1.社会保険や税金などの知識を得ておく
社会保険や税金のことは、なんにも考えずに勉強しようともせず50代になるまで
生きてきました。
なんとかなるだろう。どうせ勉強したって、税金や社会保険は取られるんだし
もらえる年金は少ないんじゃどうしようもない。
しかし、夫が50代になって定年が視野に入ってくると、老後の生活を真剣に
考えなければなりませんでした。
退職金をもらう場合、所得税、住民税はどれくらい払うのか?
ド素人の私はすこしづつ本を読んだり、テレビから知識を得るようにしました。
定年退職後の雇用を延長した場合、雇用保険から給付があること。
この先、年金を受給しながら働き続けると、年金がカットされる場合があること。
国民年金に「学生納付特例制度」というものを知ったのも、長女が20歳になった時に
年金機構から納付書が届いた時でした。
学生納付特例制度って何?保険料払わなくてもいいの?という疑問から
免除申請という制度があること。
その後、国民年金は、保険料の納付が義務であること。要件を満たせば遺族年金、障害年金が
もらえることなどもこの時知りました。
夫が54歳の時ケガで約2ヶ月ほど入院生活をおくりました。
その時の窓口での支払いは、2ヶ月分合計で約48万円ぐらいだったと思います。
「こんなにかかるんだ!医療保険に入っておいてよかった!」と胸をなでおろしました。
しかし、その後健康保険組合から44万円の入金があってビックリ!
夫の健康保険組合は、1ヶ月に同じ病気やケガで同じ病院に入院や受診をした場合
自己負担額の上限が2万円までという、付加給付(健康保険組合独自の給付)というのが
あることを初めて知ったのです。
(窓口で48万円を支払った後、44万円がもどってくる)
それなら、在職中は、病気やケガで入院手術をしても1ヶ月に2万円以上かからないなら
民間の医療保険をもっと安い掛金でもよかったんじゃないのか?
当時は長女は社会人になっていたけれど、二女は大学に入学したばかりで学費やもろもろと
お金のかかる時期だったので後悔しました。
この先65歳以降年金収入だけの生活になった時に、国民健康保険や年金、雇用保険
税金はどうなるのか?
「この制度を知っていれば損をしなかったのに!」と後悔しないよう
少しづつ知識を身につけていこうと思っています。
2.夫婦でお金の使い道を話し合っておく
長年一緒に暮らしてきても、お金の使い道について同じ考えとは限りません。
私たち夫婦も、退職金の使い道や預け先を話し合っていたにもかかわらず
いざ退職金というまとまったお金が入金されると意見が食い違ってくるんですよ。
1年以上も前から折に触れ話し合ってきたのに、いまだに退職金の使い道や預け先は
宙に浮いたまま。
もっと時間をかけて、お互いに納得がいくまでとことん話し合っておくべきだったと
後悔しています。
3.老後の生活について早くから計画を立てておく
今の時代、定年後は悠々自適の生活をおくれる人は少ないのではないでしょうか?
私たち夫婦は、老後も賃貸で暮らしていくことを決めていたので、二女の学費が終わってから
節約しながら貯蓄に励んできたつもりでした。
しかし、定年が近くなったころ、退職金がいくらぐらいもらえるのか?
おおよその額を計算し、貯蓄などの資産を洗い出してみたら
「定年になったら海外旅行にいきたいよね」「ポンコツの車から新車に買い換えよう」と
バラ色にイメージしていた老後の生活が、できないことがわかったのです。
あぁ。夫婦でため息ばかり。「海外旅行も行けないのか。老後は貧乏くらしか。お先真っ暗!
老後の話をするとケンカになってしまい、しばらくは定年後のことを話さいでいました。
もっと早くから老後の生活設計を立てていたら、もっともっと貯蓄に励めたかも
しれないのに。
今乗ってる車だって、もっと安いのにすればよかった。
医療保険や生命保険を見直して、掛金の安い商品にすればよかった。
と後悔ばかりを口にしていました。
今思えば、老後の生活が苦しいことに目を背けたかった。
正面から向き合うことでみじめに思いたくなかたのです。
どんなに老後の生活が苦しくても、みじめでも生きていかなければなりません。
それなら、少ない生活費でどう暮らしていくか?
海外旅行に行けなくても、ささやかな楽しみを見つければいいんじゃないか?
と気持ちを切り替えることで、なんとか前向きに進むことができたように思います。
4.まとめ
私が後悔した3つのこと
1.社会保険や税金などの知識を得ておく
2.夫婦でお金の使い道を話し合っておく
3.老後の生活について早くから計画を立てておく
これら3つのことを早くから知識を得たり、取り組んでいたら老後の暮らしも
少しはゆとりがあったでしょう。
でも反対に言えば、この3つの後悔から、知識が足りないこと、現実を知ることを
学べたのかもしれません。