1.老後は何歳からをいうのか?
老後っていったい何歳からをいうのか?これってとっても曖昧ですよね。
私は、夫が退職して年金生活に突入した年齢である65歳以降を老後と思っています。
では、世間一般的には老後を何歳ととらえているのでしょうか?
厚生労働省
「平成24年高齢期における社会保障に関する意識等調査結果について」から
「何歳から老後と考えるか」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000052977.html
平成24年と5年前のデータではあるけれど、「何歳から老後と考えるか」で
男性、女性ともに70歳からと答えているのが30%以上と最も多くなっています。
次いで65歳なんですね。
60代は、まだまだ働ける体力と職場があるから、本格的な老後は70歳と
考えているのでしょうか。
では、私たちの世代50代はどう考えているのでしょうか。
65歳からが老後と考えている割合36.1%。70歳からが34.0%と
50代は、まだ65歳からが老後と考えている人が多いです。
しかし、60歳代になると逆転して70歳からが老後と考えている人が増えてきています。
「年齢階級別にみた何歳から老後と考えるか」
これは、60歳の定年後65歳以降は、パートやシルバー人材センターなどで働き続ける。
または70歳まで働ける環境にある人にとっては老後というイメージがないのでしょう。
また、70歳以上の年代では、80歳以上を老後と考えている人の割合が
22.4%もあることは意外でした。
70歳以上ならほとんどの人が年金を受給しているだろうから、健康寿命を基準に
80歳からが老後と捉えているのかもしれませんね。
「老後の生活」といったらどんなイメージを持っているかの問いに対して
1番多かったのが「年金を受給」次いで「仕事からの引退」
そして「体が不自由」となっています。
イメージとしては、仕事を辞めて生活の基盤となる年金で暮らしているのが老後の生活
なのでしょう。
老後の生活をイメージする。老後を何歳からと考える元となっているのが
年金の受給していることと仕事をしていないということになるでしょう。
このデータからわかったことは
「何歳から老後と考えるか」は男女ともに70歳。
世代別に見ると50代は、65歳からとの回答が最も多い。
老後の生活でイメージするのは、年金を受給していること。
老後は何歳からとなると70歳からだけれど、50代は退職が近づいていることもあり
年金がもらえる65歳と思っている人が多いといったところでしょうか。
2.高齢者の雇用は増え続けている。
厚生労働省による健康寿命年齢は平成22年のデータによると
男性は70.42歳女性は73.62歳となっています。
さらに、内閣府の高齢者の姿と取り巻く環境の現状と動向(4)によると
60歳以上の高齢者に何歳ごろまで収入をともなう仕事をしたいかを聞いたところ
「働けるうちはいつまでも」を入れると71.9%高齢者が仕事をしたいと答えています。
「雇用者数の推移」では、実際にも65歳以上の雇用者数は、60歳から64歳の雇用者を
上回っています。
働くことを希望している高齢者が多いこと、また65歳以上で働いている人が増加しています。
年金をもらって、働かないという老後のイメージからは離れていますよね。
私たちの親世代のように、年金をもらえるようになったら働かない。
定年退職後が老後の始まりといった時代は終わったと言っていいのでしょう。
3.老後は何歳からと決めるのは自分
老後は何歳からと決めるのは当たり前だけど自分ですよね。
65歳から年金はもらえるけれど、いつまで働き続けるのか?
自分の健康状態と老後の資金を考えて自分にとっての
本当の老後はいつなのか考えることが必要なのかもしれません。