年を重ねてくると耳に何らかの違和感を覚えてくることってありませんか?特別耳を酷使しているわけでもないのに、知らず知らずのうちに音量を上げないと聞こえない。耳の中がおかしい。そんな時は耳鼻科への診療が必要になってきます。
一方で、普段からイヤホンやヘッドホンで音楽を楽しんできているけれど、このままでは難聴になったりしないだろうかと不安になることも。
私も音楽に親しんできましたが、年齢的にさすがにこのままヘッドホンやイヤホンを使い続けると耳に異常をきたすのではと疑問を抱きはじめました。
過去にBluetoothでペアリングするワイヤレスヘッドホンを使ってみましたが、ペアリング操作に慣れず今回は有線式の骨伝導イヤホンを使ってみることにしました。
骨伝導イヤホンとはどのような機能があり、使い勝手はどうかを実際に体験してみたのでご紹介します。
目次
1.骨伝導イヤホンの特長
1.音を骨から届ける
骨伝導イヤホンとは、鼓膜を通さず骨を通して音の振動を伝える構造になっています。
耳穴に直接当てるヘッドホンやイヤホンは音の振動を鼓膜を振るわせて音を感じていますが、骨伝導イヤホンは耳穴をふさぐことなく、骨に直接振動させて音を伝えるのが特長です。
耳をふさがないので周囲の音を聞き逃さない。鼓膜への直接的影響を(難聴)が避けられるなども利用者が増えている理由のひとつになっています。
2.音楽を聴きながらでも周囲の音が聞こえる
音楽を聴きながらランニングやウォーキングする上で気になるのが周りの音が届かないこと。
車や自転車のクラクションが聞こえないと事故にあう危険性が高まります。その点骨伝導イヤホンは外の音を漏らさないので周囲の状況にすぐに感知できるので安心して音楽を楽しめます。
耳穴に入れるイヤホンは電話や宅配がわからなかったり、外出先での思わぬトラブルも耳穴から周囲の音を感知できることで自分の身を守ることにつながります。
2.「有線式骨伝導ながらホン」の内容
骨伝導イヤホンにはコードと媒体(スマートフォン、パソコンなど)がつながっている有線式とBluetoothにつなげるワイヤレスとの2つの種類があります。
今回私が購入したのは「有線式骨伝導ながらホン」で名前のとおりコードがつながっている骨伝導イヤホンです。
ワイヤレスの場合手持ちの媒体(スマホなど)と骨伝導イヤホンをBluetoothでつなげるので、音飛びや充電に時間を取られストレスになることも。
有線式骨伝導ながらホンは、Bluetoothに不慣れな人でもジャックを差し込むだけの簡単な操作なのでデジタル機器に簡単につなげられるのもうれしい機能となっています。
また、耳穴に入れるイヤホン(カナル型)との違いは、イヤーピースではなくシリコン製の丸い形状の部分をこめかみから少し下がったところにつけるところです。
1.骨伝導イヤホン
アジャスター付きなので調整が可能。
2.リモコン
骨伝導イヤホンの操作はすべてリモコンで操作します。
3.LEDランプ
LEDランプはデフォルトでは赤のランプですが、充電が終わると緑色にかわります。
4.受信、再生、停止スイッチ
②受信・再生は、携帯にかかってきたらこのボタンを押すと電話に出ることができます。通話中は③のマイクが音声を拾ってくれます。
再生は、2回連続押すと次の曲へ、3回押すと前の曲へと選択が可能。
5.microUSB差込口
microUSBの差込口の形状はType-Bです。androidスマホやタブレットがこのタイプ。
6.音量
②音量は+と-で音量の上下を選択。
7.スイッチ
スイッチはON、OFFをスライドして切り替えます。
8.クリップ
両端からつながるコードが細くリモコンの重さが気になる時は、クリップで服に固定します。
9.延長ケーブル付き(2m)
テレビを観るときなどにための延長コード。ジャックを差し込んで使用します。
※microUSBコードは付属品にはないので、手持ちのmicroUSBコードを使用するか別途購入が必要です。
3.使い方
1.リモコンに充電
USBの差込口の形状を確認し、microUSBコードをつなげて充電します。
充電時間は2時間です。初期設定では赤いランプですが、青いランプにかわると充電完了となります。
2.本体を装着
