夫が椅子を欲しいと言ったので買ってみた
パソコンで昭和の歌謡曲を聞いたり
パソコンに向かってアレコレいじっているのが好きなんです。
仕事から帰って食事の後や土日は、よくパソコンの前に座っているんです。
先日夫が「お母さん、パソコン用の椅子が欲しいんだけど」
と借りてきた猫のように、オドオドした態度でこう言いました。
私「椅子?今使っているのに何か問題でもあるの?」
夫「うん。長く座っていると、腰が痛くなるんだよね」
夫は、普段から節約にはわりと協力的。
物欲がなく、あれ欲しい。これ欲しい。と言ったことがありません。
そんな、夫が欲しいものがあるならとOKしました。
私だって、月イチで気晴らししてるのに、夫にだけ節約を押し付けるのは
ちょっと心苦しくもあったんです。
そこで、夫が購入した椅子がコレ
我が家ではコレを「社長椅子」と命名
リクライニングチェア 格納式オットマン一体型 フットレスト付き
22,800円(税込、送料込)
フットレストは出し入れ自由です。
背もたれが75cmあるので、普通体型であれば、頭を支えてくれます。
なんといっても、このリクライニングできるところが魅力
枕は、取り外し自由。後ろにゴムがついているので
お好みの場所に付けることが出来るんです。
オットマンを使う時って、リラックスしたいときのはず。
パソコンに向かっているときは必要ないので収納できて便利です。
この箱で配達されました。
横90cm 縦67cm 奥行46cm
背もたれが75cmもあるので、これだけの大きさになっているんです。
組立ては、夫1人で30分くらいで完成!
枕は、頭を支えるように付けました。
オットマンは収納しています。足のフォルムがお気に入り。
椅子に座ってみてどうだった?
夫の満足度はどうだったのでしょうか?
夫は完成した椅子にさっそく、座って背もたれや椅子の高さを調節。
「うん。椅子のクッションの硬さもちょうどいい。
頭まで背もたれがあるから首が疲れないね。腰を深く座れるから安定感があるよ」
十分満足している様子。
フットレストを出して、この椅子で昼寝をするのを楽しみにしていたらしい。
悲しいかな、この部屋じゃ狭すぎて
リクライニングするにはスペースがないんです。
私「リクライニングができないんじゃ。買った意味ないじゃん」
夫「それでもいいんだよ。リクライニングができる椅子ってところに価値があるんだから」と。
私には訳がわからないけれど本人がよければそれでOKでしす。
椅子が欲しかったホントのワケ
完成した椅子を見て二女が
二女「いい椅子だね。お父さんは毎日仕事頑張っているんだから、これくらい買ってもいいんじゃない。
私も仕事をしていてわかるよ。お父さんは長いあいだよく続けてこれたね。
偉いなぁ。うちの会社じゃ、家族がいても辞める人いるよ」
夫「辞める勇気がなかっただけだよ。」
二女に褒められて照れくさかったのでしょう。
夫「社長にはなれなかったけど、この椅子で気分だけでも味わえるから良かったよ」と
口には出したことはないけれど、どれだけ会社を辞めたいと思っていたことでしょう。
私が夫ならもうとっくに辞めてますもん。
会社という組織は、理不尽なものです。
真面目に働いていても、目標を達成しても評価されない。
どうして夫なの?と思うような理解不能な異動。
ブラックか?ってくらい残業時間が長い部署。
数々の理不尽さの中でも、家族のために耐え忍び働いている。
日本のサラリーマンのほとんどが辛酸をナメナメ働いてるのだ。
そのことを、家族が理解しているから、理不尽さに耐えられるのかもしれません。
サラリーマン生活では、実現できなかった社長の椅子を
我が家で叶えられたことで満足したのでしょう。
賃貸のそれも築30年のマンションの和室には似合わないけれど
夫が満足してくれているのなら意味のある買い物だと思っています。
40年前、新築祝いに叔父の家を母と訪ねたことがありました。
玄関に入ると、「社長室」と札のあるドアがあって。
母が「お義姉さん、社長室ってあるけど?」
叔母「あぁ。社長になれなかったから、部屋だけでも欲しいって。
だから、納戸を社長室にしてあげたのよ」みんなで大笑いした記憶があります。
その時の私は「あぁなれなくて可哀想に」くらいに聞き流していたけれど
今になって、叔父が社長室をほしがったことと、夫が社長椅子をほしかったことは
同じサラリーマンにとって通ずるものなんじゃないだろうか?
なりたくても、なれなかった社長を自宅で気分だけでも浸ることができる。
はかない夢をかなえたことで
叔父も夫も満足度をあげることができたのではないでしょうか。
節約は家族の協力が必要だけれど、満足度も重要!
節約は家族の協力が必要だけど、それだけじゃうまくいかない。
「たかだか、パソコンの椅子のために22,800円を使うなんて!
毎日毎日、節約のためにあの店この店へとママチャリをぶっ飛ばしているのに」と
言ってみたり。
「もういや!誰のためにガンバッテ節約してるのよ!
私だって欲しいモノがたくさんあるんだから!」って言いたくなりますよね。
以前の私もそうでした。
でも、ガス抜きをすることで、節約へのパワーを押しあげてくれるようになりました。
⇒老後の生活は節約も大切だけど、月イチ私のガス抜きの方法とは?
夫にだって満足するものを買うことで、より節約に協力してくれるのなら
長い目で見ると、いいことなんじゃないかと思っているんです。