目次
1.お薬手帳アプリとは
調剤薬局に行ったらお薬手帳忘れたぁ!ってことありませんか?勤務中や旅先で具合が悪くなって急きょ病院へ行ったら医師から今飲んでいる薬を教えてくださいって言われてもとっさに薬の名前なんて出てこないですよね。
そんな時便利なのがお薬手帳版の「お薬手帳アプリ」です。常時携帯しているスマホに「お薬手帳アプリ」を入れておけば旅先での急な病気だけじゃなく、災害時の時にも自分のお薬情報があれば医師や薬剤師に伝えることができます。
お薬手帳アプリを使うには、お薬手帳アプリをスマートフォンにダウンロードして調剤薬局からの医薬品の情報を一括管理します。
常時携帯するスマホにお薬手帳アプリがあれば、医師や薬剤師に薬の履歴を確認してもらえますし、薬の副作用による医療事故を防ぐ役割も果たしてくれるます。
お薬手帳アプリのきっかけは2011年の東日本大震災がきっかけと言われています。当時非難した人の中にお薬手帳を持っていた人が少なく、薬の処方や調達に苦労したことが背景にありました。一方でお薬手帳はもっていなくても、スマホを所持率が高いことに注目され、お薬手帳アプリの必要性が高まったのです。
2.お薬手帳アプリのメリット
1.お薬手帳を忘れても安心
今やほとんどの人が常時携帯しているスマートフォン。お薬手帳アプリとは、冊子タイプのお薬手帳のアプリ版です。冊子のお薬手帳を忘れてもスマーフォンにアプリさえ入っていれば、いつでも病院にかかり薬を調剤してもらえること。旅行先や災害時に、お薬の重複や副作用などの不安から守ってくれます。
主婦は病院の帰りにスーパーで買い物をしたり、銀行でお金をおろしたりとさまざまな用事をこなしています。なので毎月通院していても、ついうっかり忘れるのがお薬手帳。
スマーフォンにお薬手帳アプリが入っていれば、出かける前にお薬手帳をもっただろうか?といちいち確認するストレスから解放されます。また、出かける時は、置忘れを防ぐために、持ち物は最低限にしたい人も多いはず。たとえ一冊のお薬手帳でもないだけでバッグの中がスッキリ!
2.お薬の情報を一括管理できる
定期的に通院していると、お薬手帳の冊数がたまってきて保管場所を確保しなければなりません。また受診している診療科が複数にわたると過去にもらった薬の名前なんて覚えていませんよね。今持っているお薬手帳にない場合だってあります。
お薬手帳アプリがあれば、保管場所に困らないこと、過去にもらったお薬の情報を一括管理できるのがメリット。
3.お薬手帳アプリが「e薬Link」に対応しているかチェック
日本薬剤師会の「e薬Link」をご存知でしょうか?
