1.断捨離をしてわかったことは3つ
5年前、夫の転勤で引越しすることがきっかけで断捨離を始めました。
転勤族のわが家は社宅で暮らしていました。
3LDKの部屋は大きな家具に囲まれ私たちは体を小さくして
日々を過ごしていました。
私は、部屋が片付かないことや掃除がしにくいことへのストレスも最高潮になり
引越しを機会に大型家具のほとんどを処分したのです。
そして、引越し先で、人間らしい空間とストレスのない暮らしを得た私は
もうあのモノに囲まれた生活に戻りたくない。
今の暮らしを維持していこうと心に決めたのです。
日々生活している、とモノはどんどん家の中に入り込んでくるので、その度に
必要かどうか判断しなければ、またモノに占領された生活が戻ってくる。
なので引越し先でも、断捨離は続けました。
そこで、断捨離を続けていることでわかったことが3つ。
1.自分に必要なモノかそうでないかの判断がつくようになる。
2.買わなくても暮らしていける自信がつく。
3.自分の暮らし方を作ることができる。
2.自分にとって本当に必要なモノがわかってくる
わが家のお正月の恒例行事は、娘2人と福袋を買いに行くことでした。
福袋の魅力は、購入価格よりも値段のはる商品が入っている。
何が入っているかわからないワクワク感。
そんな高揚した気持ちで、両手いっぱいに荷物を抱え幸せな気分を
味わっていたものです。
しかし、断捨離をしてみると、福袋で購入した商品のほとんどを使っていなかったのです。
購入価格がより値段がはるモノであっても、使わないんじゃ価値はありません。
何が入っているかわからないワクワク感はそれ自体楽しみではあります。
でも、それに5,000円や10,000円も使うのは、ムダでしかない。
買ったことへの満足感だけにお金を払っていたことに
やっと気づいたのです。
福袋だけじゃありません。
テレビショッピングやデパートのセールで買った洋服や靴も2~3回使って終わり。
本当に必要なモノではなかったことに気づいてからは
考えてから購入することになりました。
「この柄ステキ!いつか使うかもしれない」
「安い今のうちに買っておかないと損をするかもしれない」
私が勝手にそう思い込んでいただけで、いつか使うことも
損をするかもしれないことも、全くないことを知りました。
私にとって本当に必要なモノは何か?
使うことが現実になってから考えればよいのだ。
そう考えるようになってから、今買うべきモノか必要のないモノかの
判断がつくようになり、買わなくなったのです。
3.買わなくても暮らしていけると自信がつく
毎日の買い物で、必要なモノとそうでないモノの判断がつくようになってから
買わなくても暮らしていける自信がついてきました。
以前は、テレビで便利グッズが紹介されていれば自分も使いたくなったり
友人が持っているバッグがステキに思えたら、欲しくなって購入していました。
さかのぼれば、結婚が決まった時に両親が揃えてくれた婚礼家具一式も処分してみて
なくても暮らしていけることがわかりました。
当時は、結婚すると決まったら婚礼家具を購入するのが一般的でした。
デパートには、婚礼家具のコーナーが用意されていて、専門の店員さんが
あれこれと相談にのってくれたものです。
毎日の暮らしで目にする「お買得商品」や「今人気の商品」や「今買わないと損しちゃいます」
なんて言葉は、売り手の誘い文句であって私は惑わされない。
みんなが持っているから。それが常識だから。といって買う必要はない。
なくても暮らしていける。ないなりの暮らし方を自分で考えればいいことを学びました。
4.自分がどう暮らしたいかがわかるようになった
好みのインテリアに囲まれて暮らしたい。
趣味の作品を飾って暮らしたい。
など100人いたら、100人それぞれの暮らし方があります。
モノに囲まれた生活をしていた頃の私は、どんな暮らしをしたいか?と聞かれたら
答えられなかったでしょう。
それは、便利だと聞けば試したくなったり、人の持ち物が気になったりと
人やメディアに振り回されていること。人と一緒じゃなくちゃ不安だったこと。
どう暮らしていくのかを考える軸というものがなかったからでした。
私は、必要がないと判断して新聞の購読をやめました。
それまでは、新聞の購読をやめるなんて、非常識だと思っていたんです。
今は新聞からじゃなくても、世の中の動きや社会情勢はテレビやネットで
得ることができるとわかって、やめてみたら後悔するどころか
メリットの方が多かったことを経験し、自分にとって何が必要で
何が必要じゃないのかの判断を下せるようになった。
モノがなくても、買わないなくても暮らしていける自信が
どう暮らしていきたいかが見えるようになったと言えるでしょう。