今年の内閣府の「高齢社会白書」では、
65歳以上の高齢者の最も多い事故時の場所は、「居室」で45.0%、と発表されました。
心配になった子供は
「この家は物がいっぱいあって、転倒でもしたらどうするの?断捨離したほうがいいんじゃない」って
言っちゃいますよね。
突然、子供からこんなことを言われた親は
「私はまだ大丈夫!家の中で転倒なんかしないって。老人扱いしないで!」って
言われるのがオチ。
私も、80代の両親に言いましたよ。
そしたら「ここは私たちの家なんだから余計なお世話よ!誰の家だと思ってんの」と。
ただ、勝手にどんどん捨てたら、親との軋轢を生むだけ。
その後疎遠になってしまうかも。
親を捨てる行動にもっていくには、どうしたいいんだろうか?
悩みますよね。
そこで私がやってみて良かったこと8つのことをご紹介します。
目次
1.自分が断捨離すること。
子どもの自分が物を溜め込んでいるのに親に捨てろ!って叫んでみても
説得力がないばかりか 親に向かって~~!自分だって捨てれないのに!!って
捨てるどころでなくなってしまいます。
自分が断捨離すると、メリットを実感できますよね。
人って体感したことは説得力がありますから、是非断捨離してメリットを体感しみるといいかも。
何でもいいんです。 キッチンの引き出し中のいらないものを捨てる。 これだけでも違うと思います。
2.断捨離のメリットを折に触れて話してみる。
突然、「さぁ、今日から断捨離するよ」って言って素直に始める親はいません。
「この間〇〇を捨てたんだ。なくても平気だったよ」って、断捨離の効果を言ってみることです。
相手の脳に少しづつすり込んでいく作戦です。
3.親が困っていることを助けてあげる。
ギブアンドテイクですよ。
後回しにしている所のお掃除だったり、重くて移動できないことなどを手伝ってあげる。
そこから生まれるコミュニケーションがスムーズに断捨離へと進むと思うんです。
4.まずは自分の持ち物から断捨離を始める。
実家に自分の独身時代に使っていたものはありませんか?
学生時代のアルバムとか、OL時代の買った家具とか。
めったに着ない和服とか。
たいして弾けもしないのに、みんなが持っているからって買ったフォークギター。
初任給で買った鏡台。
孫たちが飽きないようにと、置いておいたおもちゃ。
これらは、親の承諾なしに、さっさと処分ちゃいました。
自分のお金で買ったものだから、遠慮なしでドンドン。
すっきり片付いたところを、見せてあげるんです。
5.手の届かにところから断捨離する。
キッチンの棚の中とかは、流しの下の奥の方は、高齢者はなかなか手が届かなかったりします。
実家の母は「何年も見たことないから、何があるかわからないわ」と。
開けてみたら、40年以上前に買った重箱やら、
手巻き寿司のセットなどごろごろ出てきました。
本人が手をつけたくても、脚立に登ることも、しゃがんで下を向くことも
身体が思うようにならない。
気にはなっているけど手をつけられずにいる場合もあるので
子供が手伝うと喜ばれますよ
6.お玉一本から相談しながら断捨離する。
たまに家を空けて帰ってきてキッチンに立つと、フライ返しやさえ箸がいつもと違う場所にあったりします。
これは、次女が私の留守中にキッチンに立って料理をしていて
彼女なりに使いやすいところに置いていたのです。
でも、私にとっては、毎日同じところにあるべきものが無いのはストレスになるのです。
これは、親の場合も同じじゃないかと。
年齢を経ると変化を嫌う人もいるんですね。
私の母は、お玉1本違う場所にしまっても嫌がります。
親と話し合いながら少しづつ、本人の意思を尊重しながら進めるのがベストでしょう。
7.1日で終わらせようとしない。
脚立にのって棚のものを下ろしたり、残しておくものを仕舞ったりなどの作業は
50代の私でも正直疲れますよ。
まして、高齢者なら当然。
残ったものは、翌日にするとか、体調をみながら少しづつがコツです
8.断捨離したことを褒めてあげる
いくつになっても、褒められてイヤな人はいませんよね。
褒めることで次へのやる気につながります。
夫婦二人だけじゃ。誰からも褒められませんからね。
この中で1つでも試しにやってみては?
親の性格によるところが大きいけど、やらないよりはいいかもです。
山本五十六の名言は、親にも。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」