老後は気持ちでつながるお付き合いをするためにお中元やお歳暮は贈らない。

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1.わが家はお中元もお歳暮も贈らないワケは姑のひと言にあった。

ダメサイン

11月も終わりに近づくと、お歳暮商戦が始まります。

この時期に思い出すことといえばお歳暮選びに悩む母の姿でした。

 

私の母は、親や親戚や知人へのお歳暮を何にしようかしら?去年は○○だったから

今年は違うものにしないと・・と口癖のように言っていました。

 

お歳暮選びの下見に1日、発送に1日合計2日間デパートへ足を運び

そのお供として私も駆り出されたものです。

 

そして、12月に入ると実家にもお歳暮が贈られてきます。

私はひとりっ子なので家族は3人。贈られてきたお歳暮はとっても嬉しいのですが

リンゴが30個、塩ジャケ、ビールにボンレスハムと食べないor食べきれない食品が

多かったのです。

 

リンゴはジャムやアップルパイにして家族で食べました。

しかし、実家は加工食品(ハム、ベーコン、ウィンナー)や塩分の多い食品は食べませんし

誰もビールを飲まないのです。

 

せっかく選んで贈っていただいたものだけに、捨てるわけにもいかず

お友達やご近所におすそ分けしていました。

 

母は「こちらの嗜好を相手の言うと失礼になるから、おすそ分けするしかないわ」と

諦めていました。

 

ところが、私の結婚が決まったとき夫の母(姑)が母にこう言ったのです。

「これからご親戚になりますが、お中元とお歳暮のやり取りをしないことにしませんか?

お互いに忙しいですし、何かあった時に気持ちを贈らせて頂くということでどうですか?」と。

 

姑の提案に母も了解し、それ以後お中元とお歳暮のやり取りをしませんでした。

のちに母は「瑠璃子のお姑さんにお中元とお歳暮のやり取りをしないと言ってくださって

本当に助かったわ」と言っていました。

 

また、母方の叔母も「お中元とお歳暮やり取りしないなんていいわね。

うちはまだやっているのよ。年を取るとお中元もお歳暮の準備が

大変なのよ」とこぼしていたくらいです。

 

私も姑の提案に従い、結婚してから両親や夫の兄弟親戚にお中元も1度も贈ったことは

ありません。

 

でも、結婚や出産のお祝いも贈るし、遊びに行った時には手土産を持参し

お盆やお正月での親族の集まりには手作りの品を持っていきました。

 

お互いにお中元やお歳暮のやり取りをしないと決めたからといって、親戚付き合いが

疎遠になることは全くなく問題ありませんでした。

 

2.老後は形式的なお中元やお歳暮よりも気持ちで付き合う人間関係を。

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長女が結婚してから、長女の夫のご両親と新たなお付き合いが始まりました。

 

当時、お中元とお歳暮を贈った方がいいのか?贈らないでいいのか?

私から「お中元やお歳暮はしないことにしましょう」と切り出したらいいのか?

悩んだ末、わが家からお歳暮を贈らないことにしました。

 

結果、ご両親からもお歳暮は贈られてくることはありませんでした。

それでも、お互いに好みのスイーツをおすそ分けしあったり、長女の出産時には

お手製のお赤飯を頂いたりと、気持ちのやり取りでお付き合いさせていただいています。

 

お中元やお歳暮を贈るのがマナーだから、贈らないと失礼だから、人間関係が悪くなるから

など、それぞれの考え方や習慣で変えられないこともあるかもしれません。

 

しかし、それが形式的であったなら、お金も時間もとってももったいないことでは

ないでしょうか?

 

老後の生活に突入したら、経済的にも体力的にも余裕がなくなってきます。

 

老後こそ、気持ちでつながるお付き合いが、良好な人間関係を作れるものと思っています。