老後は一戸建てからマンションへの住み替え又はマンションを新たに購入を検討した場合、1階は価格が上層階より低価格であることから選択肢に入れている人も多いのではないでしょうか。不動産は人生のなかでもっとも高額な買い物。
賃貸マンションの1階に13年、4階に8年住んだ経験から階数の比較、マンションの1階を選んだ場合のメリット・デメリットについてをご紹介します。
目次
1.マンションの1階に住むメリットとは
マンションの4階に住んだことで1階のメリットが見えたのでご紹介します。
1.マンションの購入価格が安い
マンションの価格は高層階にいくほど高く、それに比べて1階は安価に設定されている場合が多いです。
今売り出し中のある新築マンションの価格を比較してみますと
8階 3LDK 70.01平米 5898万円
1階 3LDK 70.71平米 4928万円
間取りも平米数もほぼ同じなのに、1階と8階の購入価格の差はなんと!970万円でした。
将来マンションを中古で売る予定なら上層階を購入してもメリットがあるかもしれませんが、老後の終の棲家として死ぬまで住み続けることが前提なら、この970万円の差は大きいと言わざるを得ないです。
970万円とこれからお話するデメリットを天秤にかけ、どちらがいいか考える必要があります。
2.外出や緊急時の対応に時間がかからない
日常生活ではゴミ集積所へのおゴミ出し、トイレットペーパーや根菜類などかさばる荷物がある時は、つくづく1階で良かったと思いました。
また、しょっちゅう忘れ物をする私は、いったん外出しても忘れものを取りに戻るのもいちいちエレベーターや階段を使わなくていいので楽でしたね。
雨の日や体調が悪い時は、1階なら駐車場までの距離が短いので早く対応できること。また、救急車を呼んだ場合、エレベーターや階段を使わないので搬送するのに時間がかからないのもメリットです。
3.地震に強い
2011年3月11日の東日本大震災の時、当時働いてたビルの7階は大きな揺れで立っていられないほどだったのにもかかわらず、帰宅して家中を見渡したところ出勤する時と同じ状態だったことに反対にビックリ!
5階に住んでいた人は書棚の本が散らばるなどの被害があったことから、マンションの1階は地震の揺れに強いのだなと実感しました。
上層階は、災害時の停電や断水になったときに不便です。
停電になるとエレベーターが使えなくなり階段を使うことに、断水になると水汲みのために階段の上がり降りの重労働が待っています。
特に、年齢を重ねてからの災害は若い人より体へのダメージが大きいく、生死を分けるといわれるほどなので1階のメリットは大きいでしょう。
4.階下に気を使わない
小さい子どもがいる世帯が2階以上に住んだら、子どもが大きくなるまで「物音」に気をつけなければなりません。
2階以上に住むと階下の住人の感度によるけれど、会えば「いつも騒がしくてごめんなさいね」のひと言がトラブルの回避に必要ですし、子どもに「騒がしくしないで!」と叱りつづけることは親として相当のストレスになります。
老後は夫婦2人の静かな生活であっても、小さい孫が遊びに来るとドタバタ走り回ることもあるので、階下に気を使うストレスがないのがメリットです。
5.ガーデニングや物置がおける
ガーデニングが趣味なら庭つきの1階は、四季折々の草花を育てる楽しみが増えます。
庭があって嬉しいことは物置の設置が可能であることです。普段使わないけれど無いと困るもの、脚立や防災グッズに灯油用のポリタンクを収納できるので、その分室内の収納スペースが空くのがメリット。
また、年末年始や来客でゴミが増えた時や、夏場の生ごみを一時的におけるので主婦にとって物置の良さを実感できるでしょう。
2.老後マンションの1階に住むデメリット
ここからは、デメリットについてご紹介します。
1.結露からカビが発生~健康被害に注意
我が家が住んでいたマンションは各1階の真ん中(各階4戸仕様)で角部屋ではなかったんですが、窓の結露はもちろん壁紙、押し入れの壁にまでカビが発生しました。
窓の結露を取りつつ除湿機を2台購入し2部屋同時に除湿。押し入れやクローゼットには除湿剤を置き、お風呂の換気扇は1年中回しっぱなしにしても効果は期待したほどではありませんでしたね。
室内のカビがアレルギーや呼吸器系の病気に影響があることを知っていますか?実はカビによる健康被害はWHO(世界保健機関)の報告されています。
2) 室内空気環境・湿気環境と健康影響
