「今なら間に合う 脱・貧困老後 」で生活を破綻させないために学ぶべきこと3つ!

スポンサーリンク
SPONSORED LINK
スポンサーリンク
SPONSORED LINK

1.「今なら間に合う 脱・貧困老後 」サンデー毎日取材班を読んで学んだこと。

この本を購入したのは「今なら間に合う」というフレーズに惹かれたからです。

「老後のために~」というこの手の本は、これから50代を迎える人や

老後までまだまだ時間に余裕のある人向けが多いんです。

 

この本は「サンデー毎日」の連載を書籍化したもので

第1章から第4章までは、高齢者の貧困のルポなどが書かれていますが

私が注目したのは

第5章の「今なら間に合う!高齢者のための脱貧困・脱孤立対策」の中から

「生活を破綻させないために絶対やるべきこと」

です。

 

中でも以下の3つは、言い古された感はあるけれど、今改めて心に留めておく必要が

あるのではないか?と思い書いてみることにしました。

 

1.公的制度を使い倒す

2.仕事を辞めて、人生を切り開くという選択も

3.困りごとは周囲に相談を

 

2.老後の生活を破綻させないために、公的制度を使い倒す

役所の窓口

会社に所属していると、年末調整や退職する際の離職票など役所に提出すべき書類は

総務や給与担当者から

「○○さん、この書類のここと、ここに名前と印鑑を押して○日までに提出してください」

と言わたまま記入して渡せば済んでいました。

 

でも、会社を退職してしまったら

誰からも「○○書類を提出してください」と声すらもかけてもらえません。

 

自ら情報や知識を得て動かなければならないのです。

公的な支援を受けたくても黙っていては何にもしてもらえない。

 

毎年「年金定期便」は送られてきますが、自分が年金をもらう時には年金事務所に

足を運んで申請しなければもらえない。

 

「そんなこと誰だって知っているわよ」と思われるかもしれません。

でも、役所に足を運んで、手続きをする面倒なことは、会社員時代には経験していなかったら

つい忘れてしまうのではないでしょうか?

 

これから予想される、年金の減額や健康保険料の引き上げや消費税の引き上げなど

ただでさえ老後の生活が苦しくなるのに、税金や健康保険料で

首を占められることになりそうです。

 

経済的に苦しくなったら、まずは公的な支援制度を使い倒すには

どんな制度があるのか知っておくことが大事です。

 

詳細まで知る必要はないけれど

「確か今の私に該当するのあったような制度があったような・・・」と頭の隅にでも残しておく

手帳にメモしておくのもいいかもしれません。

 

1.日本年金機構から届く「年金定期便」で受給額を確認する。

2.医療費が高額になったら「高額療養費制度」を利用する

3.窓口負担を減らす「限度額適用認定証」の申請。

4.「無料低額診療事業(無低診)という仕組みを知る。

5.生活保護制度を利用する。

6.障害年金を受給する。

7.医療費控除の手続きをする

8.生活福祉金貸付制度で低利で貸付してもらう。

 

3.老後や介護が始まる前に、人生を切り開くという選択も必要

決算書2

近年は介護を排除せず”共存”しようという生き方を見いだしたりする、新しいライフすたいるの”けん引者”たちが出てきている

人気ブログ「40歳からの遠距離介護」(http://40kaigo.net)をご存知でしょうか?

運営者の工藤広伸さんの遠距離介護で経験したことなどをつづったブログです。

工藤さんは「サラリーマンだと時間に制約があるから、柔軟な介護ができない。

会社に頼らない食い扶持、副業を持たねばと意識して動き始めました」

 

さらに「自分の働きかたや職業や支出などの思考を転換してみればどうでしょう」と。

会社を辞めたら食べて行けなくなるから絶対に辞められない。

 

でも介護に時間を使えないなど介護者の首をしめて追い詰めることになりかねない。

 

だから、「自分で稼ぐ」「いつ辞めても、これで食っていく」というスキルや貯蓄を

介護者になる前に準備しておくと、経済的にも精神的にも余裕をもって介護できると。

 

ブロガーを目指してチャレンジし収入を得ることもできるかもしれませんが

ちょっとハードルが高ければ、長い経験から得た知識を教えるたり

新たにチャレンジしたいことを形にする。

 

今はネットで仕事をする方法もあります。

 

シニアもクラウドソーシングで仕事をする時代なの?

