目次
1.高齢の親は毎日どんなメニューの食事をしているのか?
離れて暮らす親が毎日どんな食事をしているのか知っていますか?
1年に3~4回帰省した際に私が調理したメニューをおいしそうに食べてくれたのですが、それも2~3日が限度。両親にとって私の作る食事は油っこく、硬くで食べにくいかったのです。
私の母は普段キッチンに立って食事の支度ができるので私がしなくても大丈夫ですが、帰省するたびに1日3回の食事の支度を私がすることにしました。理由は、両親が食べている食材や量、調理方法を知るためです。
キッチンには母と私の二人が入りますが、その時に使う食材や調理方法を私のそばで母が指示をするといった形で調理をすすめていきます。
麺類の硬さは以前よりもやわらかめを好むようになったとか、1食の白米の量は減っていないか?好んで食べる食材に変化はないか?などが母と会話することで情報を得ることができます。
また「ほうれん草の茎はもっとやわらかく茹でて」「ゴボウは食べたいけれど1時間くらい茹でてやわらかくしないと食べられない」「マヨネーズは牛乳で薄味にしないと食べられない」など調理方法や味付けの好みの変化も知ることができます。
一方で豚肉、牛肉、揚げ物など肉や油類を使ったメニューがほとんどなく、外食の時以外は口にしないこともわかりました。理由は「コレステロール値が気になるし脂っぽいと胃にもたれるから」と。
乳製品も牛乳は1Lのパックは重くて買えないとの理由から摂取できていませんでした。
2.食事の問題点を洗い出し対策を考えてみる。
あっさりした味付け、食材は飲み込みやすくやわらかく調理する、脂っこいメニューは避けるといった高齢者にありがちな食事の傾向が私の両親に当てはまることで対策を考えてみました。
豚肉、牛肉を調理する時はやわらかく飲み込みやすいように、片栗粉をまぶしたあと湯がいてしゃぶしゃぶ風に。
また、肉の種類をひき肉を選び、調理方法は団子にして湯がくと油分といっしょにアクも取れ、これを多めに作って1食分づつ実家の冷凍庫に保存しています。
油分は、揚げ物で油分を取るには、高齢の母にとっては危険がともなうことも考慮してドレッシングやマヨネーズなどの調味料に含まれて油分でOKに。
ドレッシングは市販のものでもよいし、良質のオリーブオイルが手に入れば簡単に手作りできるレシピを冷蔵庫の扉に貼っておきました。
乳製品は牛乳を買うのが難しいので、スライスチーズや無糖のヨーグルトで代用。簡単メニューも教えてきました。
3.離れて暮らす親の食事に子どもができること。
離れて暮らす親の食生活をチェックできるのは帰省する時しかありません。
足りない食材や調理することが不自由になった時はどうすればよいのか?私自身の課題でもあります。
1.牛乳の宅配
重くて買えないために牛乳を飲むことができないので牛乳の宅配をお願いすることにしました。
今は鉄分が入った商品なども宅配できるようです。
2.コンビニの宅配
コンビニ大手のセブンイレブンではお弁当の他に食材だけを宅配するミールキットを提供しています。
3.お弁当の宅配
高齢者向けのお弁当の宅配は多くの企業が参入していますから実家まで宅配してくれる業者を探してみます。
4.ニューを冷凍してクール便で宅配
母が調理できなくなったら、私が調理し冷凍した食事をクール宅急便で送ることも考えています。
4.まとめ
親には健康で長生きしてほしいと願っていても元気のもとになる食事については離れて暮らしているとわかりずらく、あれこれアドバイスしても聞く耳を持たないことがネックになることも。これは高齢の親とどのようにコミュニケーションをとるか?課題でもあります。
まずは、親がどのような食事をしているのか?調理方法や不足している栄養素は何か?を把握することが大切だと思います。
最近では自治体のサービスのひとつに高齢者向けにお弁当を宅配しくれるところもあるようですからチェックしてみたいと思っています。