目次
1.老後の家事分担を考えているなら50代は準備期間と心得よ!
夫の退職後は家事を分担してもらいたいと思っていませんか?
退職後、一日中ソファーに寝そべっている夫の横を掃除機をかけなくちゃならない。
朝食の後片付けをしているのに「昼ごはんは何を食べるの?」なんて聞かれたら
イラッときますよね。
家事を分担してもらいたいのはそれだけじゃないんです。
なぜ私が老後の家事は分担が当たり前!と言っているのか?
それには、理由が3つあります。
1.夫がひとりになっても餓死しないようにするため
2.夫がひとりになっても汚部屋にならないようにするため
3.妻の介護が必要になった時に夫に家事をしてもらうため
私の友人は「息子はあてにならないけど、近くに娘が住んでいるから
私に介護が必要になっても、夫に家事を頼まなくても大丈夫なの!」
なんて言っていました。よくある話ですよね。
でも、それって後から「私が親の介護をしたんだから!親の財産は私のもの!」と
遺産相続のもめごとの材料になりかねません。
今の時代、妻が介護状態になったら家事は夫の仕事になるのは避けられないんです。
老後は家事の分担をしてもらいたいと考えているなら
退職前からの準備が大切だと思うんです。
夫に家事を任せても、どうせ二度手間になるんだから面倒くさい!
夫とケンカになるに決まってる!とあきらめていませんか?
私が試しにやってみて効果があったことをご紹介しますね。
2.夫は急には変われない!だから50代のうちに少しづつ
今まで家事なんてやったことのない大人に一から十まで教えると思うと
うんざりしますよね。時間のムダ!夫婦喧嘩になっちゃう!と。
だから最初から期待はしないで、最低限できるよう基礎を教えてあげる準備期間なんだという
ざっくりでいいんです。
私は以下の3つを夫に試しにやってもらいました。
1.家電の使い方を教える
2.手軽にできる料理方法を教える
3.出したモノは元にあった場所に戻すことを習慣づける
1.家電の使い方を教える
今の家電は、ボタンひとつで何でもできちゃいます。
当初は、洗濯機や掃除機の使い方を教えても夫は「ふ~~ん。わかった」の
ひと言で終わり。
家電って実際に使ってみて初めてわかるものです。
そこで、私が最初に教えたのが洗濯機です。
たまたま実家へ帰省するために、家を留守にする機会がありました。
「留守中の洗濯どうする?」と聞いたら
夫は「同じ下着を3日着るから洗濯しない!」だと!
さすがにこれはまずい。加齢臭のまま会社にいくつもりなんでしょうか。
洗濯機は、決まったボタンを押すだけで洗濯から脱水まで全自動でやってくれるので
割とカンタンに達成感を得られるので挑戦してもらうことにしました。
ボタン操作と洗剤の量などを教えると夫は「簡単なんだな」と洗濯機に対する
ハードルが下がったようでした。
脱水が終わったら、洗濯物を干さなければなりません。
干し方はあえて教えませんでした。
好きなように干してもらって、後で反省してもらえればいいと。
しわくちゃなまま干したらどうなるのか?体験しなければわからないことって
ありますから。
それともう一つ。
我が家の場合、夫が積極的に家事に向き合ってくれたのが掃除機で掃除を
することです。
キャニスター式の掃除機が買え時だったので、今回はコードレス掃除機を検討していました。
量販店回りに夫にも一緒に行ってもらい、夫の気に入った掃除機を購入したのです。
これは大正解でした!
