1.年金の見込額が減らされているワケは?
年金払っているのに、将来もらえるであろう年金の見込額が減らされている!って
ショックですよね。
それじゃ何で年金の見込額が減らされているのでしょうか?
平成29年1月27日に厚生労働省は
「年金額は昨年度から0.1%の引き下げ」を発表しました。
総務省から、本日(1月 27 日)、 「平成 28 年平均の全国消費者物価指数」
(生鮮食品 を含む総合指数)が公表され、対前年比 0.1%の下落となりました。
これを踏まえ、平成 29 年度の年金額は、法律の規定により、
平成 28 年度から 0.1% の引下げとなります。
法律の規定によって0.1%が引き下げになったということです。
年金の額は主に「マクロ経済スライド」によってその額が決められています。
「マクロ経済スライド」について詳しくは厚生労働省のサイトが
わかりやすいでしょう。
厚生労働省 「マクロ経済スライドってなに?」
http://www.mhlw.go.jp/nenkinkenshou/finance/popup1.html
平成29年度から年金額が0.1%減額された場合の年金額の例
(厚生労働省より)
この例で1年間マイナスの額を計算してみると、厚生年金は-2,724円にもなります。
国民年金では マイナス67円(月額) 67円×12か月=804円
1年間では▲804円
厚生年金では マイナス227円(月額) 227円×12か月=2,724円
1年間では▲2,724円
日本年金機構に聞いたところ
「年金をすでに受給している人だけではなく、ねんきん定期便にある
「見込額」にも反映されることになっています」とのことでした。
夫婦の年金見込み額が、現時点でいくら減額されているのかをチェックしてみましょう。
2.「ねんきんネット」と「ねんきん定期便」で見込額をチェックしよう
私は、たまたま昨年送付された「ねんきん定期便」と「ねんきんネット」で
最新の年金額を比べたことで年金額が減らされていることがわかりました。
今回の減額は平成29年4月から適用されるので、今年度分の「ねんきん定期便」が
手元にない人も多いのではないではないでしょうか。
そこで、「ねんきん定期便」と「ねんきんネット」を使って
年金の見込額を確認する方法をご紹介します。
⇒老後が不安でも何もしていない?今すぐ「ねんきん定期便」のチェックを!
【ねんきん定期便で確認する】
方法としてまずは、昨年送付された「ねんきん定期便」を手元に置いて
年金の見込額をチェックします。
50代以降の場合「ねんきん定期便」には
「2.老齢年金の種類と見込み額(1年間の受取見込額)」に60歳まで継続して
加入していたと仮定した金額が表示されています。
上の図の「見込額を確認する→」の額を確認します。
次に、「ねんきんネット」を見てみましょう。
【ねんきんネットで確認する方法】
すでに「ねんきんネット」に登録済みの場合は、ログインできますが
未登録の場合は、事前に登録をしておきます。
日本年金機構 「ねんきんネット」
https://www.nenkin.go.jp/n_net/
⇒「ねんきんネット」のユーザIDを取得する際に私が失敗したこととは?
1.「ねんきんネット」にログインする
登録済みのユーザーIDとパスワードを使ってログインします。
2.「ねんきん定期便・通知書の確認」
「ねんきんネット」にログインすると次に「ねんきん定期便・通知書の確認」をクリックします。
3.電子版「ねんきん定期便」の確認
電子版「ねんきん定期便」の確認をクリックします。
4.電子版「ねんきん定期便」を表示
電子版「ねんきん定期便」を表示をクリックします。
この手順で進めていくと
平成29年度の電子版の「ねんきん定期便」(PDF)が表示されます。
これで、送付された「ねんきん定期便」と電子版「ねんきん定期便」の年金見込み額を
比べることができると思います。
老後の生活費は夫婦合わせた年金額が土台となります。
自分だけじゃなくて夫の年金の額も一緒に確認しましょう。
3.老後のために年金情報をチェックしよう
50代の私たちにとって、老後の生活費となる年金の額はとっても気になりますよね。
とは言っても年金と聞くと「難しくってよくわからないわ!」と敬遠しがちです。
私もそうでした!
でも、夫の定年が近づいてくるとあーだ!こーだ!と理由を付けて
目をそむけるわけにはいかず、重い腰を上げて調べるようになりました!
私が年金について参考にしているのは以下の3つです。
1.日本年金機構
日本年金機構のポータルサイトで年金の総合窓口になっています。
http://www.nenkin.go.jp/n_net/index.html
2.ねんきんネット
ねんきんネットにログインすると将来の年金受給額やこれまでの年金の履歴なども
確認できます。動画もあるので確認してから登録して見るのもいいでしょう。
http://www.nenkin.go.jp/n_net/index.html
3.知っておきたい年金のはなし(平成28年度版)
日本年金機構が動画で年金について説明しています。
4.まとめ
たまたま書類の整理をしていたところ、しばらく「ねんきんネット」を見ていなかったなぁと
ログインして年金額を見たらなんと!年金の見込額が減っているではありませんか!
たかだか数百円であっても、1年ではそれなりの金額になります。
上記の厚生労働省の例でも、厚生年金の場合2,724円もの減額になっています。
とくに、厚生年金は国民年金よりも、もらう額が大きいのでその分
減らされる額も多くなってきます。
この先、少子高齢化など取り巻く環境が厳しくなっている以上
年金の受給額は減っても増えることは考えられないでしょう。
今後も、年金の受給額が減らされることを考えるとその穴埋めをどうするか?
夫婦で話あっておくことも大切だと思います。