次に本体を装着します。リモコンにつながる線が付いた方を左耳に装着。
実際に装着した感じがこちら。
初めはちょっと締め付け感はありましすが、慣れてくると気にならなくなります。
3.通話機能
骨伝導イヤホンをスマホにつなげて音楽を聴いている最中に電話がかかってきたら、音楽が一時中断しベル音が鳴り、リモコンの電話のマークを押すと通話が開始されます。
通話を切ると中断していた音楽が再開される仕組みになっています。
4.実際に使ってみた
1.装着感
耳穴に入れるイヤホンやヘッドホンに慣れていると骨から伝わる音に慣れるまで違和感を感じるかもしれませんが日々使っているうちに慣れてきます。
骨伝導パッドも肌にピッタリフィットするシリコンタイプの素材。乾燥肌の私が長時間つけていてもダメージはありませんでした。
女性の頭周りは小さいので後ろのヘッドが余り気味。私の場合は指1本分のゆるみがありました。頭の大きさは個体差があるのでキツメだとアジャスターで調整します。
ただメガネをかけて使用すると、メガネのつるが邪魔になって違和感を覚えるかもしれません。
2.音質
個体差かもしれませんが、高音域よりも重低音域がより鮮明で響きが良く感じられますが、特に音質にこだわりがなければ、十分に楽しめる音質だと思います。
コードがつながっているので、コードレスタイプにありがちな音飛びがないので、ストレスなく集中できます。
ただ、大音量にすると振動が強く骨に響きますが、普通の音量で聞く分には問題ないでしょう。
3.通話
スマホにかかてきた電話はハンズフリーで使えるのとマイクに口を近づけなくても相手に話し声を拾ってくれますが、感度は期待できるほどではないので外の騒音が大きいときは場所を変える必要があります。
4.充電
充電は2時間で6時間使用可能とありますが、10時間以上持ちました。充電の手間が感じられないのは有線式のメリットでしょう。
5.気になる音漏れ
家や屋外においては音漏れは気にすることはないでしょう。ただ人と人との隣り合う電車の中、周りが静まり返った場所では注意が必要です。
6.その他
Bluetoothでペアリングする手間もなく、好みのデバイスにジャックを差し込んで電源をオンにするだけの単純な操作なのでとっても使いやすいです。
また、リモコンのみで操作し目で確かめながらできるのでとっても簡単。(コードレスタイプは耳元で操作するタイプもあり)
嫌いな家事も音楽を聴きながらすると気分がアップ!あっという間に終わってしまうのも嬉しいですね。
スマホを手に持たなくても通話ができるのはとっても便利です。特に歩きながら音楽を聴いている時に電話の呼び出し音に反応し、立ち止まらなくても通話ができるのも嬉しい機能。
耳穴がふさがっていないので音に集中できないのは確かですが、集中したい時は耳栓を使うことをおススメします。
この商品には収納ケースが付いていないので、外出先で使用する場合は別途収納ケースが必要です。
5.メリットとデメリット
「骨伝導ながらホン」を使ってみてのメリットとデメリットをまとめてみました。
1.メリット
- 音質は良好で音飛びがない
- 手元のリモコンですべて操作できる
- 音楽を聴きながら周囲の音を感知できる
- 宅配や家人の動きを把握できる
- 携帯の着信音にすぐに気づける
- 屋外で使う時に身の危険を察知できる
- コードがつながっている安心感がある
2.デメリット
- 音に集中できない
- 高音域では音割れ
- 音量を上げると強い振動
- 若干の音漏れ
- コードがわずらわしい
- 収納ケースがない
6.まとめ
私は、これまで耳穴にイヤーピースを入れるカナル型のイヤホンを使っていましたが、骨伝導ながらホンを使い始めてみるとその便利さに慣れるとカナル型にもどれなくなるほど!
今日は宅配が来る予定だし、折り返しの電話を待っているから音楽が聴けないと我慢することがなくなりました。
いつでも、どこでもハンズフリーで通話もできるし、音楽やテレビも楽しめるなんて自分の世界が広がって今ではなくてはならない友だちのような存在になっています。
「骨伝導イヤホンを使ってみたいけれど」とためらっている人は、まずは自分に合うかどうか手ごろなお値段の「骨伝導ながらホン」で試してみてはどうでしょう。