自分が気に入った掃除機だからか、自分の部屋だけじゃなくリビングなど積極的に
掃除をしてくれるようになったのです。
⇒ダイソンコードレス掃除機V8を6か月使ってわかったメリットとデメリット
もし買え時の家電製品があれば、ご主人といっしょに量販店を回ってみることを
おススメします。
2.手軽にできる料理方法を教える
手軽にできて、好きなメニューであることが大事です。
なぜなら、玉焼き、ポテトサラダ、パスタ、酒の肴などカンタンですぐにできるメニューは
達成感を得られやすいこと。
また、好きなメニューなら自分好みの味に挑戦しようと意欲が出てくるからです。
夫は、目玉焼きと炊飯器でご飯を炊くことができるようになりました(笑)
目玉焼きも炊飯器でご飯を炊くことも、主婦にとっては朝飯前です。
けれども、初心者にとっては、目玉焼きを焼くためにガスを使うことも
お米をとぐこともハードルが高いんですよね。
だから、この程度(笑)でもOKとしました。
3.出したモノは元にあった場所に戻すことを習慣づける
片づけるとは、出したモノを元の場所に戻すことですよね。
会社の机はきれいに整頓できるのに、家庭での整頓ができない。
男の人で、これができない人って多くないですか?
妻が片づけるからいいだろうって甘えているんですよね。
これが習慣にならないと、妻が先に亡くなった後汚部屋にならないとも限りません。
面倒くさいけれど「元の場所に片づけてね~」と声掛けするようにします。
夫は、私が引っ越しのたびに断捨離してきたので、その雰囲気に巻きもまれたのか(笑)
自宅の机回りの断捨離と片づけを定期的にするようになり、出したモノを元の場所に戻す
習慣も付いてきているようです(笑)
モノが少ないと片づける行動に移しやすいことを体感したこともあるでしょう。
片づけやす環境づくりに断捨離してモノを減らしておくことで片づけしやすくなります。
3.夫に家事を分担してもらう時に大事なことは褒めること!
私たち夫婦は、結婚してから家事時の分担をしてこなかった歴史があります(笑)
でも、私は退職後の65歳以降は家事の分担をしてもらおうと企んできました(笑)
そこで夫が退職するまでの期間を家事分担の準備期間ととらえて、どうしら家事の
分担をしてもらえるのか?考えてきたんです。
いい大人?いやおじいさんになった夫の行動を変えることは容易ではありませんでした。
家事をして!しない!の言い合いになったこともありました。
でも、感謝の言葉を言うようになってから少しづつ夫は変わりはじめました。
長年夫婦をやっていると夫がやってくれたことに、感謝の言葉を発することなんてないですよね。
子育て経験のある主婦なら、子どもがまだ幼かった頃は「よくできたね。偉かったわ」と
頭をなでたりしませんでしか?
さすがに夫にそれをやったら「俺をバカにしてるのか!」と怒られちゃいます(笑)
でも、人っていい大人になっても、褒められたり、感謝されることは
とっても嬉しいことなんです。
よし!今度はもっと上手に、他にできることないかな?と挑戦意欲があがるんです。
この先家事を覚えてもらうなら
「ありがとう、助かった、前より○○がよくできてるね」などの
ほめ言葉はとっても大事。
コツは「ありがとう」のあとに「前より○○がうまくなったね」などのひと言を添えると
グッと感謝された感が増しますよ。
夫に掃除をしてもらったら「ありがとう!私はその時間で○○ができたから助かったわ!」と
感謝の気持ちを言うようにしています。たとえ、部屋のすみにホコリが残っていようともです(笑)
4.まとめ
家事の分担の準備期間として3つのコツをご紹介しました。
私の両親は、80代で2人で暮らしています。
以前に母が入院したとの知らせを受けて実家に帰ったところ、父がひとり黙々と
家事をしていたことにいい意味で驚いたのです。
独身の時実家暮らしだった私は、父が家事をしてる姿を見たことがなかったからです。
母に聞くと「私が亡くなってお父さんひとり残されても家事だけはできるように
教えてきたからね(笑)」と。
⇒老後の家事分担はどうする?先輩たちのデータからわかったこと
私はこの時から、夫にも時期がきたら家事の分担をしてもらおうと
考えるようになりました。
掃除、洗濯、食事の支度など一連のことができるまでには時間がかかる覚悟で
少しづつ教えていきたいと思っています。