高齢の親が最近物忘れが多くなってきたて、言った!言わない!の親子ゲンカになることありませんか?
自分の身の回りのことはできるのに、言ったことを忘れてしまう。そんな親を認めたくなくて、つい大声で叱ってイライラ。
あとから高齢の親にあんなキツイことを言わなければよかったと後悔する。
ここ数年、私はこれを繰り返していて、高齢の親とどう付き合っていけばいいのか?を考えてみました。
1.高齢の親が物忘れをして親子ゲンカが勃発
事の始まりは長女の結婚式のアルバムでした。
80歳を過ぎた両親は長女の結婚式出席の時「引き出物はいらないわ。出席するだけで幸せなの」と言っていました。
そこで、初孫の長女への思い入れがあった両親に、何か思い出にのこるものをと、プロのカメラマンが写した写真のデータがあったのでアルバムを作って両親へ送ったのです。
すると母から「アルバム届いたわ!ありがとう。これなら手元に置いていつでも見ることができてよかったね。っておじいちゃんと話していたのよ」と電話がありました。
普段親孝行らしいことを何一つしていなかった私は、両親に喜んでもらったことがとっても嬉しく思いました。
ところが、このアルバムのことで聞きたいことがあり電話したところ母は「アルバムって?○○ちゃん(←長女)の結婚式のアルバムなんてもらってないわよ」と言うではありませんか?
私は「はぁ?何言ってるの?○○の結婚式のアルバムよ!黒の表紙の!届いたよって電話くれたでしょ」と。
母は「瑠璃子の勘違いじゃないの?もらってないってば!おじいちゃんに聞いても見てないってよって。瑠璃子どうかしてるわよ」
カッチ~~ン!私の頭の血管が切れましたね。
私は思わず「どうかしてるのはそっちでしょ。もうボケたの!今度そっちに行ったら探すから!もういい!」と言って電話を切ってしまいました。
もしかして、痴呆になってしまったのではないだろうか?不安を持ちながら1ヶ月後実家へ帰省した折に探したら
長女の結婚式のアルバムは、実家にあったんです。
私が「○○のアルバムが仏壇の下にあったわよ!」と言うと。
母は「あら!そうなの!おじいちゃんが入れたのを忘れたのよ。ボケたのかしら」
仏壇の掃除や手入れは、母がやっています。父は手を合わせるくらいなのに、父のせいにするなんて。
カッチ~~ン!またもや、私の頭の血管が切れましたね。
たかだか、1万円ぐらいのアルバムをもらった!もらわない!での親子ゲンカ。
結婚前まだ一緒に暮らしてた時の母は自分の非を棚にあげる人ではなかっただけに、とてもショックを受けました。
2.高齢の親との付き合い方に悩む
私は結婚して30年あまり。その間子育てをしながらパートや派遣で働いてきました。独身で実家で両親と共に暮らしていたあの時の私ではない!世間知らずの娘時代より子育てと仕事で少しは成長しているはず。
そして、両親が年を取って思うように動けなくなっているのはわかっているのに、元気な頃の両親と同じ対応してしまう私。
結婚して実家を離れてから、お互いに年を取って考え方や嗜好が違ってきていることを理解できていないのが問題なのかも。
私が18か19歳の頃、母方の祖母の面倒をどうするか?で母の兄弟で揉めたいたことがありました。
我が家に母の兄弟3人が集まって「祖母をめぐる兄弟会議」が開かれたんです。
その頃の祖母は、80代で足腰は弱っているものの頭と口は達者。
長男の叔父と同居していて叔母(嫁の立場)とトラブルなく暮らしていると兄弟みんながそう思っていた。
ところが同居の叔父が「おばあちゃんは、日増しにわがままで頑固になっている。嫁が悪いといい。一緒に住むのがイヤだ。娘(私の母)と暮らしたいと言っている」
他の兄弟たちは「それはおかしい。おばあちゃんはそんな人じゃないよ。それに長男がいるのに他家へ嫁に行った妹に世話を押し付けるわけにいかない」と。
ケンケンガクガクの話し合いの後、叔父たちで祖母を説得することで決着したと後に母から聞きました。つまり、祖母の気持ちよりも世間体を優先させた叔父たち。
祖母は願いが叶えられず落胆したのではと思う反面、叔母も一生懸命祖母の世話をしたはずなのに報われない複雑な気持ちだったでしょう。
高齢の親とのつき合い方の難しさは今も昔も変わらない。
だとすれば、私が高齢の両親の考えや思いに寄り添い、子どもの私がどこまで歩み寄れるかにかかっているのかもしれません。
3.高齢の親に寄り添いながらも何かあった時のために知識をつける。
ひとりっ子の私は両親の介護が必要になった時に相談する兄妹がいないのでさまざまことを決断する場面に遭遇することが予想されます。
私がするべきことは、両親が不安に思っていることに寄り添いながらトラブルが起きたときに冷静に対処できるよう正しい知識をつけておくことかもしれません。