1.子どもにかけるお金は平等に。
子どもが中学生になった頃に、我が家の経済事情を二人の娘にしました。
「高校と大学までは、公立であろうと、私立であろうと学費は全額私たち親が出すから。
それ以上は出せない。その後のことは、自分で考えなさい。」と。
「あなたたちは、私たちの大切な子どもなんだから、お金のことで将来もめることがないよう平等にするから」
そして、「社会人になったら、家に入れなくてもいいから、貯蓄すること」を
約束しました。
「私立の大学じゃ経済的に大変でしょ。奨学金借りさせればいいのよ」と
言われたりもしました。
でも、現金主義の夫は「社会に出てすぐに奨学金の返済はさせられない」と。
二人とも高校大学とも私立だったので大変だったけど
せっせと学費を払い続けました。
兄弟の間で話をしていると
決まって「親はどの子供に1番多くお金をつかったか?」って話になりませんか?
実家の母は、5人兄弟の末っ子。
母は事あるごとに兄弟たちから
「お前が1番お金の苦労を知らずに育ったんだ」と言われたと。
父は長男で弟たちからは
「長男だから期待されてお金も1番かけてもらった」と。
だから、遺産相続でもめるんですよ。
我が家は、ありがたいこと?にもめるほどの資産はありません(笑)
でもね、やっぱり親の愛情をはかるには
お金をかけてもらったか、もらわないか、で決めちゃうんじゃないかと私は思うんですよ。
だから、財産がなくても、できる範囲で
二人の娘には平等にかけることにしてきたんです。
2.子どもや孫への援助の額は早めに決める。
子どもが結婚すると、出産やマイホーム購入など
お金を包むことが多くなってきます。
長女の結婚が決まった時、お祝いをいくら渡そうか。
世間の相場はいくらぐらいなんだろう?
ネットや本で調べると、100万円ぐらい?いや200万円?
そんな大金を結婚祝いに渡してしまったら、これからどうするの?
だって、これから人生のイベントが続くんですから。
孫が生まれたら、かわいくってなんでも買ってあげたくなるでしょう。
おもちゃだって買ってあげたい。孫の喜ぶ顔が見たいってよく聞きますよね。
マイホームを購入するかもしれない。
イベントがあるたびにお金を出すのはいいんです。資金に余裕があるなら。
我が家のように老後資金に限度があるなら
イベントごとの金額の上限を決める必要があるんじゃないか?ということなんです。
例えば
- 結婚お祝い→50万円
- 出産祝い→10万円
- 入学祝い→3万円
- 新築祝い→10万円
娘が二人いますから、この2倍の金額が必要になります。
もし、お祝い金に50万円を包んだとしても、他にいろいろかかるんですよ。
結婚式や披露宴をするなら、他に着付け、ヘアセット、モーニングや留袖のレンタル代
遠くからの親戚をもてなしたりと、思った以上にお金が出ていくものです。
また出産祝いに10万円あげても、娘をもつと里帰り出産だったら
出産退院後の静養を我が家でってことになるかもしれません。
そうなると、娘1人分の食費もかかるし
赤ちゃんのお洗濯やお風呂で水道代だってかかるです。
娘夫婦がこれからマイホームを購入することがあるかもしれません。
もし、その場所が遠かったら、交通費の他に手土産代も考えるでしょう。
そういうことも含めて、予算を組まないと後で
「あなたたちにお祝いを上げていたら、暮らしていけなくなったからお金ちょうだい!!」
なんてことになりかねない。
結婚だけじゃなくて、独身であってもリストラにあった
病気で仕事に就けなくなったなど
人生イレギュラーなことがあるかもしれません。
そんな時に、親はどこまでお金を出せるのか、はっきりさせておくこと。
子どもに見栄を張らずに、言っておくことが大切じゃないでしょうか。
3.我が家流の相場でOK。
お金を包む時って、相場が気になるものです。
ついネットで調べて
「うぅ~ん高いなぁ。でも恥をかきたくないからなぁ」となりませんか?
相手が赤の他人なら、そう考えるのも当然でしょう。
まして、子どもが結婚すると、お相手のご両親やご親戚が、いくら包むのかが
とても気になるところです。
「あちらが、10万包むんだったら、うちだって10万包まなくちゃ!
じゃないと子どもが肩身の狭い思いをさせるじゃない?」ってなるでしょう。
私も娘の結婚が決まった時そう思いましたよ。
これからお金を包む機会はドンドンでてきます。
そのたんびにいくら包んだのかしらって
気にして同じ額(それも高額)を包んでいたら、どうなるんでしょう?
いずれ、老後破産になることは、はっきりしますよね。
同じにする必要があるんでしょうか?
見栄を張って老後の資金をなくしては本末転倒です。
我が家流の相場でいいんじゃない?って思います。
10の家庭があったら10の家庭の相場があっていいと思うんです。
4.老後は、我が家の相場で「子ども孝行」を。
「何があっても、親が出せる金額はこれだけ!これが我が家の相場だよ」って
言っておけば子どもだって、家庭を持って親になれば
独身であっても成人して社会に出ていればわかってもらえます。
今の時代、子供たちだって生きていくのが精一杯。
親の老後まで面倒を見る余裕なんてないでしょう。
子どもに迷惑をかけない生き方を
私なりに「子ども孝行」と言いかえるならば
我が家の相場が「子ども孝行」になるんじゃないかなと考えています。