目次
1.ダイヤモンド婚って結婚して何周年目なの?
結婚してから数年たつと○○婚ってお祝いしますよね。
代表的なものとして結婚25周年が銀婚式、50周年が金婚式です。
ではダイヤモンド婚式は結婚何周年かというと、なんと結婚60周年の夫婦を
いうんです。
ちょっと前なら50年の金婚式でも、よくぞ50年も夫婦ともに健康で長生き
できたとお祝いしたものですが、長寿の今日であっても、夫婦そろって
結婚60周年を迎えられるのはそう多くはないでしょう。
私の両親も今年で結婚して60周年。夫婦2人山あり谷ありの人生だった
ようですが、今のところ元気でいてくれることに感謝の気持ちをこめて、
ダイヤモンド婚式のお祝いをすることにしました。
2.ダイヤモンド婚式のお祝は1泊2日の温泉旅行と手紙
両親のダイヤモンド婚式は何をすれば喜んでもらえるのか?悩みましたね。
今終活にむけてモノを減らしているので形あるものはいらないだろうし、
高齢の両親2人だけでの旅行をプレゼントしても、旅行中何かあったら
同行者に迷惑をかけるだろうし。
そこで思い切ってダイヤモンド婚式のお祝いは何がいいか直接聞いたところ
「昨年泊まった洞爺湖温泉乃の風リゾートに私と一緒にもう一度行きたい」と。
その要望に応え両親と私そして二女の4人で行くことになり
1泊2日で洞爺湖温泉「ザレイクビューTOYA乃の風リゾート」に予約を入れました。
交通機関は、母は足が悪いのを考慮して、ゆったりできる特急列車で指定席と
タクシーを利用。
現地には午後3時頃到着し、洞爺湖畔をのんびり散策したり、写真を撮影したりと
夕食までの時間をたっぷりとるといった工程にしました。
高齢になると着替えや靴をはくにも時間がかかり、一旦部屋を出てから
「携帯を忘れた。ハンカチを忘れた」など、取りに戻ることもしばしば。
たとえ1泊2日の旅行であっても、タイトなスケジュールは避け、
時間に余裕を持ったほうがいいです。
参考記事夏の旅行 北海道函館の旅 3日目は洞爺湖、ニッカウィスキー
3.ザレイクビューTOYA乃の風リゾート
昨年の7月にも訪れたザレイクビューTOYA乃の風リゾート。
部屋から洞爺湖畔を一望でき、ご当地の食材をふんだんに使ったブッフェ、
出迎えからお見送りまでスタッフのきめ細やかなサービスが印象に残っています。
すでに利用したことのある部屋のタイプなら両親も戸惑わないだろうとの思いから
今回も同じベッドが2つ、布団が2つの4人部屋にしました。
洞爺湖は数万年前の大噴火によってできた周囲約36.5kmのカルデラ湖で
中央には大島、観音島、弁天島、饅頭島の4つの島が浮かんでいます。
当日は、曇り空ながらも部屋からは湖畔に浮かぶ島々がきれいに見えました。
部屋に荷物を置いて湖畔を散歩した後に夕食会場の
「レイクビューブッフェレストラン」へ
夕食は、年代を気にせず楽しめるブッフェスタイルを利用。部屋食も考えましたが
両親は食が細く、やわらかく調理した食材を好むため自分のペースで選べる
ブッフェは正解でした。
「レイクビューブッフェレストラン」は洞爺湖を一望できる全面ガラス張りで
暮れゆく湖畔を望みながら、食事ができるのが特長。
メニューは北海道ブランドのお肉、近海でとれたお魚、チーズなどをふんだんに
使っていて、品数も多いのでどれから食べたらいいのか迷うくらい。
洞爺湖畔では、毎年4月~10月までの毎日20時45分~21時05分まで
「洞爺湖ロングラン花火大会」を開催。洞爺湖温泉街のどこからも
楽しむことができます。
約20分間の間に、約450発が打ち上げられ見ごたえのある花火をお部屋から
堪能できました。
花火鑑賞船(有料)は、花火大会が始まる前に湖畔中央に向かって出発。
電飾に彩られた遊覧船が水面に映り、真っ暗な湖面に彩を添えていきます。
4.ダイヤモンド婚のお祝いにケーキを注文したら思わぬサービスが!