イ.住宅の Dampness と健康影響の分析 高湿度環境(Dampness)から引き起こされるカビや水シミといった問題とアレルギー・呼吸 器系疾患の関連についての疫学調査は海外で多く実施されており,WHO による報告書において も,Dampness 問題が健康に何らかの悪影響を与えていることはほぼ間違いないことを報告している。国土交通省 「健康影響低減部会報告」から引用
ただ、2003年(平成15年)に建築基準法が改正され「シックハウス法」を制定されたことから、2時間で室内の空気を1回交換するシステムの導入が義務づけらていますので新築のマンションを購入する場合はそれほど神経質になる必要はないかもしれません。
中古マンションの物件を検討している人は、2003年以前の物件かどうかを確認することで、健康被害を回避できるでしょう。
2.日当たり
都会では1階のベランダ前に建物がない物件は、ほぼほぼ不可能に近いくらい日当たりを望むのは難しいです。1階日当たりが悪いことを前提に物件を探すことになるでしょう。
我が家はベランダの前には3階建てのアパートがあって日当たりが悪い上に、住民の目が気になってレースのカーテンを開けることができませんでした。
それでも、天気の良い日はベランダや窓を開けて部屋の換気はしましたが、いつも誰かに監視されているんじゃないかってストレスを抱えていました。
今は遮光カーテンや窓にシートを貼るなど目隠しをするツールが揃っているので活用してみるといいでしょう。
3.夏は地熱・冬は底冷えで電気代がかさむ
マンションの最上階は夏が暑くて電気代がかさむといわれますが、私の体験から1階だって地熱が底からジワジワあがってくるようで暑かったですよ。
あくまでも私の感覚ですが、マンションの基礎部分のコンサートと地面の温度が上昇してるからではないかと。
ただ、日が落ちて夜になると幾分暑さが和らいだ気がしましたが。
冬は冬で底冷えで寒くエアコンだけでは寒さをしのぐことはできませんでした。こたつの下に電気カーペットを敷き家族4人肩を寄せ合って暮らしていたのが懐かしいくらい。
年を取ってからの暑さ、寒さは健康に直結すること、夏も冬ともに電気代がかさむことも1階に住む判断材料にすることをおすすめします。
4.洗濯物やホコリが降ってくる
風の強い日には洗濯バサミ、バスタオルなどが上階からよく降ってきました。どこのお宅のものかわからないので、その都度マンションの掲示板に預かっていることを報告。なんで私がこんなことをやらなくちゃいけないの?とイライラ。
天気の良い日は、上階の人が布団やラグ、玄関マットを天日干ししたあと、たたいてホコリを落とすんですよ。そのホコリが我が家の洗濯物に落ちてくるという・・。
最近の新築マンションでは、洗濯ものが落ちないよう柵が高いところや柵に布団をかけて干すのを禁止しているところもあるようです。
5.庭の草取り
庭つきの1階はガーデニングが趣味でなければ、雑草取りはストレスでしかありません。
ガーデニングの趣味をもたない私は、当時派遣の仕事、PTA、子供会の役員で忙しく、いちいち雑草を取る時間がありませんでした。なので雑草がある程度のびたら除草剤をまき、枯れた頃を見計らってゴミとして処分の繰り返し。
雑草を取る手間と除草剤のコストがかかることは避けられませんでした。
6.上階の騒音
入居時に上階の子どもの足音も気にはなりましたが、夜寝ると静かになるのでまだよかったんです。
問題は上階住人の酒盛り。毎日ではないものの、夏は窓人を招いて酒盛りをしているらしく、それも窓を開けていて、大きな話し声や高笑いが寝ていてると聞こえてきてストレスでした。
7.猫などの小動物の被害
魚の干物をつるしていたら猫が庭に侵入してきて、留守中に食い散らかされる被害に。他にもハトがエアコンの室外機に巣をつくる、夏はゴキブリが走り回るなどの被害があるかもしれないことだけは知っておくことです。
3.マンション1階の購入はメリット・デメリットの折り合いをつける
マンション1階に住むことのメリット・デメリットをご紹介してきました。
子どもが小さい世帯では、階下への気遣いがなく、収納スペースを広げられる物置が設置できる1階のメリットが大きい反面、これから老後をマンションで暮らすには上階の騒音ストレス、夏冬の室内環境が体への影響があるかもしれません。
このように、1階に住むことへのメリット・デメリットは世代や家族構成によって大き違うことを考えて折り合いをつけることが大切だと思います。
4.マンション探しは物件が豊富な未公開物件で探そう
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