目次
1.雪平鍋(アルミ)を買い替えた2つの理由
雪平鍋は、片手で持ちやすく、煮物、汁物、茹で野菜と用途は多岐にわたり毎日に用に使う鍋。
特にアルミ製は、軽くて熱伝導率が良いので調理時間の時短にもなり無くてはならない存在です。
私がこれまでに使っていた雪平鍋は、毎日の食事作りに欠かせない鍋でしたが買い替えることにしました。
理由は2つあって、1つ目は空の雪平鍋を五徳にのせると浮いていて、取っ手から手を離すと五徳から転げ落ちてしまうとても危険な状態にあったこと。
2つ目は、今までは安くて軽い雪平鍋を使い回していましたが、60代となり年齢を重ねヤケドや火にまつわる事故から身を守るために安全性、使い勝手、熱伝導率を考え、これまでとは違った鍋選びをしたいと思ったからです。
今まで使っていた空の雪平鍋を五徳に置くと鍋が浮き上がっている状態なのがこちら↓
今まで使っていた雪平鍋と今回購入した雪平鍋を比較し、購入する時のチェックポイント探ってみましたのでご紹介します。
2.新しく購入した雪平鍋(アルミ)の特徴
1.日本製でIH対応
今回購入したのは「20cm用の雪平鍋」でガスコンロ専用が主流な中、IHにも対応しているのが特徴。
2.槌目仕上げ
槌目仕上げとは、板材にハンマーなどで模様を打ち出して、風合いや模様を楽しむ化粧仕上げのことをいいます。キレイなうろこ状の模様が美しいので気分がアップ。
3.鍋に目盛りが刻印
ベテラン主婦なら目盛りが必要かは疑問ですが、あれば目安になるかも。
表面加工 | アルマイト |
材料の種類 | アルミニウム合金 |
鍋底の厚さ | 2.7mm |
満水容量 | 2.4L |
3.「新」「旧」雪平鍋(アルミ)を比較
今まで使っていた「雪平鍋」と今回購入した「雪平鍋」を比較してみました。
「新」「旧」の違いを以下のように省略して紹介しています。
今まで使っていた雪平鍋→「旧」
今回購入した雪平鍋→「新」
「旧」 を購入した時期と価格は定かではありませんが、おそらく使用して5~6年以上が経過し、価格は1000円以下の商品だったと思います。
1.重さ
重さは、「旧」は295g、「新」は526gと「新」の方が231g重くなっています。
2.厚み
「新」「旧」を比べてみると、「新」の方が厚みがあり安定感を与えてくれます。
3.鍋の直径
注ぎ口を含めて直径を測ってみたところ、「新」の方が0.8mm広くなっています。
4.槌目仕上げ
「新」「旧」どちらも槌目仕上げになっていますが、「新」の方がより深く表面に光沢があり、槌目がキレイ。
5.取っ手と鍋のつなぎ目(外側)
取っ手と鍋のつなぎ目は、「旧」はネジが3本、「新」はネジが4本。「新」の方がネジ1本多いのと、ネジの処理が丁寧で作り手のこだわりを感じます。
6.取っ手と鍋のつなぎ目(内側)
鍋の内側を見てみると、取っ手と鍋をつなぐネジは「新」の方が打ち止め処理をしているので、調理の邪魔をせず洗いやすいです。
7.接合部分
鍋の構造で最も大切なのが鍋と取っ手の強度。「新」の方が外側から内側へしっかり噛んでいるので強度の面で安心感があります。
8.接合部分から取っ手(木製)までの距離
「新」の方は、ガスコンロから立ち上がる炎から手を守るために金具の部分が長め。
9.取っ手の握りやすさ
使い勝手で需要なのが取っ手の握りやすさ。「新」の方が握りやすいように中央にくぼみがあり、表面は派手な塗料がなく木のぬくもりが感じられる仕上がり。
10.取っ手の中
「旧」の方は、マイナスのネジがあり長年使っているうちにサビが出ていました。
11.右側の注ぎ口
右の注ぎ口は「新」の方は口が鋭利で鍋の奥まで切り込みが入っています。
茹で物をザルにあげる時は、「新」のように切り込みが深く入っている方が水切れが良いです。
12.左側の注ぎ口
左側の注ぎ口は、「新」の方がより鋭角で汁物を椀に注ぐ時に液だれ防止を考えた設計だと思われます。
13.鍋底
「旧」の鍋底は真っ平ですが、「新」の鍋底は放射状にのびた切り込みが入っているので鍋全体への熱効率をアップする設計に。
14.沸点時間
1リットルの水を中火で沸かして沸騰した時間を計測。厳密ではないものの、「新」の方が32秒早く沸騰しました。
4.雪平鍋を購入する時のチェックポイント
雪平鍋の「新」「旧」を比べてみた結果、購入するさいにチェックしておきたいポイントは5つ。
1.鍋の厚み
鍋に厚みがあると熱伝導率が高く沸騰する時間が短縮。煮物の野菜がふっくら仕上がり、調味液の染み込みも早いので時短にもつながります。
2.鍋底
ガスコンロの火を鍋全体へと伝える鍋底の役割は大きいですから、熱伝導率を考えた設計であるかをチェックするとよいでしょう。
3.鍋と取っ手の接合部分
鍋と取っ手はしっかり接合されているかどうかは必ずチェックしたいところ。鍋に食材や汁が入ると1Kg以上の重さになるこも。使う頻度が高い雪平鍋だからこそしっかりした作りになっているかをチェックしたいところ。
4.重さ
鍋は軽い方が使い勝手が良いですが、雪平鍋においては毎日使う鍋であるがゆえに安定性を考慮に入れ空の状態でも500~600g以上がほしいです。
5.取っ手の握りやすさ
年を重ねてくると握力が弱くなってきますから、取っ手が握りやすいかも重要なポイント。
5.まとめ
今までは雪平鍋にこだわりはなく、安くて軽いものを選び焦げができては買い替えるをくりかえしてきました。
しかし、60代に入りこれからの老化に向かい、キッチンでのヤケドや反応の鈍さからくる事故を起こさないために、安全でしっかりした雪平鍋を購入することにしました。
軽い鍋も使い勝手が良いのですが、雪平鍋は使用範囲が広く毎日使う鍋だからこそ、重さよりも安全性や安定感を重視。
結果として、熱伝導率の良さや取っ手の握りやすさは鍋の重さを超えるメリットを実感しています。
冬場に多い家事の出火場所はキッチンが多いといわれています。安全なキッチンライフをおくるためにも先を見据えた鍋を選びたいものです。