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高齢の親との旅行は事前準備がとっても大切
50代の親は70代後半か80代と高齢です。
子どもが独立して時間に余裕が出てきたから、親が足腰がまだ大丈夫なうちに旅行に
連れていきたい。今のうちに親との思い出を作っておきたい。
そう思っている50代は多いのではないでしょうか。
その一方で、「いくら元気でも、旅先でなにかあったら困るしねぇ」と
旅行に連れていくことにためらってはいませんか?
私は7月に80代の両親と函館へ3泊4日の旅行に行ってきました。
⇒夏の旅行 北海道函館の旅2日目は函館朝市、ハリストス正教会、蔦屋書店
⇒夏の旅行 北海道函館の旅 3日目は洞爺湖、ニッカウィスキー
旅行に先立って、両親に楽しんでもらうにはどうしたらいいのだろう?と
考えた結果、10個のことをメモにしてスケジュールを立てました。
その内容を簡単にご紹介しますね。
1.スケジュールを立てる時に時間に余裕を持たせる
高齢になると移動に時間がかかることを頭に入れてスケジュールを立てます。
旅行にはイレギュラーなことがあっっても対応しやすくなるからです。
特に重要なのが何があっても、親を焦らせない!こと。
「早く!」とか「まだ時間かかるの!」なんて言葉は禁物です。
私たちなら、すぐに行動に移せても高齢者は体がついていかなくなっているので
配慮が必要です。
2.普段どのようなものを食べているのかを知っておく
長く実家を離れて暮らしていると、親がどのような食生活を送っているのか
ほとんど知らないのではないでしょうか?
高齢になると、何かしらお薬のお世話になっていると思います。
私の母は、飲んでいるお薬が効かなくなるからと、納豆が食べられません。
観光地では、その土地の郷土料理やめずらしい食材を食べるのが
楽しみのひとつですよね。
訪問地で食べられるものがない!なんて
ことがないように前もって聞いておくことが大切です。
3.健康保険証、お薬、お薬手帳を忘れないこと
高齢の親にとって、お薬は命の次に大切になっている人もいます。
高齢になると体温の調節がうまくいかなくなるので
夏でも肌着は半袖と長袖の両方を用意したりと高齢者の旅行はとかく持ち物が
多いんですよね。
荷物のことで頭がいっぱいで忘れてしまわないように
健康保険証、お薬、お薬手帳を持ったか
ひと声かけてあげましょう。
4.観光地での救急病院を調べる
観光地に必ず病院や夜間の救急病院があるとは限りません。
高齢になると慣れない食事や環境についていけないため、突然体調を崩すことも
考えられます。
親がどのような持病があるのか?何科にかかっているのかを聞いておきましょう。
そのうえで、観光地の近くに病院や夜間の救急病院があるのか
ネットで下調べしておくと安心です。
5.ドライブ中の休憩は多めにとる
私たちなら、観光地が遠いと少しでも早く目的地に着きたい!とはやる気持ちから
休憩なしで2~3時間休憩なしで移動することが平気だったりします。
でも、高齢の親とのドライブで注意しなければならないのが
「エコノミークラス症候群」という病気です。
厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/hoken-sidou/disaster_2.html
長時間足を動かさずにいると血のかたまりができて肺の血管につまる
恐ろしい病気です。
「エコノミークラス症候群」というと飛行機の場合イメージしますが
クルマでも同じです。
1時間おきぐらいに休憩を取るようにします。
コンビニや道の駅などに立ちよってトイレに行ったり、外の空気を吸いながら
手足動かすことを忘れないようにしましょう。
6.観光地でのトイレや休憩場所を確認をする
観光する場所が広くて、あちこち移動がつづくと高齢者は疲れてしまいます。
途中でトイレやちょっと休憩できるイスのある場所を確認しておきます。
7.クルマの温度管理と水分の用意
高齢者になると、体温調節機能が低下するといわれています。
50代の私たちが車内が暑くてクーラーをかけても、親にとっては寒いと感じるなど
温度格差が出てくるかもしれません。
なので、クルマの中には、ひざ掛けや羽織ることができる物を用意しておきます。
また、高齢者にとって恐ろしいのが脱水です。
こまめに水分を取れるように、クルマの中にお茶や水などのペットボトルも忘れずに
用意します。
8.駐車場から観光地までの距離
観光シーズンになると、駐車場がいっぱいになって臨時の駐車場にクルマを
止めることも想定しなければなりません。
臨時の駐車場は、観光地より遠く、整備されていない場所に設定されることが
ほとんどです。
駐車場から観光地までかなり歩く場合は、
観光地近くで親にはクルマから降りて待っていてもらうなど別の方法を
考えておくといいでしょう。
9.自宅で使用している寝具はベッドか?布団か?
宿泊先での寝具は、ベッドがよいのか?布団がいいのか?を
聞いておきます。
旅の疲れを取るには、普段使っている寝具に近いものだと安眠できるようです。
私の母は膝が悪く曲げることができません。自宅ではベッドで寝起きをしています。
なので今回の旅行では、洋室もしくは和洋室(ひと部屋に布団2組、シングルベッド2台)
にしました。
10.エレベータがあるか確認する
観光地には、階段はあるけれど、エレベータがないところもあります。
エレベータがあるのか?調べておきます。
場所によっては、長い石段をのぼらなければ神社にお参りできない
ところもあるでしょう。
そんな時は、思い切って観光地のリストが除くのも高齢の親への配慮になります。
11.まとめ
両親も80代を過ぎ、この先何があるかわかりません。
後悔しないためにも今しかない!と思い切って誘ってみました。
結果として、親子の思い出がつくれてとても喜んでもらえました。
高齢の親との旅行は、何かあった時ににすぐに対応できるよう準備すれば
親子とも楽しい旅行がでることを実感しました。