目次
1.干し椎茸の作り方はいたって簡単!
煮物や汁物に使い勝手のよい干し椎茸。市販のものはいいお値段がして日常的に使うには躊躇してしまいますよね。
干し椎茸は、生の椎茸を干すだけで簡単に作ることができるんです。
生の椎茸が手に入ったら、ふきんで汚れを拭き取ってザルに重ならないように並べて、天日干しをするだけです。
天候にもよりますが、スライスなら2~3日。カサの部分なら5~6日で完成。あとは密封容器に入れて冷蔵庫で保存すればOK。
日々の食事作りに気軽に干し椎茸を使いたいのであれば、菌床栽培の椎茸でも十分に椎茸の肉質や香りを楽しむことができます。
以下では、干し椎茸の作り方と干し方や作る時の3つのコツなどについてご紹介していきます。
2.干し椎茸の作り方と干し方
1.石づきをキッチンバサミでとる
椎茸の汚れを拭き取ったあと、石づきはキッチンバサミで切り落とします。
キッチンバサミの刃先を石づきとカサの交わっている部分に差し込み、椎茸の方を回転させるときれいに取れます。あとは、好みの形にカットして完了。
2.ザルにのせて陽のあたる風通しのよい場所に置く
処理が終わったら、ザルにのせて重ならないようにのせて、陽の当らる風通しのよい場所に置きます。
1日のうち午前10~午後4時ぐらいまで。夜は夜露や天候の変更が確認できないので家の中へ。
また、風の強い日や鳥の被害を考慮してネットをかぶせるか市販のものを使ってもよいでしょう。
3.密封容器にいれて保存
椎茸が干せたら密封容器に入れて保存します。干し椎茸に少しでも水分が残っているとカビが発生する可能性があるので冷蔵庫に保存し、なるべく早めに使い切るのがおすすめです。
3.干し椎茸を作る時の3つのコツ
ここからは実際に干し椎茸を作ってみたコツを3つご紹介します。
1.いつものメニューで椎茸の形を決める
干し椎茸を作る前に、普段の食事作りで干し椎茸はどんなメニューに使っているかを思い出してみます。
ひじきの煮物や中華スープで使う頻度が高ければスライスがおすすめですし、筑前煮のようなカサを使う煮物には丸ごと干すとよいでしょう。
どちらのタイプをよく使うかを決めてから干さないと、日持ちがするとはいえ使わないでいると劣化してもったいないことに。
もちろん、スライスとカサの両方を干してもよいですが、完成するまでに時間差が生じるので忙しい時はどちらか1つに決めるとよいです。
おすすめは椎茸のスライスです。乾燥時間が短くてすみますし、水に戻さず煮汁に入れることでうま味も一緒にとれて一石二鳥。
カサで干すときは、椎茸の表がキレイでふっくらと厚みのある、ウラ側に十分なくぼみがあるものを選ぶこと。椎茸の含め煮や肉詰め料理などは調理した時の出来栄えがよくなります。
【干し椎茸の完成日数】
スライス・・・・2~3日
カサ・・・・・・5~6日
※椎茸の大きさや厚さによって日数は前後します。
2.石づきはスライスして干す
石づきは根元を切り落とした後は捨てずにスライスして干します。
石づきは椎茸によっては太く重みがある場合があります。そのまま干すにしても煮物は味を含ませるにも時間がかかります。
なので、石づきをスライスして干すと無駄なく利用できるのでお得です。
3.干せ具合を確認する
市販の干し椎茸と違い、自家製の干し椎茸で大事なことはしっかりカラカラに干すことです。
干せ具合を確認する方は、スライス、カサともに中心部分を指で押して固くなっているかどうかが目安。フワフワした感触があったら干しが足りないので時間を増やしてみましょう。
4.干し椎茸を作るメリット
1.手軽に作れて栄養価が高い
生の椎茸を好みの形に切って干すだけなのでとても簡単に作れること。
そして何より生の椎茸よりも干し椎茸の方が太陽の紫外線を吸収することでビタミンDが生成され栄養価がアップすることです。
1日数時間ほど外に干すだけのひと手間で干し椎茸ができるのですから、栄養面を考えるとチャレンジする価値はあると思います。
2.市販の干し椎茸よりもお得
市販で売られている干し椎茸は手間がかかっている分、価格に上乗せされているので購入価格が高いのが現状。
普段の料理に手軽に干し椎茸を楽しみたいのであれば、椎茸が安く手に入った時に多めに干し椎茸を作ると買うよりもお得です。
3.好みの大きさで作れる
市販の干し椎茸はスライスのタイプとカサだけのタイプの2種類。どちらも使いたいときは2袋を購入することになります。
自分で干し椎茸を作れば、作りたいメニューに合わせて椎茸の形を自由に決められるので経済的。
スライスの場合もスープの具材にしたければ薄切りに、食感や歯ごたえを楽しみたいのであれば少し厚切りにと自由自在です。
5.生の椎茸の選び方
生の椎茸を栽培する方法は2つあります。
原木栽培・・・原木に小さな穴をあけて椎茸の菌を打ち込んで作られたもの肉質が厚く香りがよい
菌床栽培・・・栄養を持つおがくずなどに椎茸の菌を埋め込み室内で生育させたもの。
原木栽培の椎茸は美味しいですが、スーパーなどで手に入りやすいのは菌床栽培で1年中で回っているのでいつでも購入でき、普段使いなら十分に美味しく食べられます。
6.まとめ
干し椎茸を作るきっかけは、骨密度の検査の結果を受けて食生活の改善を始めたからでした。
カルシウムを体内に取り込む作用のあるビタミンDを含む干し椎茸を手軽に食べたい。
そんな思いから、まずは試しに自分で作ってみようと思い立ち実践したところ、意外にも簡単に作れ今では惜しげもなく日々のメニューにとり入れています。
生の椎茸が安く手に入った時はぜひ挑戦してみてはいかがでしょう。