1.退職のお祝いは、何歳でする?60歳?65歳?
1970年代の定年退職は55歳でした。私の父も55歳で定年を迎え
家族でお祝いをした記憶があります。
現在は、定年退職の年齢は今は60歳が主流となって
65歳になろうとしています。
夫の会社は、就業規則で60歳となっていて
60歳の誕生日の月末である8月末に、夫は定年退職となりました。
そこで、娘たちから「お父さんの定年退職のお祝いはいつにする?日にちと場所を
決めなくちゃならないでしょ」と連絡がありました。
私も家族のために働いてくれた夫をねぎらいたいので
夫に「子どもたちがお父さんの定年退職のお祝いをしたいと言っているんだけ
どどうする?」と聞いたところ
「定年退職祝いなら、職場や後輩たちにしてもらったからいらないよ。それに継続雇用で
65歳まで働くことにしたから、退職した気分には今はならないのが正直な気持ちなんだ。
もしお祝いをしてくれるなら、雇用継続が終わって自由な時間が手に入ってからの方が
嬉しかもしれないな」
これを聞いて私はビックリ!
普段の夫は、家族での集まりをとても楽しみにする人だから、大喜びすると
思っていたんです。
37年間無事勤めあげ、さらに5年間も働くことは、本人にとって退職した気分に
ならないのかもしれません。
夫は本当の退職は、サラリーマンを辞めて自分の意思で時間を使うことができるようになって
初めて退職したことになるのでしょう。
そのことを子どもたちに伝えると「そうかもしれないね。お父さんが喜んでもらえる時に
お祝いしよう」本人の気持ちを尊重して
夫の退職祝いは、60歳ではなく65歳になってからすることになりました。
2.退職のお祝いの時期は、本人の希望を聞く
職場や後輩たちからの退職のお祝いは、定年退職時60歳でおこなわれるのが
ほとんどでしょう。
退職者の中には退職祝いは嬉しいけれど連日のお祝い+飲み会+食事会がで
少々お疲れの人もいるんじゃないでしょうか?
私の友人も60歳で定年を迎えるので「退職のお祝いをしたいんだけど
一緒に食事でもどう?」と誘ってみました。
彼女は「連日の退職祝いで、お腹いっぱいなんだ。しばらくゆっくりしたいので
○月○日なら大丈夫だよ」と。
定年退職を心待ちにしていた彼女は「ストレスフリーな時間を楽しみたい」
とも言っていました。
会社の人間関係でストレスでいっぱい。この会社を何度辞めちゃえと思ったか数え切れない。
そんな思いをしながら37年間働き続けることは、忍耐の言葉しかなかったのでしょう。
彼女は「退職したら通勤用の服、靴、バッグ、家に置いておいた
仕事関連の資料や本はすべて処分するの。
家の中にある仕事の色をすべてなくしてから、自由な時間を過ごそうと考えている」と。
キャリアウーマンとして頑張ってきた歴史をリセットして、新しい時間への
切り替えをするということでしょう。
3.ストレスフリーな時間を手に入れた時に退職のお祝いを
会社の複雑な人間関係。
不満の残る人事。
我慢と忍耐の長い時間。
「自分のサラリーマン生活は、充実して満足いくものだった」と言える人は
少ないでしょう。
退職したことで、ストレスから解放されてはじめて
心の底から真の笑顔にあふれるのではないでしょうか。
ストレスフリーの笑顔を見ることで、お祝いしてあげる側も
楽しいひと時を過ごせると思っています。
65歳でサラリーマン人生に幕をおろし、自由な時間を手に入れた時
夫の満面の笑顔とともに、家族で退職祝いをします。