目次
1.生前整理セミナー「片づけからはじめる生前整理」
生前整理に興味はあるけれどいったいどのようなことをするの?と気なってセミナーを受講してきたので一部をご紹介します。
受講したセミナーは「親も子も笑顔になる 片づけから始める生前整理」
講師は讃岐峰子先生です。
讃岐峰子先生は、子育てをしながら3人の親を介護し、遺品の整理をしてきた経験をいかし片付けのサポートをするプロです。
受講者は、60代~70代の男女16名で、1時間半たっぷりお話を伺ってきました。
このセミナーの中で、私が生前整理をするうえで特に参考になったのは2つ。
1つ目は、思い出の品を1つの箱に収めること。
2つ目は、写真は30枚に厳選してベストアルバムを作ること。
思い出の品とか写真は数が多くて、整理したり断捨離するのにハードルが高く、頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか?
2.思い出の品の整理は1つの箱にまとめる。
「自分の思い出の品は他人にとってはガラクタ」という言葉を聞いたことありませんか?
簡単に言ってしまえば、思い出の品は自分にとって大切であっても、他人には何の価値もない!ということです。
私の両親が大切にしている思い出の品は、私にとってはガラクタとは言わないまでも思入れはあるかと問われればNOに入るでしょう。
実家の断捨離をするときは母の思い出話を聞きながらつき合いますが、私が生まれる前の品の話はただ「そうなんだ」と聞くだけです。それでも母は満足しているようですが、自分の思い出の品への思いやこだわりは自分にしかわかりません。
夫や子供に「このキーホルダーはお友達と旅行先でおそろいで買ったのよ。あの旅行は楽しかったわ。今でもいい思い出よ」なんて話しても「ふ~ん」で終わり。手ごたえのない反応にがっかりしたこともありました。
親子や夫婦と身近なひとでさえそうなんです。
だから、残された人が遺品整理に困らないように、思い出の品は1つの箱に入るだけで十分なのです。
あなたにとっての思い出の品はどのような品物ですか?
大切な人と一緒に行った旅先での土産物ですか?
失意のどん底の時に勇気をもらった手紙ですか?
その数はどれくらいありますか?
セミナーでは、講師ご自分の思い出の箱を持参され、そこにはご自分の「へその緒」も入っていました。自分のモノで思い出の品なら何でも良いそうです。
思い出の品を整理する方法として、セミナーでは1つの箱に入るまで厳選してみましょうとのこと。
理由は、年をとって介護施設に入った時に箱1つ分なら持ち込めること。残された人にとって思い出の箱が1つ分なら引き継ぐにしても、処分するにしても手をわずらわせることがないからだそうです。
今、遺品整理を業者に頼むと時間もお金もかかります。残された家族にお金と手間をわずらわせないことが生前整理ではとても大事なことなのです。
3.写真は30枚に厳選しベストアルバムにする。
整理するモノのなかで最も悩むのが写真です。
セミナーでは写真の整理方法について教えてもらいました。
1.写真30枚を厳選するコツは自分が輝いて写っていること!
写真は特に思い入れがあるので厳選する時は段階を踏んで選んでいきます。
写真を選ぶ基準はすごく簡単「自分が輝いて写っている写真」です。
写真の中には必ずしもよい思い出のモノばかりではありません。イヤな思い出につながる写真、自分が美しく映っていない写真は破棄。女性なら可愛いく、美しく映っている写真にほれぼれすること1度や2度ありませんか?自己満足で十分!自分が輝いて写っている写真、お気に入りの写真、人に見せても恥ずかしくない写真を選びます。
まずは100枚選ぶ
↓
次に50枚を選び
↓
最後に30を選びます。
厳選された30枚でベストアルバムを作るのです。
ベストアルバムの選にもれた写真の中に、もし残しておきたいのがあればセカンドアルバムするのもよいでしょう。
写真の量にもよりますが、片手間でできる作業ではないので計画をたててから取り掛かることをおススメします。
2.写真は残された人にとって困るモノの1つと心得よ。
私の親世代が子どもの頃は、カメラは高価で今のよう気軽に写せる環境でなかったため写真の数はかぎられています。むしろ50代の私たち世代ぐらいからレンズ付きフイルムカメラ「写ルンです」が普及し、今ではスマホで簡単に写真が撮れる環境が写真が増えたともいえるでしょう。
あれも、これもとカメラを向けるうちに増えていく写真。
講師からは「写真は、自分以外の人は1度みたらもう2度と見ないものよ。」と。
例えば、友達が旅行に行ったと写真を見せられても「いいわねぇ」と感想を言っても2度見たいと思わないと同じ。
子どもに残して手元に置いてほしい写真があったとしても、果たして子どもが本心で喜ぶかどうかはわかりません。
最後に、講師が「ベストアルバムの最後の1枚はとっておきの写真にしてください」と。
最後の1枚とは、エターナルフォト用(遺影)にするのです。えぇ!両親がまだ健在なのにエターナルフォト(遺影)なんて早すぎる!と思いますよね。
でも、人生なんて何があるかわかりません。もし長生きすれば、そのつどエターナルフォト(遺影)の写真だけ取り換えればいいんですから。
4.まとめ
思い出の品や写真は過去の自分の歴史であり、生きてきた証でもあるので処分することをためらうのではないでしょうか。講師がすすめる「思い出の品は1つの箱に、写真は30枚に厳選してベストアルバムに」は生前整理、断捨離のテクニックの1つとして知っておくと役に立つと思います。
私が参加したセミナー「親も子も笑顔になる 片づけから始める生前整理」は
日本生命保険相互会社が全国の「ライフプラザ」で開催しています。興味のある方はぜひ下のリンク先をご覧ください。ちなみに今回のセミナーでは保険などの勧誘はありませんでした。