目次
1.日本年金機構から「年金請求書」が届く
今年(令和2年)61歳になる私(妻)に日本年金機構から「年金請求書」が届きました。
今年(令和2年1月1日~令和3年4月1日)特別支給の老齢厚生年金の請求書が届くのは(女性の場合)
1.厚生年金保険の加入期間が1年以上ある
2.令和2年1月1日~令和3年4月1日までに61歳になる(昭和34年1月1日~昭和35年4月1日生まれ)
誕生日の3か月前に日本年金機構から「年金請求書」が届きます。(すでに届いている人もいる)
年金は男女ともに基本65歳から満額支給が開始されますが「特別支給の老齢厚生年金」の受給資格がある人は65歳前から厚生年金部分がもらえます。
年金を受給するには「請求」しないともらえません。「年金請求書」と添付書類を年金事務所に提出し、受理されてはじめて年金を受給することができます。
それと請求を遅らせても増額がありませんので注意しましょう。
「特別支給の老齢厚生年金」は請求を遅らせても増額することがありません。
また、時効により年金が受け取れなくなる場合がありますので、早めの請求手続きをお願いします。
5年を過ぎると年金がもらえない。
法律に基づき、5年を過ぎた分については時効により受け取れなくなります
さて、「年金請求書」ですが、みどり色の封筒に親展で「日本年金機構」とあったら「年金請求書」が同封されているかもしれないので必ず中身をチェックしましょう。
みどりの封筒の裏には書類の提出先が記載されています。
「年金請求書」とその他書類が4枚同封してあります。
2.同封書類を確認します
1.「年金請求書」
「年金請求書」には氏名、生年月日、住所、基礎年金番号があらかじめ記載されていますが、間違いがないか必ずチェックしましょう。
左ページには記入方法や注意点が、右ページには提出用ページになっています。
3ページ目の「これまでの年金の加入状況についてご確認ください」では加入履歴が印刷されています。2007年に発覚した「消えた年金問題」で今もなお1900万件が解明されていないといわれていますから、記載に漏れがないか必ずチェックします。
もし、記載に疑問があるようなら年金機構のホームページに「持ち主不明記録がある事業所名一覧」があるので調べてみるとよいでしょう。
日本年金機構では「年金請求書」の記入例を公開していますので参考にしてみるとよいでしょう。
2.「年金の請求手続きのご案内」
「年金の請求手続きのご案内」では請求時に必要な添付書類が記載されています。
人によって添付書類が違うので必要書類が何かマーカーでチェックするとよいです。
ただし、戸籍・住民票は交付日が以下のように決められているので注意が必要。
戸籍・住民表を添付される場合は、61歳(誕生日の前日)以降に交付されたもの(年金請求書提出日の6か月以内に交付されたものに限る)をご用意ください。
※マイナンバーを登録済みの人は、書類添付を省略できるものがあります。
私は1回目を通しただけでは全然わからなかったので何度も読み返しています。
3.「老齢年金請求者専用フリーダイヤル」
老齢年金の請求するにあたって手続きについて聞きたいことがあればこの「老齢年金請求者専用フリーダイヤル」を使えば通話料が無料で相談できるようです。
2年前夫が受け取った「年金請求書」の封筒には「老齢年金請求者専用フリーダイヤル」はありませんでした。
4.「大切なお知らせ」
今回の「年金請求書」は「特別支給の老齢厚生年金」で65歳前に受給できる年金です。
「大切なお知らせ」では繰り下げ制度はないので手続きをしてくださいとのこと。
しかし、「大切なお知らせ」で紙面の多くを割いているのが「65歳からの年金開始を繰り下げ」についてです。受給を70歳まで繰り下げると最大42%アップの増額できるからお得ですよということ。
65歳までの間に繰り下げ受給するかよ~く検討せよ!ということでしょうか。
まるで銀行の金融商品のパンフレットみたいです。個人的には受給額アップの宣伝よりも「特別支給の老齢厚生年金」は繰り下げ制度がないこと、「年金請求書」の提出を忘れないことを積極的に宣伝すべきでは?と思いました。
5.「全国年金事務所所在地一覧」
3.まとめ
今回、日本年金機構から送付された書類の中で「老齢年金請求者専用フリーダイヤル」(通話料が無料)が新たに加わりました。通話料金を気にせず問い合わせができるので利用したいですね。
大切な年金を請求する書類です。ミスなく記入できるか不安、記入漏れがないかチェックしてもらいたい場合は、年金事務所や街角年金相談センターへ出向てみるといいでしょう。
その時は事前に予約することを忘れずに。