1.デパートやスーパーのバーゲンに行かない。
40代までの私は、バーゲンと聞くと行かずにはいられませんでした。
お得な買い物をしたい。
いつか使うかもしれないモノでもお得に買ってとっておきたい。
バーゲンに行かなかったら損をしてしまうかもしれない。
お得な買い物をしたことで充実感を味わいたい。
主婦なら誰だってそう思っているはず。
そんな思い込みの縛りが解けたのは、新聞をやめたことがきっかけでした。
新聞をとらなくなると、当然チラシも入ってきません。
デパートやスーパーのチラシを目にしないことで
どこのデパートやスーパーでバーゲンをしているのか?という情報が
入ってこなくなったからです。
バーゲン情報を知らないんだから行けるわけがないんです。
それと、引越しをきっかけに断捨離を始めてみてわかったことがありました。
バーゲンで買ったワンピースやブラウスが、デパートで試着したときは
気に入ったけれど、家に帰ってから合わせるジャケットやスカートが
ないことに気がついて一度も手を通さなかった。
それらを泣く泣く処分して、なんとムダ遣いしていたかを思い知らされたのです。
満足したのは、買ったその瞬間だけ。
自分の満足度を上げるためだけに使えるほど我が家には余裕がない。
老後のことを真剣に考え始めてからは、バーゲンの情報を得ても早く行かなくちゃ
いいものがなくなっちゃうとソワソワしなくなりました。
2.その家電は、その機能は我が家に必要なのか?
家電製品には寿命があって、我が家も冷蔵庫や掃除機などを買い換えています。
以前は、どうせいずれは買い換えるんだからと安いものだったり
最新の機能がたくさんついている方がお得感があって選んでいました。
50代に入って老後の生活が視野に入っていくると
そうは言ってられなくなったんです。
年金収入だけの生活になると、もちろんボーナスがありません。
ボーナスをあてにして、エアコンや冷蔵庫を買い換えていたので
老後の生活に入ってからはそんな買い方はできなくなります。
だから、少々値段が張るものであっても、自分が使いやすいものや
体に負担がかからなもの、長く使えることを基準に選ぶようにしています。
値段が安くても、自分が使わない、使えない機能があるなら買わない。
高くても、この先も使い続ける可能性があるなら買う。
見た目や最新の機能に飛びつかないようにしっかり頭に入れて
家電量販店に出向くようになりました。
3.野菜や調味料は使える分だけ購入する。
食料品をあれもこれもと買い込み使い切ることなく捨てていました。
冷蔵庫の野菜室には、ベトベトに溶けかかったきゅうり、干からびたにんじん
黒ずんだキャベツ。
料理のレパートリーの数を持っていない私は、安いという理由だけで
キャベツ1個を丸ごと買ってみたり。
調味料も使ったことがないのに、挑戦したいレシピにあるからと単純な理由で
買って、1回しか使わずにゴミ箱へポイと捨てる。
ムダばかりの買い物ばかりしていました。
冷蔵庫の野菜や調味料を捨てることは、夫の稼いできたお金をムダにした申し訳なさと
捨てることへのストレスが全開でもありました。
今は子どもたちも独立して、夫婦二人きりの生活。
食事を作る量が少なくなったこともあるけれど、考えて買うようになってから
ゴミの量も減り、捨てることへのストレスもなくなりました。
袋詰めの野菜はバラ売りで、キャベツや白菜は1/4カットを、少々値段が高くついても買う。
新しいレシピに挑戦するときは、我が家にある調味料で作れるのか?
代用できるか?を考えてから、なくても大丈夫そうなら作ってみる。
普段使わない、使い慣れていない調味料には手を出さないようにする。
お金を出して買った野菜や調味料を捨てることは、お金を捨てているようなもの。
使い切ることこそが、お金を大切にすることだとやっと気づきました。
4.まとめ
バーゲンに行かない。
家電はよく考えてから購入する。
野菜や調味料は使える分だけ買う。
こんなこと、世の主婦の皆さんにとっては当たり前のことでしょう。
気づくのが遅すぎて恥ずかしいです。
当時の私は「バーゲンに行かないことも、家電や食料品を考えてから購入するなんて
自分には絶対できっこない」とできない理由を探して行動に移すことしなかった。
でも、少ないお金で老後の生活しなければならないことが、私の背中を強く押してくれました。
もっと早くに行動しれいれば、もっと早くに気づいていれば、どれだけ貯蓄ができたかもと思うと
悔しい気持ちでいっぱいです。
しかし、悔やんでばかりもいられない。我が家にはまだまだムダにしているものはないか?
あらいだし、見直して、実行していきたいと思っています。