.老後のお金は何とかなると思っていない?
50代になると子どもの教育費や住宅ローンのメドもたってきて
老後のお金は何とかなるでしょ。これからは、自分のためにお金を使いたいわと
思っていませんか?
私も、老後のお金について考えなくちゃいけないと思いつつ先延ばしにして
無駄遣いばかりしていました。
当時、働いていた同僚と退職金の話になった時
「大卒だと退職金は3600万円くらいもらえるらしいよ。年金もあるから
それだけあったら老後は大丈夫だよ」と。なるほどそれだけもらえれば老後は安泰でしょ。
叔母は「退職金と年金があれば心配ないわよ。だって私たちお金に困っていないもの」と
経験者が言うのなら大丈夫かぁ。
当時の私は「そっか!退職金と年金で何とかなるんなら、余計な心配することない」と
思っていたのです。
富裕層ならまだしも、サラリーマンの夫と専業主婦の我が家です。
まったくもって、思い込みにもほどがある当時の私でした。
2.退職金はもらって当然という思い込み
退職金についてまじめに(笑)考えるようになったは夫のひと言でした。
夫から「どうもうちの会社退職金の額が減ってきているらしい」と不安なことを
言ってくれたんですよ。
えぇ!夫が退職する時もらえるの?
とっても不安になって「退職金もらえるか早く会社に聞いてよ!」と
言ったら翌日「就業規則」の冊子を持ち帰ってきたのです。
就業規則は、会社側と社員のルールブックのようなものです。
さっそく退職金の項目を開き、電卓をカタカタ叩くことで夫がもらう退職金の
おおよその額が判明(笑)したのです。
その額は、自分で勝手に思い込んでいた額よりも少ないことにショックで
言葉もなかったですよ。
調べていくうちに労働者全員が退職金をもらえるわけじゃないんですよね。
厚生労働省のデータによると、退職給付金制度がある企業は75%あまりなんですよね。
従業員が1000人以上の企業では93%。一方で100人以下では72%です。
東京都HPの労働相談から抜粋すると
Q50退職金のきまりがない
先日15年間勤めた会社を退職しましたが、退職金の規定がないので支給できないと
言われてしまいました。
これが原則
- 退職金は、必ず支給しなければならない賃金ではない。
- 労働基準法(第89条)では、退職金の定めをする場合には就業規則に記載しなければならないと定めているのみである。
- 法律的には、会社の言い分どおり規定が無ければ退職金を貰えなくてもやむを得ない。
確認すべきことは
- まずは、就業規則の内容や退職金規定の有無を確認する。
- 過去に退職した人が退職金を貰っているかを調べる。
会社を辞めれば誰でも退職金をもらえる。定年で退職したら退職金をがっぽりもらって
住宅ローンの残債を退職金で一括で返済しようと計画していたら、と思い込んでいたら
とんでもないことになるんです。
最近では、退職金制度を廃止する企業も出てきているようです。
定年を迎えた後老後の資金源をともなる退職金制度があるのと、ないのとでは
老後の資金計画が大きくかわってくるので、就業規則で確認することが大切です。
3.老後は年金で暮らせるという思い込み
以前の私は、両親や叔母たちが
「贅沢さえしなきゃ。年金だけでも十分暮らしていけるから心配ないわよ」という言葉に
疑いを持っいませんでした。
また、昔テレビで年金の専門家が「年金は、物価が上がると年金の受給額があがるので
民間の年金保険に加入するよりお得です」というようなことを言っていた
記憶があったんです。
それなら、心配することないとず~~と思い込んでいました。
しかし、夫と私の「ねんきん定期便」をチェックしてみると、今の生活費のままでは
生活できないことがわかって、ぞっとしました。
年金には「物価スライド」というのがあって、物価が上がれば年金も上がることに
なっていました。
少子高齢化と国の財政難から2004年に導入されたのが「マクロ経済スライド」
まったくもう!よくわかんない難しい専門用語ですよね。
ザックリと「物価があがっても、年金はそんなに増えませんよ」ということ
らしいんです。
これだと、年金生活は苦しくなっていくことの表れでしょう。
この「マクロ経済スライド」もしばらくは据え置いていたものの
2015年には発動されました。
私たちの親世代は、年金だけでも暮らしていけたかもしれない。
でも、私たち夫婦の年金だけでは暮らしていけないことを自覚しなければ
老後破産は間違いないことを知っただけよかったと考えることにしました。
3.老後は何とかなる時代は終わった!思い込みから自分で調べることの大切さを知る
当時の私は「同僚だって、叔母だって老後は何とかなるって言っているんだから大丈夫!」と
思い込みといっしょに、老後への不安感からそう自分に言い聞かせていたのかもしれません。
現実を直視したくない。何とかなるなら悩みたくない。そんな心の声に耳を
ふさいでいたのです。
もっと早くに老後のお金について知識を得ていれば無駄遣いをしないで
少しはお金が貯まっていたかもしれないと今は後悔ばかりです。
それでも、このままではいけないと少しづつ調べ始めました。
もし、あなたが老後のお金は何とかなる、何とかなるはず!と漠然と思い込んでいる
のならまずは、退職金と年金の額を調べることをおススメします。