目次
1.シニアにやさしい街総合ランキング第1位に輝くのはどこの市町村か?
老後を暮らすのに今住んでいる街に満足していますか?
住めば都とはいうけれど、住んでみないとわからないことっていっぱいありますよね。
老後は、高齢者にやさしい街、医療・介護のサービスが行き届いた街に住みたいと
思っているいる人は多いのではないでしょうか。
そこで、参考になるのが
日経グローカルの「シニアにやさしい街総合ランキング」というサイトです。
https://vdata.nikkei.com/datamap/senior/
ここでは、全国市区を対象に「介護・高齢化対応調査」を
2014年12月~2015年1月に実施。
「医療・介護」「生活支援・予防」「認知症対策」「社会参加」の4つを調べて
偏差値として数値化しまとめたものが「総合偏差値」としています。
【医療・介護偏差値】
高齢者1000人あたりの特別養護老人ホームの定員数やケアマネジャー数など
12項目をもとに算出
【生活支援・予防偏差値】
介護予防事業への参加状況、成年後見制度の充実度、買い物弱者対策など
8項目もとに算出
【認知症対策偏差値】
認知コーディーネーターの配置の有無や「認知症カフェ」の運営状況など
3項目をもとに算出
【社会参加偏差値】
高齢者の就労率、生涯学習やボランティアに参加している高齢者の割合など
5項目をもとに算出
【総合偏差値】
医療、介護、生活支援、社会参加、認知症対策などが調査対象
全38項目をもとに算出
1.シニアにやさしい街総合ランキング第1位から第5位
堂々の第1位は、東京都板橋区でした!
第2位は、栃木県小山市
第3位は東京都新宿区
第4位は東京都荒川区
第5位は石川県能美市
1位~5位までに東京都区が3つもランキングしていたのは意外だと思いませんか?
では、1位~5位まで偏差値の内容はどうなっているのでしょうか?
2.第1東京都板橋区
「医療・介護偏差値」「生活支援・介護偏差値」「認知症対策偏差値」の3つ項目が
5位以内に入っています。
どれも、偏差値が70台以上なんて!受験生なら東大間違いなし!?でしょうか。
注目すべきは「認知症対策偏差値」が1位であること。
介護で一番大変と言われる認知症の介護。
認知症の高齢者へのサービスがあると、家族はどれだけ助けられるでしょうか。
3.第2位栃木県小山市
小山市は「社会参加偏差値」が第1位になっています。
高齢者の就労、生涯学習、ボランティアに力を入れている自治体ということでしょう。
4.第3位東京都新宿区
新宿区は「医療・介護偏差値」が2位です。
特別養護老人ホームの定員数やケアマネジャー数が多い証拠です。
新宿区は、都心のど真ん中で人とあらゆるものがあふれかえっているイメージが
ありますよね。
人とモノが集中するからこそ、特別養護老人ホームやケアマネジャーが
集まりやすいのかもしれません。
5.第4位東京都荒川区
荒川区は「生活支援・介護偏差値」が第2位です。
介護予防や成年後見制度、買い物弱者対策が充実しているということです。
介護予防や成年後見制度、買い物弱者対策があると健康でひとり暮らしの高齢者にとっては
心強く暮らしやす街でしょう。
6.第5位石川県能美市
能美市は「医療・介護偏差値」が1位です。
新宿区と同じく特別養護老人ホームの定員数やケアマネジャー数が多い証拠です。
特別養護老人ホームの入居を希望している高齢やや自宅や遠距離で介護をしている
家族にとって、ケアマネージャー数が多いのは介護のハードルが下がるのでは
ないでしょうか。
7.老後の住まいはどんな街に住みたいのか
「シニアにやさしい街総合ランキング」は「介護・高齢化対応調査」に
特化したランキングです。
自分が今住んでいる自治体が、シニアにやさしいのか?検索することもできます。
老後の住まいを探すには、とっても便利なサイトなので利用価値は大きいでしょう。
一方で、老後の生活で大切なのがお金です。
年金だけでは生活できないのが現実で、日々の暮らしで出費は押さえなければなりません。
老後の住まいを探すもう一つ考えなければならないのが、社会保険料や水道料金です。
国民健康保険に加入した場合、その保険料は自治体によってまちまちです。
また、水道料金も自治体によって違ってきます。
医療・介護、そしてお金にもやさしい自治体を探すことが
シニアにとって大切なのです。
しかし、すべてそろった自治体はありません。
老後の暮らしは、何に重点をおくのかをはっきりさせておく必要があるでしょう。