日本薬剤師会では、普及し始めたお薬手帳アプリが特定の調剤薬局でしか使えないといった悩みを解決する方法とて、電子お薬手帳相互閲覧サービス「e薬Link」を提供しています。
「e薬Link」のしくみ
「e薬Link」は異なるお薬手帳アプリの内容を相互に閲覧することができるしくみになっています。
例えば旅先で急病になって、使うお薬手帳アプリが違っていてもあなたのお薬情報が「e薬Link」に保存されているので旅先の薬剤師さんがあなたのお薬情報を閲覧して安全にお薬を渡すことができるのです。
日本薬剤師会では、以下のマークを目印に「e薬Link」の導入をすすめています。
調剤薬局やお薬手帳アプリにこのような「e薬Link」のマークが目印になりますから、お薬手帳アプリを使う時の目安になります。
ただ、お薬手帳アプリはたくさんの種類があります。
日本薬剤師会が「e薬Link」に対応してる電子お薬手帳の一覧があるので対応しているアプリかチェックしてみましょう。
実に42種類ものアプリがあるんです!どれを選んだら良いのか迷いますよね。
これらのアプリをダウンロードする前に、かかりつけの調剤薬局に「お薬手帳アプリは何を使ったらいいですか?」と聞いてみましょう。
「うちの調剤薬局では〇〇のお薬手帳アプリをおすすめしています」と教えくれたらそのアプリをスマートフォンにダウンロードします。
かかりつけの調剤薬局がすすめるアプリを使うメリットは、調剤薬局がアプリの操作に熟知しているので、アプリの使い方や操作方法を教えてくれること。
またアプリによっては、「こちらの〇〇アプリを使っています」と伝えるだけで、いちいちお薬の情報を手入力したりQRコードを取り込まなくても、今日もらったお薬の情報が自分のスマートフォンのアプリに自動的に入ってきます。
手入力は入力を間違ったり、QRコードを写したくても上手くできなくて時間がかかったりといったデメリットを回避することができるのもメリットのひとつです。
4.お薬手帳アプリ3つをご紹介
1.CARADA
お薬手帳アプリ「DARADA」は、私のかかりつけ調剤薬局からすすめられたアプリです。
お薬手帳のとしての役割の他に、健康診断の結果をQRコードで読み取ることができ、毎日の歩数、体重、食事の内容も管理できます。
CARADAアプリと同期できる活動量計や歩数計つきスマートフォンがあれば、イオンの「WAON POINT(ワオン ポイント)」に換算できるのが特徴。
毎日の歩数に自信のある人には、お得なサービスといえます。
2.日薬eお薬手帳
日薬eお薬手帳は、日本薬剤師会が提供するお薬手帳アプリです。日本薬剤師会お墨付きですから、かかりつけの調剤薬局がアプリの対応をしていない場合は、この日薬eお薬手帳を使うとよいでしょう。
日薬eお薬手帳の特徴は、お薬に関する情報のみに特化している点です。個人の歩数計や体重管理といった健康に関するデータは保存できませんが、カレンダーからお薬を情報を探せたり、事前に処方箋画像を送信して待ち時間の短縮ができます。
3.お薬手帳+プラス
お薬手帳+プラスを提供するのは日本調剤株式会社です。
日本調剤株式会社は、調剤薬局のチェーン店を展開していて、全国に600店舗もの調剤薬局を運営していますから、
日本調剤株式会社のサイトで検索できるようになっています。
お薬手帳+プラスは、カレンダーとアラームの連携で通院日やお薬を飲む時間を管理でき、このアプリも「処方箋送信」を使って病院でもらった処方箋を前もって送信しておくと待ち時間を短縮することができます。
また、家族のお薬情報をも1台のスマートフォンで管理できるのもメリットです。
5.お薬手帳を実際に使ってみた感想
以前は、調剤薬局に付くと「お薬手帳はありますか?」と聞かれて「あぁ!忘れた」を繰り返した私でしたが、アプリを使うようになってお薬手帳を忘れるストレスから解放されました。
また、アプリには、お薬の情報だけではなく、病院名、担当医師の名前を履歴として残っていますから、自分の病歴を確認できることや年々お薬手帳の冊子が増えていていって保管場所に困ることなども解決できました。
ただ、お薬手帳アプリに入っている健康管理のツールはいらないと思っています。理由は、日々の健康管理にわざわざお薬手帳のアプリを使わなくても、日々の体重、心拍数を管理する人は、マシン付属のアプリで管理するからです。お薬手帳アプリは、シンプルにお薬に特化したコンテンツで十分じゃないかというのが私の感想です。
お薬手帳アプリのコンテンツは似たり寄ったりでどれを使っても代わり映えしないとも言われてます。
高齢化社会が進むなか、お薬手帳アプリがより使い勝手の良いアプリに進化することを期待したいところです。
まずは、かかりつけ調剤薬局でおすすめのお薬手帳アプリを聞いてスマートフォンに入れることから始めてみましょう。