老後は厳しすぎる!年金繰り上げ支給が30%減額でも35.6%もの人が受給

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1.国民年金の繰り上げ支給は60歳で最大30%の減額

老後のお金なんて心配ないわ!楽勝よ!と言うあなたは羨ましすぎです!

私もそうありたいけど現実的には、年金だけで暮らしていくには

非常に厳しい。厳しぎるんですよ。

 

それは、私だけじゃないことが厚生労働省の調査で分かっているんです。

その前に、年金をもらうには繰り上げ支給・本来の支給・繰り下げ支給

3つの選択肢があります。

 

まずは、「繰り上げ支給について」

厚生労働省 老齢基礎年金の繰り上げ支給について

http://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/roureinenkin/kuriage-kurisage/20150313.html

国民年金をもらうには65歳になってからですが、年金が減額されますが

60歳からもらえます。

 

これが「繰り上げ支給」と呼ばれるものです。

 

上の表を参考に、年金が年額70万円もらえるとして計算してみました。

例)年金の受給額を700,000円(受給額+加給年金)とした場合

                                 単位(円)

年齢 受給額 減額率 減額(年) 差額(年) 減額(月額)
60 700,00030%490,000210,00040,833
61 700,000 24% 532,000 168,000 44,333
62 700,000 18% 574,000 126,000 47,833
63 700,000 12% 616,000 84,000 51,333
64 700,000 6% 658,000 42,000 54,833

60歳で年金をもらうと年額210,000円もの減額になってしまいます。

年金の受給額を700,000円で60歳でもらうと月額40,000円だと

社会保険料や税金を支払ったらほとんど手元に残りませんよね。

 

2.国民年金の繰り下げ支給は70歳で最大で42%アップする

次に、「繰り下げ支給」についてです。

厚生労働省 老齢基礎年金の繰り下げ支給について

http://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/roureinenkin/kuriage-kurisage/20140421-06.html

年金を66歳~と繰り上げてもらうと、年金の額が増額され

最大70歳でもらい始めると42%アップします。これを「繰り下げ支給」といいます。

 

上の表を参考に、年金が年額70万円もらえるとして計算してみました。

例)年金の受給額を700,000円(受給額+加給年金)とした場合

                                  単位(円)

年齢受給額増額率増額(年)差額(年)増額(月額)
66 700,0008.4% 758,800 58,800 63,233
67 700,00016.8% 817,600 117,600 68,133
68 700,00025.2% 876,400 176,400 73,033
69 700,00033.6% 935,200 235,200 77,933
70 700,00042%994,000294,00082,833

70歳まで年金をもらうのを引き延ばすと年額294,000円もお得になるんですよ!

初めてのことを知った時、70歳まで働き口があるなら、年金の繰り下げも

悪くないいんじゃない?と単純に思ってしまいました。

 

今時、70歳まで働くとなったら、よほどのスキルがあるか

時給の低い職種に限定されていますよ。

 

「繰り上げ支給」を選択できる人は、ある意味恵まれた人たちでしょう。

 

では、この「繰り上げ・繰り下げ受給」をしている人はどのくらいの

割合なのでしょうか?

 

3.繰り上げ・繰り下げ受給の割合

厚生労働省の繰り上げ・繰り下げ受給の割合のデータです。

 

平成23年~平成27年までの国民年金と厚生年金を合わせものですが

「年金の繰り下げ支給」を受けている人は、全体の1.4%しかいません。

意外と少ない印象です。

 

反対に「年金の繰り上げ支給」(年金を65歳前からもらうため年金が減額される)は

35.6%もの人がもらっています。

 

平成23年の41.7%から見ると35.6%と「年金の繰り上げ支給」をする人が

減ってはいるものの「年金の繰り下げ支給」をする人からみたらケタが違いますよね。

 

4.国民年金をもらう選択肢は3つ。繰り上げ・本来・繰り下げ

国民年金、厚生年金とも、年金の受給開始年齢を選択するには3つの方法があります。

 

繰り上げ(60歳から)、本来(65歳から)、繰り下げ(66歳から)の3つ。

 

本来(65歳から)を選択する人は63.1%と最も多く

繰り上げてもらう人も35.6%もいました。

 

考えられる理由

 経済的に苦しい

 寿命がわからないから早くからもらいたい。

 資産があるから、早くからもらってお小遣いにしたい。

などでしょうか。

 

一方で、繰り下げでもらう人はたった1.4%。

 

考えられる理由

 65歳以降も働けるなど収入源がある

 年金をもらわなくても十分な資産がある。

などでしょうか。

 

5.あなたは、何歳ごろまで仕事をしたいですか。

総務省では、何歳ごろまで仕事をしたいか?というデータがあります。

 

総務省の「高齢者の地域社会への参加に関する意識調査」結果(概要)

平成25年と古いデータですが、平成20年度、平成25年度も

「働けるうちはいつまでも」の割合が大きいです。

 

年代によってはどうでしょうか?

①の総数では29.5%もの人が「働けるうちはいつまでも」に回答。

②の80代以上でも37.3%もの人が「働けるうちはいつまでも」と答えています。

 

考えられる理由

 定年のない仕事(自営業、農業など)をしている。

 家でゴロゴロしているよりも、働くことで少しでも稼げる。

 体を動かすことは健康にいいから。

 

私はこの「あなたは、何歳ごろまで仕事をしたいですか?」質問に対して

「何歳だろうが、仕事をしなければ生活していけない!」って人も

含まれているんじゃないでしょうか?

 

生活できないから仕方なく仕事をしている人

「働けるうちはいつまでもに答えている」と考えるのが妥当でしょうね。

 

6.まとめ

国は年金の受給開始年齢を70歳にすることを検討中です。

また、受給開始年齢を70歳にするためには、雇用をどう生み出すかも

話し合われています。

 

しかし、現在は、65歳から満額支給であっても35.6%もの人が繰り上げ支給をしている

ことから老後の生活が苦しいのは確かなのです。

 

今後、年金の受給額が減らされ、社会保険料や税金がアップすることを

考えれます。働けるうちは、働かなければ生きていけない。

 

老後が悠々自適な時代はとっくに終わっていて

食べるために働く老後が待っていると思っていいでしょう。

 

人の寿命も健康も予測することはできません。

いずれ働きたくても働けない時が来ます。

 

その時のために、50代の私たちがやるべきことは2つ。

 

 貯蓄に励むこと。

 65歳以降の収入源を考えておく。

 

なお、年金の繰り上げ支給を受給するには、年金額が少なくなるだけじゃなく

その他にもデメリットがあるので、受給前に夫婦で話し合っておくことが大切です。

 

参考)日本年金機構 「年金の繰上げ・繰下げ受給」

http://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/roureinenkin/kuriage-kurisage/index.html

 

20年前から少子高齢化がが叫ばれているのに、ゆる~い対策しかしてこなかった政府。

議員になるための票集め政策の「高齢者対策」。

 

税金と保険料を払っても、生活が苦しい老後が待っているってどうなの?

不満を言ったらキリがないけれど、自分の身は自分で守るしかないです。

 

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