 

私の両親はともに80代で地方の田舎で暮らしています。

今のところ持病はあるものの、自分の身の回りのことができるので助かっているけれど

この先どうなるのかはわからないです。

 

過去に、心臓、大腸、膝などの入院手術では、その度に駆けつけ退院まで見届けていたけれど

痴呆や寝たきりなど、まるごと介護が必要になったときにどうするのか?

 

同居して付きっきり介護するのか、遠距離介護にするのかは夫と検討中です。

仕事を持っている人ばかりじゃなく、老後の生活に入ってから

親や配偶者の介護が始まるかもしれません。

 

老後の生活費だってカツカツで厳しい。介護費用まで手がまわらない。

など老後はいろんな問題が押し寄せてくるでしょう。

生活費のために、今自分が稼げるものはないか?考えておく必要があるかもしれませんね。

 

4.老後や介護での困りごとは周囲に相談を

相談 ビジネスマン

日本で介護を担う人は557万人にのぼり、”大介護時代”を迎えていて

国は在宅介護を重視しています。

 

先日のNHKスペシャル「”介護殺人”当事者たちの告白」では

2010年以降の6年間で少なくとも138件発生しているという。

 

私の両親が二人とも介護が必要になったら、私ひとりで両親の介護ができるのか

もしかしたら、私も当事者にならないとも限りません。

 

そうならないためには、どうしたらいいのでしょう。

よく聞くのが「自分で抱え込まない。だれかに相談する」ということ。

認知症の家族を介護する人たちで作る「家族の会」などがある。

参加して悩みや不安を話したりきいたりすることで

介護に追われているのは一人ではないことに気づくだけでなく

知恵や情報を得ることができる。

実際に介護する人たち悩みを聞いたり、使って便利だったグッズや介護制度の使い方など

生の声を聞くことは、すくなくとも自分を追い詰めることはなくなるのかもしれない。

 

著書では

日本の社会保障制度や福祉制度のほとんどは申請主義だ。知らないと利用することができない。

困ったとき、追い詰められた時に、頼れる制度について知人や役所に尋ねる”癖”をつけておきたい

これは、介護だけじゃなく

後の生活で困った時にも同じことが言えるのではないでしょうか。

 

”尋ねる癖”をつける

 

50代でまさか「お上の世話になるのはイヤ!」って人はいないでしょう。

私たちは、さんざん税金を納めてきました。生活が窮地に追い込まれたなら

積極的に制度の活用をすることも考えること。

 

身近な存在として民生委員に相談したり、役所に行ってみる。

市町村で発行されている広報誌には必ず目を通す。

 

国は平成27年4月から「生活困窮者自立支援制度」を始めています。

政府広報オンライン

2016y07m07d_135657324

2016y07m07d_135744184

仕事がない。介護のために仕事ができないなど、就職や住むところ、家計など悩みがあれば

住まいの都道県や市町村に相談窓口が設けられているので

積極的に活用することも視野に入れておくといいでしょう。

 

遺産相続、近隣トラブル、犯罪の被害にあったなど法律がらみの悩み事は

法テラスに相談してみると解決策を提案してくれるかもしれません。

 

法テラス(日本司法支援センター)

2016y07m07d_171754833

経済的に余裕のない方が法的トラブルにあったときに、無料法律相談や必要に応じて

弁護士・司法書士費用などの立替えを行っています。

 

「老後親子破産」NHKスペシャル取材班を読んで学んだこと2つ!

 

5.まとめ

50代を過ぎるとイヤでも「老後の生活費はどれくらい必要なんだろう?」

「今の生活をこのまま続けて大丈夫か?」と誰しも不安になってくるんじゃないでしょうか?

 

「夫がもうすぐ定年だし!老後のためにすることなんて遅すぎるんじゃないの?」と

なげやりなって落ち込んでしまうことも。

 

老後は自分たちの生活費だけじゃなく、親の介護やそれにまつわる介護費用をどうするかなど

あれこれ考えると、頭の中がぐちゃぐちゃでどうしていいのかわからない。

 

そんな時、今ならまだ間に合うせめてこの3つだけでも頭に入れて行動することで

解決の道が開かれるんじゃないでしょうか?

  1. 公的制度を使うことを考える
  2. 人生を切り拓く選択しも視野に入れる
  3. 相談する”癖”をつける

年金の減額、保険料の値上げ、消費税、さらに親や配偶者の介護が加われば

老後は貧困や破綻になるのは、他人事じゃありません。

 

万が一にも、自分がそうなったら、まずはどう行動すべきかを

普段から考えておくことも大切だと、改めて考えさせてくれた一冊でした。