老後夫婦2人の生活でなぜ「不機嫌は罪である」なのか?理由と対処方

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1.老後夫婦2人だけの生活で不機嫌はなぜ罪なのか?

1.逃げ場がない

職場に不機嫌な人がいても、就業時間が終わって会社を出れば次の日まで会うことはありません。でも、狭い家の中にいる夫婦のどちらか一方が不機嫌の状態でいると逃げ場がないんです。

機嫌が悪そうだからと外出して家を離れても、帰宅すれば不機嫌な顔を見なければならない。不機嫌を避けることが難しいのが老後夫婦2人の生活だと思います。

2.不機嫌がうつる

夫婦の一方が不機嫌な状態でいると「何も悪いことしていないのに、勝手に不機嫌でいるってどういうこと!」と相手の不機嫌で自分も不機嫌に。

また、不機嫌な夫婦の間に入って調整役をしてくれる人(子ども)もおらず、不機嫌の空気が家じゅうに充満して最悪の場合喧嘩にまで発展しかねません。

3.夫婦仲が悪くなる

熟年離婚が増えてきている理由のひとつに「夫の不機嫌に耐えられない」もあるとか。

夫が会社勤めをしている間は、家庭で不機嫌であっても会社に出勤すれば顔を見なくてすんだ。でも退職して1日中夫に不機嫌な顔や態度をされたら妻はたまったもんじゃない。熟年離婚を切り出す妻の気持ちよくわかります。

夫だって長年の勤めが終わり、老後をゆっくり過ごしたいと思っていても妻が不機嫌な態度でいたら面白くなくないはず。

夫婦仲良く暮らすには「機嫌」がキーポイントになってくるのではと思います。

2.夫の不機嫌を避ける方法

1.居場所を作っておく

不機嫌はうつって自分も不機嫌にならない防衛策として同じ空間にいないようにします。できれば自分専用の個室があればそこへ避難。

夫の不機嫌な態度を視界から見えなくすること大事。自分の精神状態を安定させるためにも必要だと思います。

2.不機嫌は罪だということを話し合う

老後の生活は、1日24時間、365日、この先何十年も一緒に暮らしていくという「今まで経験したことのない生活」が始まるのです。

お互いに機嫌よく暮らしていくには「お互いに不機嫌では暮らせない。不機嫌は罪」だということをざっくばらに話し合うことをおススメします。

私も夫に「お互いの気になるところは率直に話し合おう。でもお互い関係のないことで不機嫌になることはやめよう。不機嫌になったとしても自分で対処しよう」と言いました。

「自分の機嫌は自分でなおす」

夫婦だから何をしてもいいはずはありません。老後をお互い労わり合いながら生きていくには節度が必要不可欠だと思うのです。

3.素知らぬ顔で生活する

不機嫌にならないように話し合っても、そう簡単には自制心が芽生えることってないんです。

夫が不機嫌になったとき、以前の私なら「どうしたの?何かイヤなことあったの?」と子どもを諭すように聞いていましたが、今は素知らぬ顔で声をかけたりしません。

先ほど述べたように「自分の機嫌は自分でなおす」という考え方を通しています。

ただ、妻はいつもと変わらない態度でいること。たとえ夫が不機嫌であっても「不機嫌から自分を守るために」いつもの口調で話すことが大切だと思っています。

3.自分の不機嫌をなおす方法

毎日の生活でちょっとしたことや解決できなくて機嫌よく暮らしたくても不機嫌になることも。そんな時自分の機嫌をアップさせるための「ストック」を持っておくことが大切だと思います。

1.好きな音楽を聴く

不機嫌な時は好きな音楽を決めておくのがおススメです。例えば推しの曲をリストアップしてプレイリストを作っておく。

私は生活のシーンごとに聞きたい曲をリストアップしてプレイリストにいれています。「不機嫌な時に聞きたい曲」「眠れない時に聞きたい曲」「散歩中に聞きたい曲」などBGMとしても

2.外の空気を吸う

家の中にいても不機嫌が増すばかりなので、近くの公園へ出かけたり、買い物や趣味のカメラを持って写真を撮りに出かけたり。外の空気を吸うだけでも気分が晴れてきます。

3.人と会う

気心の知れた人に会うのも不機嫌をなおすのに効果的。友人とランチやお茶をすると気分が晴れることがあります。

楽しい話をしているうちに、心のモヤモヤが晴れて不機嫌だったことを忘れることも。人と会うことで自分の精神状態をアップしてくれる効果があるのではと思います。

4.おすすめの本3冊

1.黒川伊保子著「不機嫌のトリセツ」

脳科学研究者の黒川伊保子氏が、夫婦が機嫌よく生きていくために脳科学の側面からコツや知恵を紹介している本です。

 

2.齋藤孝著「不機嫌は罪である」

教育学、コミュニケーション論を専門とする明治大学教授の齋藤孝氏が不機嫌はもはや罪であると説いた本です。おもにビジネスシーンでの不機嫌について書かれていますが、夫婦にも参考になるのでおススメです。

 

3.ラス・ハリス著「相手はかえられない、ならば自分がかわればいい」

この本は、夫婦関係をより豊かにしたい人向けの本です。不機嫌とは直接関係はありませんが、老後の夫婦関係に不安を持っている人にはおすすめです。

 

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