夫と家事の分担を始めるといろいろな場面に遭遇することがあります。
茶碗やガラスのコップを割ってしまった。白物と色物を一緒に洗濯してしまった。掃除機をかけた部屋の四隅にホコリがたまっていた。分担した家事をやらない。
上記が原因で夫婦喧嘩になることも少なくありません。
「もう!教えたことちゃんとやってよね」「やっぱり私がやった方がよかったんだわ!」とつい口に出てしまうのではないでしょうか?
私たち夫婦も家事の分担でお互いに機嫌が悪くなることがたびたびでした。
結果、夫を責めたために家事分担はうまくいかず、夫婦関係はかえって険悪なムードに。
そこで、夫とは喧嘩をしないで気持ちよく家事を分担してもらうために私は以下の3つのこと心がけてみたところ、今では家事の分担ができるようになってきました。
1.分担した家事の主導権は夫にある
2.やさしく頼み、感じよく返事をする
3.小さいことにも感謝の言葉を言う
この3つについて詳しくご紹介します。
1.分担した家事の主導権は夫にある
分担した家事の主導権は夫にあるとはどういうことかというと、妻のやり方と違っても口を出さないで丸投げすることです。
私たち妻が日々やっている家事のやり方は人それぞれ。どのやり方が正しくて、間違いではなく、自分の判断で家事をこなしてきました。
几帳面な人、ズボラな人それぞれが「これが私の家事のやり方」という基準で家事をやっているのではないでしょうか。
それなら、夫にも夫なりのやり方があるはず。夫に家事を渡した以上責任をもってやってもらう気持ちを妻が持ち続けることで、夫にも家事に対しての責任感がでてくると思うのです。
妻のやり方でなくても、部屋の隅にホコリが残っていたとしても、それが夫のやり方として認める妻の度量が必要にです。
2.やさしく頼み、感じよく返事をする
夫が洗濯する時に衣類の白物と色物を仕分けしていないなど、不慣れな点が目に付くことがあります。
家事を丸投げしたとはいえ、ここだけはちゃんとやって欲しいことははっきり言ったほうが良いでしょう。
ただし、この時の言い方にコツがあります。それはやさしく頼むことです。
例えば「洗濯お疲れ様。干したり畳んだりとても助かるわ!ちょっと気になったんだけど、色物のと白物を分けて洗濯すると色移りしないのね。面倒でも仕分けしてくれるとありがたいの」と。
この時、声のトーンもやさしく穏やかに機嫌よく言うと効果的です。
また、時に夫から「○○はどうすればいいの?」と聞いてくることがあります。そんな時は「あぁそれね。○○すればOKよ」と感じ良く返事をします。
ただ、妻がどんなにやさしく頼んでも、感じよく返事をしても、夫はおそらく「あぁそう」のひと言で終わり。
「教えてくれてありがとう」だなんてやさしい返事が返ってくることはないでしょう。
それでもやさしく頼み、感じよく返事をすることを続けてみてください。不愛想だった夫は口に出さなくても妻に対する態度やものの言い方に微妙な変化が訪れてきます。
3.小さいことであっても感謝を伝える
今までなら決してしなかった床のゴミを拾ったり、手が届かなかった場所を掃除しておいてくれたりと夫が家事を分担するようになると、分担以外のことにもしてくれることがあります。
そこは見逃さずに「そんなところにゴミがあったのね。よく気がついたね」「そこは気になっていたけれど手が届かなくて掃除してなかったの。助かったわ」と感謝を伝えます。
でも妻は「わざわざ言うほどのこともないのでは?当たり前でしょ」「感謝の言葉を夫からもらったことがないのに、なんで妻の私がいわなきゃいけないの?」と疑問に思うことでしょう。
私も同じ考えでした。「私は悪くない!全部やってる!夫がやったことなんて大したことない!」と心の中でブツブツ呪文のように言いイライラしていたものです。
いくら鈍感な夫だとしても、妻のイライラを感じとり夫は「何か悪いことした?言ってくれなきゃわからないよ」と内心は面白く思っていないはず。
これでは、家事の分担の成功は難しくなってきます。老後は家事を分担しながら残りの時間を穏やかに過ごすには妻の知恵がカギになってくると私は思うのです。
4.まとめ
家事の分担は簡単なことではありません。その理由のひとつに50~60代の男性が生きてきた時代背景に家事という文字の存在がなかったからです。
教育ママにお尻を叩かれ受験戦争を戦い、就職してからは深夜までの残業は当たり前の時代を生きてきた世代にとって、ある意味家事をするチャンスを与えてもらえなかったといえるでしょう。
そんな夫が家事を分担するのは簡単なことではないはずです。ならば妻は子育てと同じように最初は不出来であっても褒め、感謝する姿勢でいれば夫自身も学びながら出来るようになっていくのではないかと。
私たち夫婦も家事の分担は始まったばかり。夫にはまだまだ任せたい家事はありますが、様子をみながら家事を渡していこうと思っています。