今回は、両親のダイヤモンド婚式のお祝いであることをホテル側に伝えケーキを
注文したところ、イチゴのホールケーキに「祝結婚60周年」のプレートと
6本のローソク、4人分のケーキ皿とフォークなどを用意してもらえることのこと。
花火の鑑賞が終わった午後9時過ぎにスタッフがケーキを部屋まで運んできてくれました。
6本のローソクに火をつけ父と母それぞれ3本づつ火を消して「結婚60周年おめでとう!」と
お祝いをしました。
この時ホテル側から予想外のサービスが!
ダイヤモンド婚式のお祝いにとガーベラのお花と色紙を頂きました!
ホテルのお心遣いに両親も私もびっくり!
母は黄色いガーベラが気に入り帰ってから押し花に。色紙は額縁にいれて飾りました。
イチゴのホールケーキは、新鮮な生クリームに包まれ、真っ赤な大粒のイチゴは
ジューシーで美味しく頂きました。
夕食のブッフェでお腹いっぱい食べた私たちは、イチゴのホールケーキを食べ
つくすことができませんでしたがでも大丈夫。
先ほどケーキを持ってきてくれたスタッフさんからなんと!
「もしケーキが残るようでしたら、フロントで保管させて頂き、明日ご出発の時に
お渡しします」と。「えぇ!そこまでしてくれるんですか?」と思わず叫んでしまった
自分が恥ずかしかったくらい。
ここまでお客様目線での心遣いができる「ザレイクビューTOYA乃の風リゾート」
ってすごいの一言。
翌日、フロントで会計を終えたところ、保管をお願いしていたケーキに保冷剤まで
入っていました。至れり尽くせりのサービスにダイヤモンド婚式を
ここ「ザレイクビューTOYA乃の風リゾート」にして本当に良かったです。
そして、プレゼントをもう1つ。
これまで育ててくれた感謝の気持ちを込めて父と母それぞれに手紙を書きました。
普段お互いの近況は電話ですませていましたが、照れ臭くって言葉にできないことも
手紙では書けるんですよね。
手紙の内容は、愛情をもって育ててくれたことを感謝し、父母それぞれに子どもの頃の
楽しかった思い出などをつづり渡したところとっても喜んでくれました。
ダイヤモンド婚式をお祝いできることは、親子の歴史もそれだけ長いので
80代の両親といつ永遠の別れが来るのかわからないからこそ、両親への思いを
手紙に書き記すことはダイヤモンド婚式にぴったりのプレゼントだと思います。
4.ダイヤモンド婚式のお祝いは親子にとって特別の意味がある
両親のダイヤモンド婚式のお祝いは、1泊2日の温泉旅行と手紙の地味なものでした。
それでも、ホテルまでの道中では同じ駅弁をつつきながら思い出話に花が咲き。
洞爺湖畔では湖畔に浮かぶ島をバックに写真を撮ったり、夜はケーキでお祝いをしたりと
派手ではないけれど、両親とゆったりした時間を共有できたことは良い思い出になりました。
長寿の世の中になったとはいえ、結婚して60年も夫婦でいられることは
とっても喜ばしいこと。
一方で、ダイヤモンド婚式には銀婚式、金婚式にはない
「両親をお祝いするのはこれが最後かもしれない」という子ども側には
特別の意味のあるものなのです。
だからこそ、ダイヤモンド婚式をするなら両親が望んでいることを最優先し、
親子としての長い歴史を語り合う時間をもったり、手紙を書くことで思いを伝えるなど、
地味でもいいから両親に喜んでもらえるよう計画することが大切だと思います。