目次
1.葬儀の場所は斎場・葬儀会館が最も多い86.5%
50代になると親戚や知人の葬儀に出席する回数が増えてきますよね。
そこで知りたいのが葬儀にかかった費用です。自分の親でない限り直接「葬儀費用はいくらかかったの?」なんて聞けません。高齢の親や自分たちの葬儀はいくらぐらいかかるのか?葬儀費用をいくら用意した方がいいのか?平均を「金融広報中央委員会 知るぽると」(2015年)のデータを引用して調べてみたのでご紹介します。
葬儀を最も多いのが86.5%の「斎場・葬儀会館」でした。
「斎場・葬儀会館」は葬儀や法要をおこなうための専門の施設なので葬儀だけでなく、宿泊や食事ができたりお坊さんの控室などの用意があるので利用する人が多いのでしょう。
2.葬儀の支出額は80万円~120万円未満
葬儀にかかる「式場の使用料」「祭壇の設営」「葬儀スタッフの人件費」など葬儀にかかる費用の
平均は119万円で約120万円でした。
では、120万円以下の数字をみてみると
40万円未満→13.3%
40万~80万円未満→19.3%
80万~120万円未満→27.1%
約60%が120万円以下での葬儀をおこなっていることがわかりました。
3.葬儀の飲食代は30万円、返礼品は35万円
葬儀にかかる飲食や返礼品の平均は
飲食→30.5万円
返礼品→34.5万円
でした。
一方で最も多いのが10万円以下と答えた割合が
飲食→31.2%
返礼品→30.6%
でした。
4.葬儀への参列者からの香典の額は約80万円
葬儀を執り行う側が気になるのが香典がどれくらいになるかです。
平均が78.9万円と約80万円ほどでした。
最も多い割合は、20万円未満の24.5%と全体の約1/4が20万円以下ということになります。
5.葬儀への参列者の人数は60人
葬儀に参列する人数は、一般葬または家族葬などの葬儀の形式によってかなり異なるでしょう。
平均人数は60人でした。
しかしながら、20人未満が21.7%、20人から40人未満が21.1%と60人~80人未満の16%よりも多かったです。
近年、家族葬や直葬が多くなってきたことや親族が高齢で出席できないなど背景もあると思われます。
6.葬儀費用の持ち出し額は約100万円
これまでの葬儀にかかわる費用の平均を表にしてみました。
平均 | |
葬儀の場所 | 斎場・葬儀会館(86.5%) |
葬儀の支出額 | 119万円 |
飲食代支出額 | 30万5千円 |
返礼品支出額 | 34万5千円 |
香典の額 | 78万9千円 |
参列者の人数 | 60人 |
平均をもとに持ち出しの額はいくら計算してみます。
葬儀の支出額+飲食代支出額+返礼品支出額-香典の額=持ち出し額
1,190,000+305,000+345,000-789,000=1,051,000
持ち出し額の平均は1,051,000円でした。
葬儀を執り行うのに約100万円は持ち出しとして準備していることになります。
ただ、葬儀が終わった後も初七日、四十九日、一周忌、三回忌と法要がありその都度お坊さんへのお布施や会場代や飲食代などが必要になってきます。
地域や宗派、一般葬なのか家族葬なのかによって違いはあるもの、葬儀や法要にかかる費用は事前にまとまった費用を用意する必要がありますね。
7.まとめ
今回のデータから葬儀そのものにかかる費用の平均は約120万円でした。
相場としては、一般葬は100~120万円、家族葬は80~100万円といわれていて、その差額は20万円ほどです。金銭面からみると葬儀費用は、一般葬は家族葬より参列者が多いため葬儀費用と香典を相殺すると家族葬よりも安くなるとも聞きます。
一般葬、家族葬などの葬儀形式ならびに葬儀全般の費用がどれぐらいかかるのか?また、自分たちがどれだけの金額を用意できるのか?
残された子どもたちに負担をかけないために、生前のうちに葬儀社から資料請求するなど事前に準備をしておくことが必要でしょう。