1.クリーニング代を節約するには自分で洗うしかない!
当たり前だけど、クリーニング代を節約するには自分で洗うしかありません。
あなたは、大切なおしゃれ着を自分で洗ったがために、失敗して二度と
着れなくなった経験ってありませんか?
私は10年ほど前に、お気に入りだった黒のカシミアのセーターを
おしゃれ着用洗剤で洗ったのにも関わらず、子供服のサイズまでに縮んで
泣いたことがあります。
この悲しい経験以来、洗濯機で洗えないものはすべてクリーニングに出していました。
しかし、年金生活に入ってそんなことをしていたら、たちまち破産に
なってしまうでしょう。
だからといって、そのままにすると、カビがはえたり、黄ばんだりと
着ることはできなくなります。
もうこれは、今から自分で洗えるものは洗って経験値を積むしかない!と
ダウンコートを洗ったりしました。
⇒クリーニング代節約!はじめてダウンコートを手洗いしてみた。
でも、クリーニング代を節約するために、もっと洗濯機で洗えるものはないだろうか?
と日々考えていました。
そんな時出会ったのが
阿部絢子著「60歳からのシンプルな家事 私の方法」という本です。
阿部絢子氏の経歴は、共立薬科大学を卒業後、洗剤メーカーに勤務。
のちに消費生活アドバイザーとして活躍された方です。
著書「60歳からのシンプルな家事 私の方法」では、阿部絢子氏が60歳になったのを機会に
どうしたら家事をシンプルにできるのか?が書かれています。
シンプルな家事の方法もさることながら、私が注目したのは
著者の知識や経験からくる「科学的な暮らし」です。
特に「衣類の洗濯」では、洗濯機で洗えない表示の衣類でも、積極的に洗ってみる。
そして結果どうだったか?を繰り返す。
つまり、洗濯という家事を実験に置き換えて実践しているのです。
2.ウールのカシミアセーターを洗濯機で洗う!
カシミアのセーターは、最近では手ごろな値段で購入することができるけれど
クリーニング代がかさむのが難点です。
著者は、なんと「ウールの高級カシミアセーター」を洗濯機で洗うことに
挑戦しているんです。
方法は
1.お湯は使わず水を使う。
2.洗濯機の機能は「手洗い」コースを選ぶ。
3.「手洗い」コースを選ぶときはネットを使わない。
4.脱水は短めにし、水分がある程度残ったままにする。
洗濯機の「手洗い」の機能は、水流が動いているかどうか疑うほど
ゆっくりした動きなので、ウールを傷めたり、ひっかけたりする心配がない。
これで、おしゃれなサマーセーターから、今ではカシミアセーターまで
洗濯機洗いをしているという。
さらに、布団、毛布、ダウンコートなど「水洗い×」の表示でも洗ってみた結果
大きく失敗したものはないという。
私も、ダウンコートを洗ったが、すでに3年クリーニングに出していない
ダウン自体がへたれた代物だったので、心置きなくジャブジャブ洗ったが
何の影響もなかった。
しかし、ウールのカシミアのセーターを洗濯機で洗うとは、ある意味
勇気のいることではないでしょうか?
そこは、著者のチャレンジ精神に拍手を送りたいです。
次に、あなたは、黄ばんだTシャツはどうしていますか?
私は、Tシャツなら洗うのをあきらめてジョキジョキ切る。
それをキッチンの油汚れに使っています。
綿製品のTシャツやポロシャツの黄ばみを回復させる方法も紹介されています。
ここでは、詳細を省きますが
黄ばみを取る決め手はお湯の温度と時間だという。
そして驚きなのが
黄ばみを取った洗剤液を再び洗濯機に入れて他の衣類を洗うという。
つまり、洗剤液を使いまわすのです。
洗剤液が薄黒く濁っていても気にしない。
洗剤の主成分というのは、一度離れたら衣類に再び付着することはなく
成分の力が残っているので、他の衣類もキレイになるらしい。
さすが、薬科大学を卒業して洗剤メーカーで薬剤師として得た知識ですよね。
料理がレシピ通りに作らなければ、美味しく作れないように
洗濯も同じように衣類にあった洗剤液と手順が必要なことを、改めて学びました。
3.まとめ
長く主婦をしていると、自分流の家事が体に染みついて変化を恐れる
ことってありませんか?
恐れつつも自分流の家事から脱皮したい!家事をもっとシンプルに楽しいものに変えたと
思っているのは私だけじゃないと思います。
著書では、洗濯に限らず、モノを持たない、捨てる。
掃除の仕方や洗剤の選び方など、理系出身ならではの実験を繰り返しながら
やって良かったことが満載です。
老後の家事負担をどのように軽くするかは、老後を迎える私たちの課題です。
死ぬまで続く家事。
イヤイヤながら家族のために仕方なくする家事は、老後はストレスだけの時間に
してしまうでしょう。
50代のいまから実践できる
阿部絢子著「60歳からのシンプルな家事 私の方法」はおススメの一冊です。
興味のある方は一読を。