私たち夫婦には娘の子ども(孫)が二人。長男3歳6か月と二男1歳7か月でわが家から車で1時間半のところに住んでいます。
1歳までの孫の世話は特別体力を使うこともなく楽しんでいましたが、長男に続き二男が産まれ共に歩き出すと、活発に動き回るようになり目が離せないため孫の後ろをついて回ると体力を奪われ喜んでばかりもいられなくなってきました。
そこで、私たち夫婦と娘で孫疲れしないための対策を考え実行していることをご紹介します。
目次
1.孫疲れの原因
孫を預かると疲れてしまうことをそのまま放置していても何ら解決しません。
なぜ疲れてしまうのか原因を考えてみました。
1.気を使う
孫は血縁とはいえ自分たちの子どもじゃないので「もしも何かあったら申し訳がたたない」ととても気を使います。
昔我が子が頭をぶつけてたんこぶを作っても「たいしたことないわよ!すぐに治るから」で済んでいたことも、孫には「大丈夫?痛くない?」と声がけから違ってくるんです。
病気をしないように、お腹をこわさないようにと預かっている間は気の休まることがないのがわが子と違うところです。
2.動きについていけない
孫がまだミルクを飲んで、ねんねしている赤ちゃんの間は、体力を使うこともなく気になりませんでしたが、歩いたり、走ったりする年齢になると目を離したスキにケガや事故にあうんじゃないかと後を追いかけ孫のそばから離れられません。
体力が落ちている私たちにとって活発に動き回る孫と一緒に走り回るのは正直しんどいです。
孫が帰った後、翌日は何も手につかないことすらありました。
こんなことをしばし繰り返しては孫とも娘とも関係が悪くなるかもしれないとの思いから我が家流の対策をすることにしました。
2.体力が原因の場合の対策
1.孫を預かる理由を決める
孫が可愛くてもいつでもウェルカム状態では疲れ果ててしまいます。
そこで、私たちが孫疲れしないために「どのようなスチュエーションの時に預かるか?」を娘と一緒に決めました。
1.家族の病気
インフルエンザなど感染力のある病気に家族がなったなど孫に感染の恐れがある時に。
2.冠婚葬祭の出席
結婚式、お葬式などの冠婚葬祭の席は基本幼児は出席しませんから、遠方で宿泊が伴う時など。
3.引越し、リフォーム、お見舞いなど
引越しや家のリフォームなど子どもがいるとはかどらない、迷惑をかける場合など。
1日で用事が済む時は、保育園の一時預かりや自治体の見守りサービスなどを利用することとし、1泊以上の時は預かることをベースに臨機応変に対応することにしました。
2.祖父母ができないことを伝える
娘には孫を預かるうえで出来ることと出来ないことを伝えることにしました。
子どもは水遊びが大好きです。夏の暑い日は水遊びをさせてあげたいのですがプール、海、川など水にかかわるところは連れて行かないことにしています。
毎年ニュースで聞く水の事故。とっさの判断と素早い行動ができない私たちは幼い命を守れなかった時のことを考え最初からできないと伝えました。
その代わり、お風呂の湯船に水を浅めに張って一緒に遊んだりしています。
また、公園やテーマパークも私たちの体調などを見て判断すること、私たちの健康を優先させてもらうことにしました。
一方で祖父母ならではの出来ることとして、昔ながらの手遊び「げんこつやまのたぬきさん」、「だるまさんがころんだ」や100均の風船やおりがみやクレヨンで手作りのおもちゃで一緒に遊ぶととても喜んでくれました。
親として子どもにできないことを伝えるのはプライドが許さない面があるでしょう。
でも、できないことを伝えておくことで事故の予防にもつながりますし、親がいつまでも元気ではないことを知ってもらうために大切なことだと思います。
3.夫婦で役割分担する
病気などの突発的な時をのぞいて、預かる時は事前に預かるスケジュールを聞いておいて、私たち夫婦は一緒に孫の世話をすることにしています。
孫のお風呂、外出時の運転、掃除は夫の担当。食事や洗濯は私と役割を分担することでどちらか一方に負担がかかることを避け体力の分散を心がけることにしまhした。
ただし、その時々臨機応変に担当は変わることもありますが基本はこの体制で孫を迎えます。
3.孫にかかる金銭の対策
孫の可愛さのあまりできる限り援助したいのはやまやまですが資産にも限りがあります。
孫が生まれると出産祝いに始まり初節句、初誕生、クリスマスプレゼント、入園入学祝いと出費が続きます。
また、孫を預かれば喜んでもらいたいがために、普段は購入しない食材や飲料を求めますし、外出すれば駐車料金、テーマパークに行けば入場料とその額もバカに出来ません。
あらかじめ孫のための予算を立てておくとムリせずに済みます。
4.祖父母側の心得
孫を気持ちよく預かり、娘家族との関係も良好にするために私たち夫婦はお互いに3つのことを共有しています。
1.余計なことは言わない
当たり前のことですが、私が子育て中に言われて傷ついたことは娘やお婿さんには言わないよう気を付けています。
私は子育て中こんなことをいわれました。「まだおむつ取れないの?」「離乳食はまだ?」「○○ちゃんはもう箸が使えるのにまだスプーンなの?」「もっと厳しくしつけないと!甘やかしすぎなのよ」と。このような経験をしたこと1度や2度あるのではないでしょうか。
我が子ができないことや他の子どもと比較されることは母親はダメージを受けやすく、子育てに自信をもてなくなってしまいます。
子育ては失敗したり迷ったり反省したりを繰り返しながらお母さんも成長していきます。
私も時に娘の子育てに口を出したいことがあります。でも子育ては親がするもの。そっと心にしまい込んで、子育てをがんばっていること、孫たちの成長ぶりを褒めるようにしています。
2.今の子育てを知る
30年前の子育てと今は違うことを知ることも大切です。
当時は、3歳までは母親が手元で育てるべきと言われた3歳児神話、泣くたびに抱いていてはわがままな子になるといわれた抱き癖は、今では死語になりつつあります。
赤ちゃんには積極的に日光浴することで脚気(かっけ)にならないといわれていましたが
今外出時には紫外線予防に帽子やUVケアをすることが常識になっています。
他にも、歯周病予防のためにスプーンや箸の共有はしない。アレルギー予防のために食べなれた食べもの以外は与えないなど。
私は孫が生まれるまで30年前の自分の子育ての経験が役に立つと思い込んでいましたが
娘からの指摘や自分で調べていくうちに今との違いを知ることができました。
昔ながらの子育ての良さもありますが、無用な軋轢を生まないためにも、まずは今の子育てを学ぶことをおススメします。
3.見守る姿勢
子育てが終わって孫の世話をしてみると孫を俯瞰してみることができ、どっしり構えていられるようになります。
祖父母の役割は、子育ての先輩として長い目で孫を見守ること。そして子育てをがんばっているパパやママを褒めて、励ますことではないかと思っています。
時にアドバスを求められたら「あなたの時は○○したのよ」と経験談を話せば親子の上下関係から同じ親として距離感が縮まるでしょう。
4.まとめ
娘と孫と祖父母。肉親だけに遠慮のない言葉や行動がかえってお互いにミゾができたり、軋轢を生んだりすることも。
「言わなくてわかっているはず」ではなくて「ちゃんと話し合う」ことで、娘夫婦とのお付き合いが円滑にいくものと思います。
孫の接し方について本や自治体でガイドブックを発行しているところもあるようなのでチェックしてみるとよいでしょう。
「NPO法人 孫育て・ニッポン」は内容が充実しているのでおススメです。