目次
1.30年前と今の離乳食の進め方が違うワケは?
なぜ30年前と今の離乳食の進め方が違っているのか?
30年前の子育てについては、自分なりに調べたのですが
今の離乳食についての知識が足りませんでした。
そこで、今の離乳食と30年前との違いを私なりに調べてみました。
赤ちゃんが健やかに成長するために、専門家たちが長い年月をかけて
研究をしてきました。
その結果をふまえて、厚生労働省が2007年に離乳食のガイドラインを発表しました。
これによって、離乳食の与え方が大きく変わったと言われています。
生活習慣病
ガイドラインでは、乳幼児期のとった食事の好みや味覚が、食生活の習慣となって
成人してからの肥満、2型糖尿病、高血圧など、生活習慣病に関連があることが
報告されています。
離乳食からうす味に慣れさせ、野菜やくだものや魚を食べる食生活を続けることで
将来の生活習慣病を予防しようということです。
離乳食の開始時期の延期
専門家の研究によると、生後4ヶ月までに4種類以上の固形物を食べた赤ちゃんは
10歳までに慢性湿疹が高いこと。
生後3ヶ月~4ヶ月未満で離乳食を始めた場合も、湿疹や喘息が出る場合があるとの
研究結果があることで、離乳食の開始時期が延期になったようです。
2.30年前と離乳食の与え方の違い。
離乳食の開始は、生後5ヶ月または6ヶ月から。
私は長女の4ヶ月検診の時、保健婦さんから「離乳食始めてください」と言われ
そうしていました。
今は、早くから離乳食を与えることで、リスクがあることがわかってきたので
離乳食の開始は、生後5ヶ月または6ヶ月からとなっています。
赤ちゃんがヨダレが出てきた、大人の食事に興味を持つようになったなど
赤ちゃんの様子を見て始めることが大事なようです。
離乳食開始前に、果汁を与えない。
私は「お風呂上がりは、赤ちゃんだってのどが渇くので、白湯か果汁を与えましょう」と
言われ離乳食を始める前に、果汁を与えていました。
今は離乳食開始前に果汁をなぜ与えないのか?
果汁を取ることによって、赤ちゃんに必要な栄養が取れなくなる心配があること。
母乳や育児用ミルクを飲む量が減少すること。
赤ちゃんへのリスクを予防することから
離乳食開始前に、果汁を与えないことになったようです。
フォローアップミルクをすすめてはいない。
生後9ヶ月以降は、鉄が不足しやすくなるので、充分配慮する必要があります。
ガイドラインでは
生後9ヶ月以降は、鉄が不足しやすいので、赤みの魚や肉、レバーを取り入れ
調理用に使用する牛乳・乳製品の代わりに育児用ミルクを使用する等工夫する。
フォローアップミルクは、母乳または育児用ミルクの代替品ではない。
必要に応じて(離乳食が順調に進まず、鉄の不足のリスクが高い場合など)
使用するのであれば、9ヶ月以降とする。
フォローアップミルクは、母乳または育児用ミルクの代替品ではない。
と言い切っています。
つまり、離乳食が順調に進んで、母乳や育児用ミルクを飲んでいるのであれば
フォローアップミルクを与える必要はないのです。
例えば、離乳食が順調に進まない。鉄が不足している。
などの理由で使用するのであれば9ヶ月以降とすること。
離乳食が順調であれば、メニューに赤みの魚や肉、レバーをメニューに取り入れることで
フォローアップミルクを与えなくても解決できるのです。
離乳食の開始は、アレルギーの心配の少ないお粥から。
ガイドラインでは離乳食の開始は、アレルギーの心配の少ない
お粥から与えることをすすめています。
お粥ならお粥だけの一品づつはじめること。
複数の食品が入ったもの
例えば、野菜スープの上澄みなどは、どの野菜がアレルギーをもたらしているのか
原因が特定できないなどの理由があるようです。
また、1日1回の離乳食の場合は、午前中に食べさせること。
アレルギーが出たら、すぐに病院にいけるなど
すぐに対処できるという理由からだそう。
3.手づかみ食べの重要性
なぜ、手づかみ食べをさせるのか?
食べ物を目で確かめて、手指でつかんで、口まで運び口に入れる。
この目と手と口の運動が食事をする上で重要な役割があるからです。
手づかみ食べをさせる効果
1.食べ物の形、大きさ、硬さ、温度を確かめながら
しだいに食器も上手に使いえるようになること。
2.自分で食べたいという積極的な欲求が出てくること。
食べることへの興味を持たせて、楽しく食事をすることを
離乳食の時期から体験させてあげるということでしょう。
4.離乳食を頑張っているママを応援する。
長女から「離乳食講習会で離乳食の開始時期は、5ヶ月~6ヶ月でゆっくり始めましょうと
言われたよ。お母さんの時代は、4ヶ月だったらしいけど今は違うから」と
言われてしまいました。(笑)
これは、私に離乳食についてあれこれ口出ししないで!ということでしょう。
長女から言われなかったら私は
「もう6ヶ月にもなるのに、離乳食始めないの?遅すぎない?大きくなれないわよ」なんて
余計な一言を浴びせていたかもしれません。
では、私が子どもたちに離乳食を与えていた方法は、間違っていたのでしょうか?
当時は、それが最善の方法であって、研究が進んだ今、離乳食の与え方が
変わってきたということなんです。
毎日育児に奮闘している長女に、少しでも自分の経験がプラスになればと思っていました。
しかし今は、離乳食の与え方を理解して、長女の離乳食を応援していこうと思っています。