目次
1.老後のひとり暮らしの生活費は月額約156,000円
総務省のデータによると、60歳以上のひとり暮らしの1ヶ月の生活費は
156,404円となっています。
1ヶ月の生活費の内訳 (回答者の平均年齢75.3歳)
高齢単身世帯の家計収支 -2016年- | ||
項 目 | 金 額 | 支出割合 |
食費 | 36,200 | 23.2% |
住居 | 12,402 | 7.9% |
光熱・水道 | 12,643 | 8.1% |
家具・家事用品 | 5,512 | 3.5% |
被服及び履物 | 4,217 | 2.7% |
保健医療 | 7,967 | 5.1% |
交通・通信 | 12,480 | 8.0% |
教育 | 27 | 0.02% |
教養娯楽 | 17,374 | 11.1% |
諸雑費 | 15,328 | 9.8% |
交際費 | 19,172 | 12.3% |
仕送り | 559 | 0.4% |
税金等 | 12,445 | 8.0% |
合計 | 156,326 | 100.0% |
120,093円 - 156,326円 = -36,233円
2016年の総務省のデータを元に計算してみました。若干の誤差はあるけれど
1ヶ月の生活費は156,000円。不足分は-36,233円。
老後のひとり暮らしの生活費は、2人分の生活費の半分というわけにはいきません。
光熱・水道は基本料金はひとりでも料金が減らないし、交際費も冠婚葬祭のお付き合いは
夫が亡くなったからといって親戚に不義理はできないでしょう。
では、不足分の-36,233円分をどう減らすか?
支出項目から減らせるのは、食費と教養娯楽費ぐらいでしょうか。
でも、食費を減らせば健康に影響が出ないとも限りません。
また、教養娯楽費も老後の楽しみがなければ生きる楽しみがなくなってしまいますよね。
毎月の生活費は、最低限16万円は必要ということです。
では、老後にひとり暮らしになった時に毎月16万円ほどの年金やその他の収入はありますか?と
聞かれてとっさにこたえられるでしょうか。
平均寿命からいって夫よりも妻が長生きすることを考えると、自分がひとりになった時に
生活費がいくらかかるのか?
それに見合う収入があるのか?なければどうすればいいのか?
50代の今のうちから考えておく必要があるのではないでしょうか。
2.50代の妻が老後ひとり暮らしの生活費のために今からやっておくべきこと3つのこと
夫はまだ現役で働いて健康だし、夫が亡くなって私がひとり暮らしになるまでに
まだ時間があるから大丈夫!なんとかなるわ!と思っていませんか?
それに夫が亡くなった時のことを考えるなんて縁起でもない!!と怒りますか?
私の夫も60歳の定年を迎えても継続雇用で働けるので、老後のひとり暮らしへの
実感はありません。
でも、妻がひとり暮らしになることは、誰も予想できないことなので
今なら不足分の準備をする時間がある50代のうちに考えてみてはいいので
はないでしょうか。
そこで私がやってみたことは以下の3つです。
1.年金又はその他の収入を知ること
2.減らせる項目がないかチェックすること
3.収入を増やせないかチャレンジすること
1.年金又はその他の収入を知ること
会社員の妻が夫が亡くなった場合、「遺族厚生年金」をもらうことができます。
夫がもらっていた厚生年金と自分の国民年金を合わせた年金額をもらえるのです。
夫がもらっていた厚生年金の金額丸ごともらえるわけではなく
その一部を妻に加算してもらえる年金のシステムです。
遺族厚生年金の額がいくらになるのか?知りたいですよね。
時間があるときに、ご主人と一緒に年金手帳あるいはねんきん定期便をもって年金事務所に
相談してみるといいでしょう。
⇒夫が亡くなった時、老後の生活費は?「遺族厚生年金」について調べてみた。
もし、ご主人が「自分が死んだ後のことなんて知らないよ」と言うかもしれません。
そこは「私がひとり暮らしになって、ひもじい生活してもいいの?」と
ちょっと脅しをかけるくらい言ってみてもいいと思いますよ。
妻がひとり暮らしへの不安を抱えていることを理解してもらうことは
老後も仲良く暮らしていくためには大切なことでしょう。
2.減らせる項目がないかチェックすること
高齢単身世帯の家計収支 -2016年-は、平均年齢が75.3歳です。
私たち50代が75歳になった時を想像してみると、税金や介護保険料などの
負担が増えているでしょう。
なので、不足分の額は増える可能性があります。
では不足分の額を減らすにはどの項目なら減らせるのか考えてみます。
スマホの普及でスマホ本体や通信費が高くなっていませんか?
私は、ず~とauを使っていました。メールとたまに電話をかけるくらいなのに
通信費がある月には1万円近く払っていたことがありました。
さすがに、自分ひとりの携帯代に1万円は高すぎると思い安いところに変更しました。
我が家の電気は東京電力を使っていますが、電力料金の自由化で
もっと安い電力会社がないか比較検討中です。
今年からは、ガスの自由化も始まりました。
⇒電気代節約しても効果ない?「エネチェンジ」で安い電力会社を探そう!
今まで使ってきたものを変更するのって面倒だと思いますよね。
正直なところ携帯を格安の通信会社に変更する時は面倒くさかったです。
でも、変更したことで、月額の通信費は1/3と節約につながったし
何の問題もなく携帯が使えるのでやって良かったと思っています。
面倒くさがらずに、生活費のなかで減らせるものはないか?探してみること
思ったよりあるものです。
3.収入を増やせないかチャレンジすること
収入を増やしたくて働きたくても、50代の女性の仕事って希望した職種は
なかなかありませんよね。
まだまだ若い人には負けない体力があるなら、介護職など仕事を選ばなければ
あるでしょう。
でも、親の介護や自分自身に持病があると外で働くことが難しい場合もあります。
そのような場合はネットを利用して収入を得ることにチャレンジすることもできますよ。
50代の女性はネットで旅行の予約をしたり、地方の名産品をお取り寄せしたりと
ネットを使うことへのハードルは低いはず。
買い物だけにネットを使うのではなく、ネットを利用して収入を得ることも
今はできる時代なのです。
私は、まだお小遣い程度の金額ですが、ネットを利用して収入を得ています。
⇒在宅ワークでのお仕事に不安があるなら、クラウドワークスの動画があるよ!
時給換算すると、外で働いた方がもっと多くの収入を得ることができますが
両親のことや持病を考えてそうしています。
趣味で手芸を得意としているなら、ネットで売ることでもできます。
私たち主婦は、何もないで50代になったわけじゃありません。
家事をしながら子どもを育ててきました。
家事が得意であるなら、お掃除や料理の経験を生かした仕事もあります。
50代のうちに自分には何ができるのか?考えていくと仕事につながる
得意が見つかるのではないでしょうか。
3.老後妻のひとり暮らしは遠い未来じゃない
私のママ友には、ご主人を病気に亡くした人が2人います。
その2人が同じことを言っていました。
それは「遺族厚生年金があるから助かったわ。足りない分は自分が働けばいいから」と。
彼女たちは住宅ローンも子どもの教育費も終わっていたので、自分ひとり分の
生活費全部は稼げたかもしれません。
でも、「遺族厚生年金」だけでは生活できなくても、毎月まとまった金額が
振り込まれるのは心強いのではないでしょうか。
彼女たちの言葉を聞いて改めて
「自分もいつひとり暮らしになるかわからないんだ!今のうち
にひとり暮らしのことを考えておこう」と思うようになったのです。
当然ですが、夫婦いっしょにあの世へ旅立つことはできません。
自分がいつひとり暮らしになって困らない準備だけはしておくことが大切だと
思うのです。